東京事務所長日記 令和3.6.28(江戸川乱歩と三重県)

登録日:2021年6月28日

~東京事務所長です~

 

江戸川乱歩。言わずと知れた日本を代表する推理小説作家です。

あまり知られていませんが、乱歩の本籍地は三重県津市。生まれは現在の三重県名張市。その後名古屋市で青春時代を過ごしますが、1917年に三重県鳥羽市の鳥羽造船所電機部に就職し、その時期の体験が、「パノラマ島奇談」などに生かされていると言われていて、実は三重県にとてもゆかりのある作家です。

 

私、乱歩作品はいくつか読んでいましたが、「怪人二十面相」シリーズは長らく未読でした。乱歩没後50年の時に、本屋の児童書コーナーで「怪人二十面相」を見つけて、遅まきながら読んでみました。

 

戦前に書かれたものですし、児童向けなので、いくら乱歩とはいえ、少しなめてかかっていました。ところが、どっこい、とても綿密に練られていて、どんどん物語に引き込まれていきました。

推理小説は好きで、よく読んでいますが、こんなにきれいに筋立てされている小説にはなかなかお目にかかれません。改めて乱歩の偉大さを実感しました。

 

この秋に開催予定の「三重とこわか国体・三重とこわか大会」の開会式には、乱歩の代表作「少年探偵団」をモチーフにした式典演技が披露されます。少年探偵団には、オーディションで選ばれた三重県在住の小中学生が出演するということです。

乱歩と三重県の関係を、多くの方に知っていただけることを期待しています。

 

ところで、個人的には、江戸川乱歩の編集者が横溝正史だったという事実が乱歩に関する情報の一番の驚きでした。

姿をくらました乱歩を横溝正史が追いかけたというエピソードを聞いて、怪人二十面相を追う金田一耕助の姿が頭に浮かんだのは、きっと私だけではないはずです(笑)

 

 

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