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獅子舞は、日本各地で正月や祝いの日の出し物として幸せを招くとともに、厄払いとして古くから伝わっています。獅子にかまれると一年間無病息災で過ごせるとの言い伝えから、その風景は正月の風物詩となっていて、多くの人々に幸せを届けてきました。
市内でも各地に獅子舞がありますが、香良洲町馬場区に伝わる獅子舞は、毎年正月に厄払いや無病息災、五穀豊穣[ほうじょう]を祈って行われ、市指定無形民俗文化財に指定されています。
馬場区の獅子舞は、伊勢神楽の獅子舞が伝承されたといわれています。伊勢神楽の系列に属するものには、獅子や天狗[てんぐ]の面などに巴[ともえ]の印があるのが特徴で、馬場区の獅子(雄)にもこの印があります。また、この獅子舞が行われる香良洲神社の御祭神は伊勢神宮の妹神で、古くから「お伊勢参りをして香良洲に参らぬは片参宮」とまでいわれ、伊勢神宮とゆかりの深いところで、長らく伝えられてきました。
舞は、かど舞・剣の舞・扇の舞・天狗の舞・獅子起[ししおこし]・禅太鼓・四ツ舞など全部で13あります。天狗と獅子が一組となり、笛などの演奏に合わせ、迫力あふれる舞を披露します。
毎年1月1日の早朝に香良洲神社で、かど舞・剣の舞・四ツ舞を披露すると、その後、夕方まで地区内の約200軒余りを一軒一軒回って、かど舞を行います。翌2日には、馬場区民会館で10時から昼ごろまで、本厄を迎える男性の厄払いを行うための舞が行われます。
もうすぐ、新年。正月の縁起物の獅子舞を見て、新たな年の始まりを笑顔で迎えてみてはいかがでしょうか。
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