東京事務所長日記 令和4.7.11(津市の郷土芸能・唐人踊りは児啼爺(こなきじじい)のモデル)

登録日:2022年7月11日

~東京事務所長です~

 

驚くべき事実が判明しました。

水木しげるさんの「児啼爺」は、「三重県津市の郷土芸能・唐人踊りの仮面を参考に創作されたと推測される。」(「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」キャプションより)

 

私、全く知りませんでした。

妖怪好き、水木しげるファン、そして津市職員として一生の不覚!

 

水木しげるさんが描かれた「ゲゲゲの鬼太郎」の主人公・鬼太郎の仲間の一人、児啼爺は皆さんよくご存じだと思います。

水木さんは、妖怪は創作するものではなく、昔の方たちの遺産として、その型を尊重して後世に伝えるのがいいと、昔の絵師が描いた形あるものはそのデザインを尊重し、文章だけで形の残っていないものは様々なものからヒントを得て姿を与えてこられています。

収集された膨大な資料の中から、唐人踊りの仮面に何かを感じられて、児啼爺の姿を描かれたのだと思います。



津市の郷土芸能「唐人踊り」は、県の無形民俗文化財に指定されていて、江戸時代に朝鮮から幕府へ派遣された使者「朝鮮通信使」の身なりをまねていると伝えられています。
喜怒哀楽の面をつけ、黄・白・赤色の上着、虎皮模様のズボン、笠、わらじをつけて、ラッパや笛、かね、太鼓のはやしで町を練り歩きます。
10月にある「津まつり」には必ず会えます。今年は10月8日、9日に開催される予定です。ぜひお越しいただき、唐人踊りをご覧ください。



現在、六本木ヒルズにある東京シティービューで開催中の「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」では、この「児啼爺」と「唐人踊り」の展示をはじめ(津市教育委員会が唐人踊りの写真を提供しています)、妖怪ブロンズ像、水木さんの妖怪画を存分に味わえる原画の展示などとても楽しい展覧会となっています。
9月4日まで開催されていますので、東京にお越しの際にはぜひお立ち寄りください。

 

ちなみに鬼太郎の仲間の一人の「砂かけ婆」は三重県伊賀市の上野天神祭・役行者列の笈持鬼の面と衣装がモデルだそうです。
三重県最強。

 

   

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