「広報津」平成23年3月16日/第126号(音声読み上げ) シリーズ 津のひと・もの(6)

登録日:2016年2月25日

裏表紙

シリーズ 津のひと・もの(6)

食を通して笑顔と喜びを

 栄町二丁目で飲食店を営む奥田英司さん。津市で生まれ、高校まで過ごした奥田さんは、大学進学を機に名古屋や東京、アメリカでの生活を経て津市に戻り、一昨年、現在の飲食店を始めた。
 大学時代にコミュニケーションについて学び、飲食店でのアルバイトやインターンシップを経験する中で、お客さんを身近に感じられる飲食業に興味をもち、いつしか自分の店を持ちたいと思うようになった。「食は世代を越えてみんなで楽しむことができるもの。自分が提供する料理で、皆さんに喜びを与えられれば」と語る。
 また、一度、津のまちを離れたからこそ、津への愛着が強くなったと語る奥田さん。「使う食材は、できる限り地元で採れた物を取り入れています。山と海に囲まれたこの地域は、豊かな大地とおいしい水に恵まれ、そこで育まれた食材は、うま味や甘味をとても強く感じる」と話す。
 おいしい食材との出会いは人との出会いでもあるという。産みたての卵を届けてくれる同級生、まめに入荷の知らせをくれる八百屋の主人、奥田さんの料理に合わせて豆腐や麺を作ってくれる事業者、そして、それらから生み出される料理を求めてこの店を訪れてくれる人たち。自分のこだわりを理解してくれる人たちとの出会いはとても貴重で、津のまちの人々の温かさを日々感じるという。
 これからも、この店を通じて、人と人とのつながりを大切にしていきたいと目を輝かせながら熱く語る奥田さん。そんな奥田さんが提供する料理から、今日もまた新しい出会いの輪が広がろうとしている。


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