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皆さん、こんにちは。副市長の青木です。私は、津市の技術部門を主に担当しています。
津市は、今年合併10年目を迎え、この間に新しい津市の都市基盤整備として「新最終処分場・新リサイクルセンター」「新斎場」「津市産業・スポーツセンター」の建設と「JRめいしょう線の全線復旧」を合併後の4大プロジェクトとして重点整備してきました。その中で、平成27年1月2日からは「津市新斎場 いつくしみの杜」が津市初めてのPFI事業によりサービスの提供を始めています。また、平成27年度中には、新最終処分場と新リサイクルセンターが稼働を始め、JRめいしょう線は全線復旧します。津市産業・スポーツセンターは、今年の2月議会で本契約の議決を得て、平成27年度から工事に着手し、平成29年11月のオープンを目指します。これらの施設は今後、28万市民の皆さんに利用されることとなり、合併時に描いた津市のまちづくりは着実に進んでいると実感しています。
しかし、これらのプロジェクトの施設は全く新しく創設された施設ではなく、老朽化した既存施設を更新したものが多くあります。例えば、昨年12月末まで稼働していた旧津市斎場は、昭和47年建設、今でも使用している津市体育館は昭和41年に、津市民プールは昭和48年に建設されたものです。また、今年度末に閉鎖される白銀環境清掃センターも昭和48年に開設したものです。
このように、私たちの生活に深く関わっている公共施設で昭和40年代に竣工し、40年以上経過している施設が数多くあります。その中でも特に生活に必要不可欠なインフラ(社会基盤)である道路と橋梁も同じ状況です。
合併後の津市が維持管理をおこなっている市道は、平成26年4月1日時点で総延長3,451キロメートルあり、これは北海道から与那国島までの日本列島の長さ約3,000キロメートルよりも長い距離です。また、橋長2メートル以上の橋梁は2,383橋あり、このうち完成後50年経過しているものは509橋にのぼり、津市の橋梁の約21パーセントを占めています。これらが20年後には約72パーセントを占めるようになり、人口の高齢化と同じように急速な橋梁の高齢化が進行しています。
また、道路を快適に走行するための舗装も経年劣化し、毎年維持修繕をおこなっています。道路や橋梁も建築物と同じく建て替えができればいいのですが、工事のために長期間通行止めなどを行うと市民生活や産業活動に重大な影響が出てしまい、事業費も膨大になります。そして津市にはまだまだ新しい道路も必要です。合併後から今までの間に新しく開通または事業着手した道路延長は約26.5キロメートルあり、この中には4大プロジェクトに関連した道路約8キロメートルも含まれています。しかし、これからの道路建設事業では老朽化がますます進行し、維持費用が増え続け、新たに道路を新設改良する割合は減少していくと思われます。そのためにも、今ある道路インフラに関わる費用を少しでも抑え、なおかつ長く安全に使用していくことが大切です。
このため、津市では、「津市橋梁長寿命化修繕計画」や「津市舗装維持管理計画」を策定し、道路施設の健全な保全を図り、合わせて道路の新設改良には「津市道路整備計画」を策定し、B/C(費用対効果)を基に効率的かつ投資効果の上がる道路整備をおこなっていきます。
今年、合併後10年目を迎え、全プロジェクトの進捗や国の事業でおこなっている海岸堤防の整備、中勢バイパスの開通など、新しい津市のまちづくりが形になってきました。これからも、今まで蓄積された津市のインフラを適切に維持管理し、さらに新しい津市のその先を目指し整備に取り組んでまいります。
青木泰 副市長 プロフィール
昭和53年4月津市に入庁し、建設・都市計画事業などに従事。下水道部建設担当参事、建設部建設維持担当参事、環境部新最終処分場建設担当理事などを歴任。平成24年4月1日から副市長に就任。
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