「広報津」平成25年2月1日/第171号(音声読み上げ) シロモチくんとゴーちゃんが語る津市政(7)

登録日:2016年2月25日

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シロモチくんとゴーちゃんが語る津市政(7)

津市の獣害対策は?

問い合わせ 農林水産政策課 電話番号229-3172 ファクス229-3168

 市内の中山間地域を中心にシカやサル、イノシシなど野生鳥獣による農作物への被害が発生しています。こうした被害は、生産意欲の低下や耕作放棄地の拡大の原因になっているほか、最近では市街地にもサルやイノシシが出没し、市民に不安を与えるなど問題が深刻化しています。この野生鳥獣から農産物を守るため、現在、津市がおこなっている対策や取り組みについて、津市のPRキャラクターのシロモチくんとゴーちゃんが分かりやすく解説します。

 ねえねえ、シロモチくん。最近、獣害対策という言葉をよく聞くけど、どういうことか教えてほしいな。

 うん。市内各地では、お米や野菜、果物などさまざまな農作物が作られているんだけど、農家の皆さんが丹精込めて育てたこの農作物をシカやサル、イノシシといった野生鳥獣が食べてしまう被害のことを言うんだよ。

 農家の皆さんが一生懸命作っているものを収穫する前に食べられてしまうのは、とても問題だね。この問題に対して、市ではどんな対策をしているの?

 まずは、被害を減らすために猟友会にお願いして、シカやサル、イノシシなどを捕まえてもらっているんだ。

 ふーん。でもそれだけでは被害をゼロにすることはできないよね。

 そうだね。そこでシカやサルなどに農作物が食べられないように、田んぼや畑の周りを防護柵で囲む取り組みを始めたんだ。

 そうなんだ。

 防護柵は地域の皆さんが協力し合って設置してくれていて、市はその材料費を補助しているんだよ。

 他にも地域の皆さんが活動していることってあるの?

 シカやサル、イノシシなどが民家の近くに来ないよう、地域が一体となってさまざまな取り組みをおこなっているんだ。

 地域一体の取り組みって?

 現在、市内には片田、八幡、赤坂、穴倉、桂畑、上ノ村、上稲葉、向居・山出の8つの地域で獣害の対策に取り組む協議会が設置されていて、それぞれの協議会では獣害をなくすための研修会や活動をおこなっているんだ。市はこの活動にも補助しているんだよ。

 地域の皆さんも積極的に活動しているんだね。

 これまでの取り組みで平成21年度以降、野生鳥獣による被害は少しずつ減ってきているんだけど、その被害額は平成23年度をみても4,400万円にもなるんだ。

 そんなに被害があるんだ。

 うん。だから被害を広げないためにも、活動を続けていくことが大切なんだよ。

 被害をなくすために、何か新しい方法はないの?

 獣害をこれ以上増やさないために、シカを一斉に捕獲する「ドロップネット」を設置したり、隠れ場所となる山と田畑の境の草むらをなくす「大規模緩衝帯」を作るなど、新しい方法が取り入れられていて、市でもその効果を確かめるために、実証実験をおこなっているところなんだ。

 効果があるといいね。

 うん、そうだね。それに最近では市街地での目撃も増えていて、市街地に現れたイノシシによって、怪我をしたなんてこともあったんだ。

 それじゃあ、市街地で目撃したときはどうすればいいの?

 まずは怪我をしないように身を守り、すぐに市や警察などの関係機関に連絡をしてほしいんだ。市では目撃情報が寄せられると、現場に職員が急行し、警察や関係機関と連携して、追い払いやパトロールをしているんだよ。

 市の職員や警察官が来てくれると安心だね。

 この他にも、サルが頻繁に出没しているところでは、自治会が注意を促す看板を設置したり、回覧板などで注意を呼び掛けているんだ。また、猟友会の協力を得て、サルやイノシシなどを捕まえるための捕獲檻[おり]を設置しているところもあるんだよ。

 看板や檻を設置したいときはどうすればいいの?

 市で貸し出しをしているので、一度相談してみるのもいいね。

 うん。獣害対策のことがよくわかったよ。ありがとう、シロモチくん。おいしい農作物が食べられなくなると困るから、この獣害について、みんなで一緒に考える必要があるね。

平成24年度の獣害対策への取り組み

シロモチくんとゴーちゃんが語る津市政(7)「津市の獣害対策は?」に関連して、平成24年度の取り組みを詳しく紹介します。

個体数の調整
当初予算額21,800,000円 足す 12月補正予算額9,900,000円

  • 捕獲単価を設定し、猟友会への委託により野生鳥獣の駆除を推進
  • 特にイノシシの捕獲数の増加を図るため、これまで定額で補助してきたイノシシの捕獲について、サルやシカと同様に捕獲単価(1頭当たり5,000円)を設定し、個体数調整を促進
  • 有害鳥獣捕獲頭数
    有害鳥獣捕獲頭数
    獣種 平成24年10月末 平成24年度見込み
    オスジカ 590頭 1,700頭
    メスジカ 381頭 1,200頭
    サル 68頭 140頭
    イノシシ 442頭 1,100頭

防護柵の設置
予算額15,490,000円

  • 営農組合や自治会などが行う電気柵等の防護柵の設置材料費の2分の1を補助
  • 延長292キロメートルの防護柵を設置(平成19年度から24年度(見込み))

地域ぐるみの取り組み
予算額2,443,000円

  • 地域ぐるみで獣害対策に取り組む8地域(片田、八幡、赤坂、穴倉、桂畑、上ノ村、上稲葉、向居・山出)の獣害対策協議会の活動を支援(活動費の2分の1を補助)
  • 協議会が行う研修会、座談会、追い払い活動などに市職員が参加し、助言・指導
  • 平成24年1月に設置された「津市広域獣害対策連絡協議会」が取り組む、合同研修会の開催や一斉追い払い、防護柵の相互点検の実施等の広域連携活動を支援・推進

先進的獣害対策の導入推進
予算額2,300,000円

  • モデル地区を選定し、獣がすみにくい環境づくりのための「大規模緩衝帯」や、シカの一斉捕獲に効果のある「ドロップネット」などの先進的獣害対策(技術)の実証実験を実施

捕獲檻・器具の購入費等
予算額4,656,000円

  • 捕獲檻[おり]・追い払い器具の購入、わな猟免許取得費用の補助(2分の1補助)など

追い払い隊の配置
9月補正予算額4,132,000円

  • 市街地に出没するサルなどに対応し、追い払いやパトロールを行う「追い払い隊」として、2人の非常勤職員を緊急雇用

野生鳥獣被害金額・シカの生息数の変化(平成18年から23年)


津市における野生鳥獣被害金額の推移

津市における野生鳥獣被害金額の推移
金額
18年 4,000万円
19年 5,200万円
20年 5,700万円
21年 4,100万円
22年 4,000万円
23年 4,400万円

津市におけるシカの生息数の変化
津市におけるシカの生息数の変化
捕獲数 推計生息数
18年 249頭 7,860頭
19年 431頭 8,396頭
20年 435頭 8,994頭
21年 1,603頭 8,525頭
22年 2,536頭 7,126頭
23年 2,655頭 5,507頭

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