「広報津」平成26年11月1日/第213号(音声読み上げ) シロモチくんとゴーちゃんが語る津市政(19)

登録日:2016年2月25日

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シロモチくんとゴーちゃんが語る津市政(19)

問い合わせ 防災室 電話番号229-3104 電話番号223-6247

津市の避難勧告はどのようにして出されるの?

 平成25年8月30日に気象庁によって運用が開始された「特別警報」は、警報の発表基準をはるかに超える重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発表されるものです。台風第11号が来襲した8月9日に、この大雨特別警報が三重県に初めて発表されました。その時、津市はどのように対応し市民に避難を呼び掛けたのか、シロモチくんとゴーちゃんがレポートします。

 ねえねえ、シロモチくん。台風第11号ではかなりの被害があったって聞いたんだけど。

 うん。長時間にわたって雨が続いたこともあって、床上・床下浸水が発生したり、土砂が流れ込んで建物が壊れたりするなど市内各地でたくさんの被害が発生したんだ。この他にも道路や農地などにも大きな被害があったんだよ。

 大変だったね。復旧は進んでいるの?

 緊急に直す必要があった道路や水路のために、市は1,645万円の予算を先に決めたんだ。その後9月に行われた市議会に、合わせて9億5,000万円に上る補正予算を認めてもらって、すでに復旧がどんどん進んでいるんだよ。
 さらに、激甚災害にも指定されたので、国からも財政的な支援が受けられるんだ。

 避難の呼び掛けもいっぱいあったよね。

 8月9日朝に大雨洪水警報が発表されたと同時に災害対策本部を設置して警戒態勢に入ったんだけど、その後市内を流れる川の幾つかで水位がどんどん上がってきたので、避難の呼び掛けをおこなったんだ。

 川の水位はどうやって分かるの?

 国や県の観測所からリアルタイムに水位の情報や映像が提供されていて、それを災害対策本部で監視しているんだ。それぞれの川の水位観測所ごとに、あらかじめ避難準備情報、避難勧告、避難指示を出す水位の基準が決められていて、それを超えた場合、直ちに避難を呼び掛けるようになっているんだよ。

 今回の台風では何回くらい避難を呼び掛けたの?

 市内を流れる雲ず川や安濃川など10の川で、避難準備情報を11回、避難勧告を8回、避難指示を4回出したんだ。

 そんなにたくさん避難を呼び掛けたんだ。

 今回は特に雨の量が多く、川の水位がすごい勢いで上昇したこともあって、短い間隔で避難を呼び掛けることになったんだ。

 その後、夕方5時20分に三重県に初めて大雨特別警報が発表されたんだよね。

 そうなんだ。でもその時点では、もうすでに水位が上がった川の流域に避難の呼び掛けを出した後だったので、他の地域も避難できるよう163カ所の避難所を開設したんだよ。

 避難の呼び掛けや避難所の開設ってすぐにできるの?

 もしもの際に慌てないように、「津市避難勧告等の判断・伝達マニュアル」で細かく手順を決めているんだ。こういったマニュアルを事前に作って、手順を決めておくことで、いざという時に慌てることなく、スムーズな避難誘導や呼び掛けができるんだよ。

 日頃からきちんと備えていたことで、問題なく対応できたんだね。

 でも、全て問題がなかったわけじゃないんだ。安濃川や雲ず川などの大きな川の近くに住んでいる人には的確に避難の呼び掛けができたんだけど、市内を流れる小さな川などでは、観測所がないために、水位を把握することができなかったり、大雨の影響で一部の避難所の開設に少し時間が掛かったりと、今回の大型台風を実際に経験するなかで課題も明らかになったんだよ。

 でも課題がわかったことで、次のステップにつなげていくことができるね。

 そうだね。こういった課題を解決するために、すぐに危機管理部や総合支所、消防本部、消防団が集まって、被害の情報収集や伝達方法を確認したり、避難所の開設や運営について研修会をおこなったんだ。

 すぐに対応することが一番大事だね。

 もちろん普段から災害の発生を想定した図上訓練や、防災関係機関が一堂に集まって具体的な内容で行われる総合防災訓練でも、もしもの災害に備えているんだよ。

 そういったことも必要だね。

 これからも地域の自主防災組織、消防団、婦人防火推進員、そして警察や消防とも力を合わせて、市民の安全・安心のために全力を尽くすよ。

 頑張ってね!シロモチくん!


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