「広報津」平成26年12月1日/第215号(音声読み上げ) 市長コラム・市長活動日記から

登録日:2016年2月25日

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裏表紙  

市長コラム・市長活動日記から

避難勧告の発令基準見直しを進めます

津市長 前葉泰幸[まえばやすゆき]

 避難勧告の発令判断基準を見直したきっかけは、いちし団地にお住まいの方からいただいたお声でした。
 「1,200人に一斉に避難を呼び掛けられても、私たちの地区はまだ大丈夫だと思ってしまうのですよ。」
 津市地域防災計画で定める判断基準に従って波瀬川流域に発令した避難勧告は、平成23年と24年の2年間で5回、避難所に一時身を寄せた住民は4パーセントに満たないという事実を前に、住民が危険を感じる状況と行政が定めた基準との間にかい離があるのではないかと考え始めていた矢先のことでした。
 波瀬川を管理する国土交通省に相談したところ、河川や防災の専門家、地元の自治会長や、消防団いちし方面団長などを交えた検討会を設置することになりました。堤防高や背後の地盤高、浸水被害に直結する越流発生箇所や地域住民の避難行動時間の科学的、論理的な分析を経て25年7月にいただいた提言は極めて明快なものでした。
 避難判断水位をこれまでより1.1メートル高い3.4メートルに変更し、避難勧告発令の対象地域を直ちに浸水の危険がある平岩と田尻1地区に限定したのです。他地域は水位が4.2メートルに達し越流が確認された時まで発令を見合わせます。より絞り込んだ地域のみにきっかりのタイミングで避難を促すことができるようになりました。
 8月9日に来襲した台風11号には新基準を適用しました。氾濫注意水位は従来の2.2メートルのまま据え置かれたため、避難準備情報は市内で一番早い10時に発令されましたが、避難勧告は他の河川より3時間ほど遅い7番目、しかも平岩・田尻1地区のみにとどまりました。避難率も25パーセントと前回をはるかに上回っています。発令基準見直し後の住民向け学習会への参加や、自治会、自主防災組織や消防団からの呼び掛けを通じて地域住民の理解と防災意識が高まっていた結果ともいえましょう。
 災害対策基本法に規定されているように、避難勧告の発令は市長の権限であり責務でもあります。今回の全国的にも先進的な見直しの経験とノウハウを生かし、国が管理する雲ず川についても同様に国土交通省のご協力を得て、より精度の高い発令判断基準を作成してまいります。同時に県管理河川についてもこの手法の導入を働き掛けていく所存です。

「TV版市長コラム」では、前葉市長がこのテーマを語ります
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市長活動日記から

■プロテニスプレーヤー西岡良仁選手との対談…10月6日

 津市出身のプロテニスプレーヤー西岡良仁選手と対談しました。
 西岡選手は、第17回アジア競技大会の男子テニス・シングルスで優勝し、日本に40年ぶりとなる金メダルをもたらしました。アジア大会初出場での快挙であり、また、同大会の男子団体でも銅メダルに輝く大活躍で、日本テニス界の期待の新星です。
 この対談の模様は、広報津の新春号(1月1日号)と津市ケーブルテレビの津市行政情報番組「まるっと津ガイド」の新春特別番組でご覧いただけます。

■台湾交通部観光局 謝謂君[しぇいうぇちゅん]局長との懇談…10月10日

 安濃津よさこいがきっかけとなった台湾との交流で、今年の津まつりに台湾交通部観光局の謝謂君局長がおみえになりました。台湾政府の観光局長が、日本のお祭りを視察するのは今回が初めてです。
 津まつりは、歴史とともに発展してきました。魅力にあふれバラエティーに富んだ「郷土芸能」、そこに「市民総おどり」が加わり、さらには躍動感あふれる「安濃津よさこい」が登場し、今や日本屈指のお祭り、海外からも注目を集めるお祭りへと成長しました。

■津ぎょうざ給食交流(雲ず小学校)…10月23日

 日本最大級のまちおこしイベント「2014 B-1グランプリin郡山」において、津市からの出展団体「津ぎょうざ小学校」が見事、4位入賞を果たしました。過去の全ての大会を通じて、三重県勢では最上位の成績です。市民が中心となったボランティアの皆さんが、精一杯、津市をPRしてくれたことに敬意を表します。
 この日、雲ず小学校で「津ぎょうざ小学校」の皆さんからの報告会があり、1年A組の皆さんと一緒に給食の津ぎょうざを食べながらお祝いしました。

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