津市総合計画オープンディスカッションの開催結果について

登録日:2016年4月3日

 津市総合計画審議会では、より多くの市民の皆さんの意見をお聞きし、計画策定にあたっての意見や提言を行いたいとの思いから、平成24年10月16日に「津市総合計画オープンディスカッション」を開催しました。

開催概要

とき

 平成24年10月16日(火曜日) 18時から20時30分まで

ところ

 津センターパレス地下1階 市民オープンステージ

資料

 当日の資料は、次をご覧ください。

ディスカッションの内容

【司会(須山副会長)】
 皆様、本日はお忙しいところ、ご出席を賜りまして、ありがとうございます。ただ今から、津市総合計画オープンディスカッションを開催させていただきます。開催に先立ちまして、主催である津市総合計画審議会を代表いたしまして、会長の武田保雄より挨拶をさせていただきます。
 

【武田会長】オープンディスカッションその1
 皆様、こんばんは。本日は、非常にご多忙のところ、津市総合計画オープンディスカッションにご参集いただきまして、どうもありがとうございます。
 津市では、平成20年3月に平成29年度までを計画期間とする津市総合計画を策定いたしました。この計画の前半5年が、ちょうど前期計画になり、ちょうど本年度に終了することになります。このため、25年度から29年度にわたる後期基本計画を策定する必要があり、津市役所では策定作業を進めているところです。
 私たち総合計画審議会は、市長の諮問によりまして学識経験者、各地域審議会の代表者の方々、あるいは公的団体の代表者の方々にご参集いただきまして、後期計画を策定するにあたって、それぞれの委員の専門的な立場からご意見をいただき、実効性のある計画がつくれるよう調査・審議し、市長に対する答申をするという役割を持っています。
 私たち総計審では、後期基本計画を策定するに当たって審議を進めている中で、より市民の皆さんの思いとか、アイデアなどを反映する必要があるということになり、市民の皆さんのご意見を直接お伺いする機会を設ける必要があるのではないかという結論に至りましたことから、本日の「津市総合計画オープンディスカッション」を企画することになりました。
 ご参加いただきました皆様には、津市のまちづくりについて忌憚のないご意見をお出しいただき、将来の津市のまちづくりの在り方について、議論をしてまいりたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 

【司会】
 続きまして、前葉市長から一言、お言葉を頂きたいと思います。

【前葉市長】
 本日は、津市総合計画審議会の委員の方々がオープンディスカッションを企画されましたところ、このようにたくさんの方にご出席をいただきまして、私からも御礼を申し上げます。
 総合計画の計画づくりについては、10月1日の「広報津」で武田保雄会長さんと対談をさせていただいただいたものを、2ページ掲載をいたしましたし、私は市長コラムで、「計画づくりは市民参加で」というテーマで書かせていただきました。とにかく計画づくりというのは、多くの方のご参加をいただいてやりたいということで、まず、私が審議会に諮問をいたしました。審議会さんは、その私の諮問を受けて、いろいろと各分科会に分かれて、ご審議をいただいております。この審議会の委員は、もともと私が市民のご意見をお伺いするということで委嘱をしたわけですけれども、その審議会が、今日はオープンのディスカッションをして、皆さんのご意見を聞きたいということであります。したがって、非常にこれは究極の市民参加というか、本当に審議会にお聞する。審議会がさらに皆さんのご意見を聞く、皆さんはここでお話しいただくことは、普段、市民同士でお話しになっておられることというようなことも含めてここでお話になるわけですので、非常に幅広く、市民の皆さんの多くのご意見をいただく形になるわけでございます。したがいまして、このオープンディスカッションは、おそらくたぶん後ろのお席で傍聴というご希望をされている方々も、どうぞ、各テーブルにお入りになって、後ろから覗きこむ感じでもいいかと思いますし、それぞれで傍聴していただければ面白いと思いますし、どんどん中に入って、ご議論いただくという形をお薦めさせていただきます。
 さて、もう一つだけお話をさせていただきますが、この総合計画ですけれども、合併後の平成20年につくっていますので20年から29年までの10年間の計画です。今、ちょうど真ん中ですね、それで、後期基本計画というのを策定中です。武田会長が対談でもおっしゃいましたけれども、後期の計画なので、全体つくってあるので、この後ろ半分だけを、今までやってきたことがどうかということをチェックして、その後どうするかということを考えればいいというふうな、全体の10年間をゼロからつくるよりも、少しやりやすいだろうなあと事前にお感じになっていた、けれども、やってみると逆に難しいとおっしゃっていました。なぜ、難しいかというと、5年間の今までやったことをチェックするには、今が非常にいいタイミングなんですね。そして「あれ?ここまだやっていないぞ」とか、「あ、この部分、遅れているな」とか、あるいは「この部分はだいたい全部できたなあ」とか、そういうことをチェックするタイミングなんですね。
 これは、実は私も、この総合計画を非常に便利にといったら語弊があるんですけれども、有効に使わせていただいています。というのは、職員との間で、この計画について議論をすると「おい、これってなんで、なかなか進まへんの」というと、難しい話ほどなかなか進んでいないんです。このままでほっておくと「難しい、難しい」といって、どんどん難しさが増してきて、なかなか実行に至らないというものが多いんですね。それなら、難しいかもしれんけれども、この総合計画で、向こう5年間でどうするということを書かないと、今、もう逃げられないですよねと。だから、「今、なんて書こうか」ということで議論をすオープンディスカッション2ると、「うーん」ということで、「まあ、こういうふうな感じかなあ」というような、アイデアが出てくるわけです。このチェックが今なければ、抱え込んだまま、難しいまま、もっと時間がたっていたかもしれません。それは、市民の皆さんに、結果を、行政サービスを新しい政策をお届けできないということになりますので、非常にこのチェックは意味のあることですね。この意味のあることを、市民の皆さんの目で見ていただいて、チェックしていただくことは、もっと意味が大きいはずです。ですから、このオープンディスカッションは、ぜひ、皆様方のいろんな角度からのご意見をいただいて、そして、私どもに気づきを与えてください。
 それで、たぶん審議会がそれを受け止めていただくと、審議会は私どもに、行政にきちんと「こういうこと、こういうこと」という気づきを与えてくださると思いますから、その気づきが大事です。
 もちろん普段から、私どもも市役所に2600人の職員が全員できちっと行政の施策というのは積み上げています。積み上げているんですが、時折、そういう難しい話とか、あるいはなんらかの特別の事情があって進みにくい話というのがあります。これを市民の皆さんで、もう一回見て「こういうことだったんじゃないの?」というふうに突いていただく。こういう意図もあるわけでございます。
 なかなか「言うは易く行うは難し」かもしれませんが、ぜひ、この機会をご活用いただきまして、私ども少しでも市民の皆さんに近い行政を進めていきたいと。皆さんのお気持ちに合うことをしっかりとやっていきたいと思っておりますので、今日はぜひ、この機会を有効にご活用いただきますように、お願い申しあげまして、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

【司会】
 どうもありがとうございました。
 それでは、会長の武田から津市総合計画の策定経過、そしてオープンディスカッションにおけるお願いについてご説明します。

【会長】
 それでは、本日のオープンディスカッションにあたり、「津市総合計画の策定の経過」、それから「総合計画審議会の役割」と、オープンディスカッションにおいて「参加者にお願いしたいこと」について、ご説明させていただきます。
 まず、津市総合計画の位置づけですが、平成18年1月に10の市町村が合併し新しい津市が誕生しましたが、この計画については、合併後、初めて作られた総合計画として、旧市町村が取り組んできたまちづくりの成果と、合併協議会で策定した「新市まちづくり計画」の考え方などを取り込み、今後の市政の運営の基軸になる計画として、基本構想と前期基本計画を策定しました。
計画の構成と計画期間については、構成として「基本構想」と「基本計画」があり、基本構想については、津市が目指す将来像やまちづくりの目標、まちづくりのための施策体系や重点プログラムなど全体の概要を示しました。計画期間は10年間です。さらに、その基本構想の主旨に基づき、具体的な目標と、事業展開の方向などを定めたものが基本計画で、前期の平成19年から24年までと、後期の平成25年から29年の5年間が計画期間となっています。
計画で目指す将来像については、「環境と共生し、心豊かで元気あふれる美しい県都」を目指しています。
 次に、目標別計画と重点プログラムについてですが、計画では、津市の将来像を実現するために、「美しい環境と共生するまちづくり」、「安全で安心して暮らせるまちづくり」、「豊かな文化と心を育むまちづくり」、「活力あるまちづくり」、「参加と協働のまちづくり」というそれぞれの体系と、併せて、これらを効果的に組み合わせ、一体的、総合的な推進に取り組むため、重点プログラムとして、「まちづくり戦略プログラム」、「元気づくりプログラム」、「地域かがやきプログラム」という3つのプログラムを設定しています。
これが、後期基本計画の策定にあたって体制は、市役所では市長を頂点として計画の策定をしています。策定にあたっては、市民の皆様、あるいは市議会や地域審議会などから、ご意見、ご提案を受け、いろんなご意見をいただいます。
 私たちの津市総合計画審議会は30人で構成され、市長から諮問を受けて、計画案を審議し、その結果を答申することになっております。そのために、市民の皆さんのご意見等を伺いながら、その答申に生かしていくという立場で進めており、本日も、そのために行うものです。
なお、ディスカッションに際し、皆さんにはいろんな思いをお持ちだと思いますが、どうか相手の方を尊重し、他の方のご意見を遮らないでじっくりお聞きいただきたいと思います。また、ぜひとも積極的に発言をしていただき、皆さんと共有していただくことをお願いでいたします。

【司会】
 次に、後期基本計画の策定にかかる審議会の意見について、お話しさせていただきたいと思います。
 審議会では、後期基本計画の審議にあたり、より深い議論がなされるよう、総合計画の5つの目標に沿って分科会をつくって議論をしています。この5つのまちづくりの目標に関して、それぞれの前期基本計画での内容、さらに後期基本計画の策定に反映するため総合計画審議会でまとめられた意見について、審議会でつくられる3つの各分科会の会長から、説明をさせていただきます。

【北村分科会長】
 皆さんこんばんは。津市市民エコ活動センターの北村と申します。私のほうからは、「美しい環境と共生するまちづくり」と、「安全で安心して暮らせるまちづくり」について説明をさせていただきます。
津市総合計画の目標の一つでございます、「美しい環境と共生するまちづくり」につきましては、ごみの問題や自然環境の保護・保全といった環境に関する分野について、また快適な生活空間の形成に関する分野ついて、また上水道や生活排水など生活基盤に関する分野についての目標が掲げられています。審議会の意見としては、「ごみ減量及びリサイクル率向上のために、市民の状況に応じたごみ収集方法を検討する必要があるのではないか」という意見や、「地域住民による美化活動の取り組みが大切である」といった意見が出されました。
 次に、「安全で安心して暮らせるまちづくり」につきましては、災害に強いまちづくりや消防体制の充実など安全なまちづくりの分野、健康づくりの推進と地域医療体制の充実の分野、高齢者福祉や障がい者福祉、国民健康保険など地域福祉の分野についての目標が掲げられております。審議会の意見としては、「津波被害に対して地元住民が確実に避難できるようにする必要がある。」、「通学中の児童が安全に通学できるような対策をとる必要がある」、「救急車のレスポンスタイムの向上に向けた取組を行う必要がある」といった意見が出ました。また、ほかには「福祉・医療・介護との連携を深めながら、終末期の高齢者を自宅で看取る体制をつくっていく必要がある」、「支援を必要とする高齢者や障がい者、難病患者等を行政・医師会・地域包括支援等が参加する組織で支える仕組みづくりが必要であり、今後も要支援者を支える仕組みづくりを支援していく必要がある」といった意見が出されました。
 私からの説明は、以上でございます。

【小泉分科会長】
 津市総合計画審議会委員、津市文化芸術団体連絡協議会の小泉忠子です。私からは、「豊かな文化と心を育むまちづくり」と、「参加と協働のまちづくり」について説明します。
 まず、「豊かな文化と心を育むまちづくり」については、学校教育など教育に関する分野、生涯学習やスポーツ振興などの分野、文化振興の分野、人権尊重社会の分野についての目標が掲げられております。この分野に対する審議会の意見といたしましては、「地域と学校の交流を促進し、相互の連携と協力により、強い絆を築き、家庭教育の強化と地域で子どもを育てる環境の整備が必要である」、「家庭・地域・学校が、それぞれが子どもの育ちに責任を持ち、かつ子どもの地域活動への参加を促進する必要がある」などの意見が出ました。また、ほかには、「市民が活動しやすい施設の在り方を検討するほか、地域の歴史的資源については、その保存、活用方法のほか、もっと市民と市外に広く知ってもらう仕掛けづくりも必要である」といった意見も出ました。
 次に、「参加と協働のまちづくり」については、市民活動や男女共同参画といった市民活動の促進に関する分野、広報・広聴や情報公開の推進など市民との協働の推進に関する分野についての目標が掲げられています。審議会の意見といたしましては、「自治会等における地域リーダー等の人材が育成されやすい環境の整備や、地域住民が交流する機会の創出等による、地域連帯の強化を図る必要がある」、「市民活動団体等の交流や活動の場、また中間支援組織の支援や、団体間の情報交換の充実を図り、団体間の連携等による問題解決ができる仕組みが必要である」などの意見が出されました。
 私からの説明は、以上でございます。

【篠木分科会長】オープンディスカッションその3
 津市総合計画審議会委員、津北商工会の篠木です。私からは、「活力のあるまちづくり」について、説明をさせていただきます。
 「活力のあるまちづくり」については、農林水産業や商工業など地域経済の振興に関する分野、道路ネットワーク、公共交通など交流機能の向上に関する分野、観光・競艇事業など観光振興の分野について、目標が掲げられています。
 この分野に対する審議会の意見としては、「地域ブランドなど、地域に応じた特産品の開発と、津ブランド化推進品目の効果的なPRを推進するとともに、商品を販売する機会や場所を積極的に創りだしていく必要がある」、「獣害に関しては、被害は農家の生産意欲の低下を招いており、対策を強化が必要である」、「本市の経済を活性化させるため、地勢や交通アクセスの特性を生かし、積極的なPRのもと、企業誘致を強化するとともに、市内企業の高度化や特殊な技術にかかる担い手の育成を推進する必要がある」、「買い物弱者など、社会情勢を考慮しつつ、各商店が顧客のニーズを意識した集客が図られるよう支援する必要がある」といった意見が出ました。また、そのほかに「中心市街地の魅力を再構築するため、中央公民館や社会福祉センターの移転を転機として、学生など若い世代が活性化に参画する仕組みをつくるとともに、他都市との違いの明確化を図るなど『本市の魅力』をPRしつつ、賑わいの創出を図る必要がある」、「観光協会との連携強化のもと、藤堂高虎公や津城のような文化遺産、津の海やら森林といった自然環境など、本市が持つ、地域資源を活用し、推進する必要がある。」などの意見が出ました。
 以上が、私からの説明でございます。よろしくお願いします。

【司会】
 ありがとうございました。審議会からの説明は、以上でございます。
 それでは、グループディスカッションに入りたいと思います。
 それぞれのグループに進行役である総合計画審議会の委員及び記録係が入っています。行なっていただいた議論の内容については、それぞれのグループでまとめていただいて、内容報告としてそれぞれのグループにいる委員のほうから発表する予定です。
 グループディスカッションの時間は進め方の説明、意見交換、まとめを含めて、約1時間とさせていただきます。時間内でまとめられますよう、皆さんのご協力をお願いいたします。それでは、ディスカッションを始めてください。


-5つの班においてグループディスカッション(20分間)―
オープンディスカッションその4 オープンディスカッションその5 オープンディスカッションその6


【司会】
 それでは、成果発表に移らせていただきます。各班にいる委員の方は、発表をお願いいたします。

【Aグループ】オープンディスカッションその7
 Aグループでは、「美しい環境と共生するまちづくり」に関しまして意見を出しあいました。
 残念ながら、循環型社会の形成という、ごみの問題であるとか、そういったことについては、あまり話が出ませんでした。が、2番目の「次世代へ残す自然環境の保全」といったことにつきましては、やはり新エネルギーの問題も、それから広葉樹を「せっかくの山なんだから、広葉樹を植えて、そしてそれをもみじの時期、あるいは新緑の時期には、それを観光地として人が呼べるのではないか」という話も出ました。
それから、実は緑地の問題ですね。市街地の中の緑地というのも非常に大切であって、これは「今の津市の体育館跡地に、ぜひ、緑地がありますので、それを大切に活用して残してほしい」というような話もありました。そして、そこにつきましては、実は「防災の避難所を兼ねた、そして人が集まるような場所を兼ねたような施設をつくってほしい」というお話もありました。中心市街地の環境の一つかと思いますが、「三重大生は遊ぶところがないから、買い物するにも遊びに行くにも名古屋、大阪まで行っちゃうんだよ」という話もありまして、「いやいや、津にはもっと本当は探せば、ええとこあるんやで」という話で、「また教えたんでな。友達になろうな」というような話もいたしました。
 それから、テーマ外では、特にやっぱり「安全で安心して暮らせるまちづくり」ということに関しまして、たくさん話が出ました。特にやはり防災の面につきまして、今日グループに集まられた方たちは、中心に近い区域にお住まいの方が多かったんですけれども、やはり「自分の近くの川があふれたらどうしよう」とか、そういった「避難所になるようなものを、もっとつくっていかなければいけないな」というようなことがありましたけれども。
 最終的なキーワードとしては、「やっぱり人材の育成じゃないの?」と。10年、「なかなか人財なんというのは、今日やって明日、育つもんじゃないよ。10年、20年かかるものであるから、それを見据えて、次世代の計画、次世代に向けた計画づくりを視野に入れてやっていくのが大事なんじゃないの? それには、やっぱり長い時間をかけて、人材育成は簡単にできるものではないので、それをキーワードに、ぜひ、やってほしいな」という話と。
 それから、「計画づくりというのは人づくりを考えるべきであって、市民と行政と企業の役割をもっともっと明確にし、互いに協力をしながらまちづくりを進めていくべきである」というような意見が出されました。

【Bグループ】
 オープンディスカッションその8Bグループです。「安全で安心して暮らせるまちづくり」ということで、その中の体系としまして、「1.安全なまちづくりの推進」、「2.健康づくりの推進と地域医療体制」、「3.地域医療福祉社会の形成」ということで、話し合いを持ちました。その中で、まず、順番に説明させていただきます。
 「安全なまちづくりの推進」ということで、まず大震災がありましたので、その中から「蓄えとか、備えなんかはどうなっとるんや」というなかで、行政の場合でもどうなっとるんやと。東北のほうでもそうですけど、実際、全部流れて崩れてしまった。行政の対応がそういうことが実際にあったため、この三重県のほうでも、東南海トラフト。3つ来たときにもできるような想定内の備え、そういうのをしていかなければならないんじゃないか。それプラス、各自でも自主防災等々もあります。地域の中で、安全で安心して暮らせるようなことで、各自でもやっていかなあかんよという中で。
 地域のほうですけれども、そういう世代間交流等々、地域の社会福祉協議会等々に応じて、まず孤独死が問題になってきましたよということで、実際にできた、サロンの開設というのを、いろいろやりましたよということで、現在については「憩いの場づくり」もやっていまして、この市なって1000名以上の参加が来ていただいたということで、やっぱり地域、安全・安心にもかかわってくるんですけど、「見守り体制づくりというのも、すごく大事ではないか」というような話が出てきました。
その中でも、またコミュニティ機能がどうするかということで、ボランティアで津まつりに参加された方がいました。その中にも、「津まつりで協力してもらっているボランティアさんが、全国津々浦々から来ているよ」ということが、話が出ていました。やはりそういう全国津々浦々のボランティアも、いざというときに助けるボランティアであってほしいなと。お互い、「津でも行く、向こうでも行く」ということで、コーディネイトする役割も大切じゃないのかなと。
 あと、そういう中でも「高齢者、障がい者、市民みんなが参加できるプログラムというのを、やっぱり考えていかなあかんのかな」と。その中では、場所もそうなのかわかりませんけど、「率先して活動できるような、生き生きとしてやるようなことで、地域社会の形成もしていかなければならないのかな」というのが入っておりました。
 ちょっと戻りますけど、健康づくりということで、楽しい。「健康というのが基本ですよ」と。「何をするのも健康ですよと」。その中でも、参加者の中からでも「障がいがあっても、なくても」ということも出てきました。地域づくり、「障がいがあっても地域に参加することが健康ではないのか」という意見も出てきました。
その中で、ちょっと面白いのが、「そやで、普通の体操をつくってみたらどうかなあ」というのがありました。みんなが普通の体操でやるというのも、少しそういうのでも、健康づくりの推進になるのではないかということで出てきました。
 あと、「産婦人科の再生、ドクターヘリの導入を検討したらどうか」というのも、まちづくりのなかで安全・安心、そういうのも必要ではないかということ。
あと、ここらへん。「支え合い」ってどうなのかなと。よく言葉に、今回の総合計画でも「支え合い」という言葉が出てきているんですけど、なかなか、そこについてどう捉えておるんやと。支え合っていったい誰なんやと。言葉では簡単なんですけど、「実際、どうなんかな」ということで少し話も出てきました。
あと、言葉的にも「人のためじゃなくて、自分のためにしたらどうか」という意見とか、あと自治会、老人会などの地域組織の弱体化。役員の高齢化、若い人の無関心。自分として、自治会として、この中でも考えられて、お祭りを若い人が参加できるようにしたりとかいうようなことで、サロンのことを考えたり。
あと「行政がちゃんと認めてあげてもらいたい」というような意見もありました。「ただ、お金を出すだけではないですよ」と。やはり昔ではないですけど、「よく頑張っとる」というようなことで、そういう行政の「認め」も必要ではないかと。その中でも、中間の組織というので中間支援組織をつくったらいいかなあというようなことが、さまざま話されました。

【Cグループ】オープンディスカッションその9
 失礼いたします。Cグループです。まず、「生きる力を育む教育の推進」というところですけれど、「学力も大事、何もかも大事だけれども、心の教育というのを、もう少し力を入れなければ駄目だろうな」というようなお話が出てまいりました。
 学校側も、もうちょっと学校が抱える課題というものをオープンにしてくれたら、そうしたら、地域のほうもそれに参加できるんだけどなと。「先生たちも非常に保守的になっている、消極的になっているんじゃないか。もう少し、前へ出るような積極的な行動、学校開放をしていただけたらな」という話が出てまいりました。
 次に文化の振興ですけれども、もう津というところは地域資源も、それから、人材も誠に豊富なんです。もう平均以上のものは、皆さんご存知のとおりに、あるわけですけれども。もう津から発信するという新しいもの、「これが津ですよ」というようなものを、これから探して発信していかなきゃいけないんじゃないかと。
 たとえば、「レスリングやったら津よ」と言えるぐらいのね、それぐらいの発信力を持った文化というものを示していかなければならないのではないだろうかということが出てまいりました。
その次に、生涯学習とスポーツのところですけれども。これも大変、講座も充実しておりますし、よろしいんですけれども、やっぱりアピールするものが少し足りない。これは津の市民性かもわからないと思うんですけれども、おとなしすぎると思うんですね。自分たちのやっていることで、いいことはどんどん表へ出してPRをしていこうじゃないかというようなことが出ております。
 それから、高齢者に対して「もう少し暖かい施設なんか、どうだろう」と。たとえば健康遊具などを設置してですね。老人が健康であるということは社会全体が健康であるということにつながると思うんです。医療費も介護費も、それなりに軽減できますしね。そういった面でも「老人を大切にするような、そういうスポーツの振興というのも考えなければいけないな」ということでございます。 
 それから、「人権尊重社会の形成」ですが、もう人権というのは、生まれたときに、すでに最初から持っている権利でございます。これはやっぱり行使しなければいけないと思うんですね。だけど、人権と聞くと「人権ってなんだろうな?」ってこう考えちゃう。辞書を引いて勉強するような人権はわかるけれども、自分のものとしての人権というのが、なかなか理解しにくいということでございます。
それから、「活力あるまちづくり」ということで、津まつりが出てまいりました。津まつりも三重県では一番の大きな祭りでございますが、これを全国版にね。やはりもう少しアピールしなきゃいけないし、祭りの時だけ賑わうという一過性のものであってはいけないと。「津まつりを基本として、前も後ろも、津まつりにつながるような活性化というようなものが必要ではないだろうか」というような話が出て参りました。
その他、細かいところもあるんですが、3分では話しきれませんので、また、この貼ってあるのを、よくお読みいただきたいと思います。ありがとうございました。

【Dグループ】
 オープンディスカッション10それでは、Dグループのディスカッションの概略を説明させていただきます。Dグループのテーマは、5本柱のうちの「活力のあるまちづくり」ということでございます。この中には、一つ目では、「持続的な地域経済の振興」それから、2つ目には「交流機能の向上」、3つ目には「観光の振興」という3本の柱がございます。
 ディスカッションはファシリテーターのリードによりまして、まず、2番目の「交流機能の向上」というところからスタートいたしました。皆さん、ご承知のように、この間も市長さんから発表がありましたように、津インター周辺に総合的な屋内スポーツ施設が整備されるということで、吉田沙保里さんにちなんで「サオリーナ」というアリーナがつくられるということが発表されました。
この地域、この津インター周辺の地域を交流機能の拠点ということで、市街地の拡大をしていって、やはり「インター周辺を活用していく必要があるのではないか」「まさに津の玄関口として、この整備が必要ではないか」ということが意見として出されました。「この地域は、標高が若干、高いということもありまして、津波に対する防御という点にから見ても、防災的にもよい立地のところではないか」ということが議論されました。
 「商業施設の開発も必要ではないか」という意見も出されました。しかしながら、この土地利用がなかなか進まないというネックがある。「土地利用規制があるのではないか」ということでございます。いよいよ行政のリーダーシップが不可欠なときにきたのではないか。ぜひ、この総合計画の中で議論をしていただきたいと、「久居インターの開発が非常に進んでいるけれども、やはり津インターの周辺も、商業施設の立地とか防災時の拠点ということで開発が進めば、雇用の拡大というので、活力あるまちにつながるのではないか」という議論がありました。
 特に、観光の振興についてでございます。「ご承知ように「津観音」というのは、日本の三観音ということで知られておりますけれども、こういうものが本当に観光の目玉になっているのか。あるいは高田本山、美杉の北畠関連施設というのも、本当に観光の目玉となっているのか」という議論が出されました。
たくさんの資源があっても、その資源が、本当に活用されているのかどうかということも意見が出されました。
 また、旧津地域以外の9つの地域では、コミュニティバスが走っているけれども、なかなか地域の方にも利用されていないけれども、この「コミュニティバスを観光施設をめぐるなどの一つの道具として、新しく活用を考えたらどうか」ということもありました。
では、なかなかこういうことがうまくできていかないのは、なんなのかなあということで、「資源はあるよね」ということで、まず、出された意見が「PRが不足しているのではないか」ということ。「もっと市民が自信をもってPRできるぐらい、この地域を知っている必要があるのではないか」という意見が出されました。この反対に矢印が向かっているように「いやいや、PRはしているんじゃないか」と、私も、もともと思っておりますけれども、ディスカッションに参加の方が、「こういうパンフレットとかインターネットとかいっぱい出ているのに、そういうのはPR不足というのかなあ」という意見が出まして、やはりPRの効果が出ていないのではないかと。その効果を出す、一つのきっかけとして、やはり市民の一人ひとりが観光施設、歴史文化等にも思い入れを入れるということが不可欠ではないかと。
 今回、「津ふるさと学検定」というのが、近々、開催されるようですけれども、こういうのが一つの、市民が、津の観光のよさ、観光資源のよさを理解する良いきっかけになれば良いのではないかという意見が出されました。
 あと、「自律的な地域経済の振興」という観点でくくったんですけれども、やはり地域での担い手、人づくりというのが地域経済の振興には欠かせないのではないかと。
一つの意見としては、9つのところに総合支所がございますけれども、ここの活力を強化する必要があるのではないかと。合併後、「人材不足、権限がない、財源がない」ということで非常に寂しい思いをしているけれども、住民に密着したまちづくりをしていくには、やはり総合支所の活力の強化が必要ではないかと。
 それから、もう一つの意見としては、「合併後も学校の統廃合が進んでいるけれども、これはやはり地域の活力の低下を招いてしまうので非常に懸念する。やはり農業、林業、あるいは地域のことを学べる機会としての学校というものを大事にして、やはり地域の担い手をつくっていくのが非常に大事ではないか」ということでございました。
 あとは、個別の意見かもしれませんけれども「短期大学に漫画学科をして、こういう地域のよさというのを、どんどんPRしていっていいのではないか」ということの意見も出ました。

【Eグループ】オープンディスカッションその11
 Eグループです。「参加と協働のまちづくり」ということで、私の感想では大変素晴らしい意見が続々と出まして留まるところがなかったです。
 まず、「市民協働が、本当に今、どうなんやろう、行われていないんやないか」という悩み。それが集まりました者、皆の問題点でございます。それにはどうしたらいいんだろうと。特に年代別に大変、考えが違っているし、「昔はよかった、昔はよかったというけれど、昔には戻れない」といったことから、どうしたらいいんだろうと。今の「リーダー育成」ということはよく言われるし、ずっと言われてきているけれども、ちっともそんなことでは、リーダーより、すべてのプレイヤーというのか、担い手をもっと幅広くつくらなければいけないと、このような話にまとまってきたと思います。それでは、どんな集いを、みんなで協働してつくっていったらいいんだということになるわけですが。できたら「楽しい集い」で、楽しい魅力のある。「そんなに最初から大きな規模を選んでも無理だから、小さい規模でもいいから『楽しい集い』を考えて、話し合いの中から、そういった仲間ができていくような工夫はどうだろう?」というようなお話になったと思いますが。
 その中でも、一つ大事なことは男女共同参画の推進を忘れないで、絶えず、そのことを頭に置いて、これを大きな柱にして、これからの魅力ある集いを進めていってほしい。
 それから、「トップダウンで」と書いてありますが、「特色のある重点施策を考えたらどうだろう」と。たとえば、10市町村が集まって合併して津市になりましたが、「10の所で一つ競い合って、何か楽しい催しをして競争してみたらどうだろうか」と。時には、「よそで、前にはいいのをやったから、今度はうちもそれにちょっと特色をあるふうにアレンジして、挑戦してみようか」とか。まあいろいろな工夫ができるんと違うだろうか。「他のまちと競争してみてはどうだろうか」と、一つの手立てでございますが、そういう意見も出ました。
 たくさん出たんですが、最後に一番、大事なことでございます。これは、今日出ましたような意見の中から、ほかのグループもそうだと思いますが。一番大事なことを選んでもらって、その意見を反映してもらう。その反映も、できたら市長へ直接伝えて、そして、次のステップまで進んでほしいというような意見で、このグループはまとまりました。以上でございます。

【司会】
 ありがとうございました。それでは、意見交換の時間にしたいと思います。ただいま、各グループの委員がまとめたものを発表いたしましたが、それに対するご意見とか感想、あるいは補足、何でも結構でございます。いかがでしょうか。

【参加者A】
 皆さんのご意見を聞いていて、「ものすごくいいなあ。いいことを今日は聞かせてもらったなあ」と思いました。そしてもう一つ、ずっと「どのグループから出てきたことも、皆、共通しているなあ」と思いました。だから、「人を大事にする」「人を育てなければならない」。そして、「安全にしなければならない」、「一人ぼっちの年寄りにしてはいけない」。みんなこれは、どのグループからも出ていたことです。
 ただ、それを具体的に、どういうふうに示すかというのを、あとの方が言われたように、「市長さんに直接、言いたいなあ」ということが、皆さんお考えになってみえると思うんです。自分たちが言ったことが、どのように反応されるのか、それが一つあります。
 それから、もう一つ。今日言うたことが、すぐに明日、実現されるものではない。だけど、一つの展望として、「ああ、ここのところを押さえる」というふうな、そういう市政の返事が欲しい。そう思いません? 皆さん、いろいろなことを言われたけどね。それらが全部、すぐにはできませんよ。だけど、それを目指した市政の計画が実現、これは実現可能です。それは市の行政の中で検討していただいたら、できることですよね。
 だから、具体的に「人を育てる。それにはどういうふうな計画を持つか」、計画だけでもいいから聞きたいですね。その計画にのっとった具体的な問題は、またみんなが集まって、そして「この計画に対してはこういうところを補足してもらいたい」ということを言えばいいじゃないですか。
そういうことを考えながら、「皆さん、よく似た考えを持っていらっしゃるなあ」と思って温かい気持ちになりました。どうも、いろいろご意見ありがとうございました。

【司会】
 どうもありがとうございました。ほかにございませんか?
 いらっしゃらないようですので、会長の武田のほうから、本日の御礼と議論に関しての成果について、最後の締めとしてお話させていただきます。

【武田会長】 
どうも皆様、長い時間ご討論いただきまして、ありがとうございました。
 審議会において、皆様からのご意見を参考として、提案のほうへまとめていきたいと思っております。
今回のオープンディスカッションの結果を計画に反映するについて、出された意見や提案について内容を審議させていただき、総合計画に反映されるよう市長に申し伝えるようにしたいと思っております。
 本当に本日は、長時間にわたりまして、ご協力ありがとうございました。
 

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