あけぼの 平成23年2月16日発行(音声読み上げ) 人権文化の創造をめざして

登録日:2016年2月25日

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あけぼの

人権文化の創造をめざして

 市内各地において、住民が主体となり、人と人とのつながりを強めるさまざまな取り組みが行われています。
 今回の「あけぼの」では、互いを掛け替えのない存在として幸福な生活を営むことのできる社会の実現を目指して行われている、地域に根ざした取り組みを紹介します。日常生活の中で互いに尊重し合うことを、一人一人が自然に感じ、考え、行動している様子を伝えたいと思います。
 

心つながる市民のつどい(人権問題講演会)を開催しました

  昨年9月11日土曜日、河芸中央公民館大ホールで、吉本新喜劇座長として活躍した故岡八朗さんの長女である市岡裕子さんを迎え、「人生あきらめたらあかん!」と題した人権問題講演会を開催しました。
 父、岡八朗の生い立ち、生きざま、生活環境からそれを取り巻く岡家の家族関係を話されました。幼少時代は恵まれた生活であったものの、父が王様のような家でした。高校時代には母が自殺し、それまで以上に家族の人権がなく、大変な毎日でした。つらい生活の中、父を恨む生活が続きました。しかし、幼稚園の恩師から、生まれ持った「力」があること、喜びを見つけること、生かされてきたことに感謝することを教わりました。父との関係も、あるがままに受け入れ、自分を良くするよう、自分を大切にするよう意識改革することで、親子関係が自然に改善されました。
 「人間として生かされてきたことに感謝し、許す心を持つことが大切である」「自分を愛し、周りを愛することで、家庭が明るくなり、そしてまちも明るくなる」「人生あきらめず、足りないものに不平不満を言わずにあるものに感謝をすることで環境は変化する」と力説されました。最後に、韓国のゴスペルソング「君は愛されるため生まれた」をアカペラで熱唱され、会場の多くの人が感動を受けました。つらいことを乗り越えて前進する、市岡さんの言葉に勇気をもらい、いろいろな事をあらためて考えさせられる講演でした。


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つながろう つなげよう 人権の輪

白山町人権フェスティバル

人権のまちづくり、一人一人が主役です!

 「大好きなふるさとが、安心して暮らすことのできる温かなまちであってほしい」「人にやさしいまちをつくっていきたい」こうした思いや願いを行動にしていこうと「白山町人権フェスティバル」が開催され始め、5年目になります。そこには、一人一人が主役となって人権が大切にされることを地域の文化として創っていこう、根づかせていこうという熱い活気があふれています。
 この人権フェスティバルには多くの地域住民が参画し、当日の運営にもかかわっています。また中学生や高校生、青年も受付、司会、ステージづくりにと大活躍しています。
 小・中学生の学習発表では、その成長段階に合わせた学びや思いが素直に語られます。また高校生は人権問題に取り組む市内や県内、全国の反差別の仲間とともに、獲得してきた知識と広い視野で自分の思いを熱く語っていきます。このほかにも白山 地域内に4館ある教育集会所および市民会館で行われている講座、教室、児童・生徒や市民によるステージ発表、会議室と廊下・壁面を活用しての作品展示、生活相談などがあります。
 昼近くになると、それぞれが持ち寄った野菜やもち米を食生活教室の皆さんが料理し、振る舞い汁・振る舞いもちとして参加者に配られます。
 参加者からは「小学生が児童学習会を通じて人権を学んでいる。その成果を発表できる場ができ、ありがたいと思います。親として、また一人の人間として、子どもと一緒に人権の大切さをこれからも学んでいきたい」という言葉が聞かれます。
 こうした声を大切にして、今年も3月12日土曜日に行われる予定で、地域住民が主体となった、地域に根ざした人権フェスティバルとして創り上げられます。 
 

千里ヶ丘 夏祭り

お互いのことをもっと知り合い、明るく住みよいまちにしよう!

 「千里ヶ丘夏祭り」が始められて4年目になります。河芸町千里ヶ丘地区では、これまでも自治会が中心となり、外国人住民向けに地域のルールを知ってもらおうと、ごみのぶん別を説明した配布物を作って配るなどの活動をおこなってきました。
 しかし、「同じ地域に住んでいる住民として、お互いのことをもっと知り合う場があれば、お互いの文化や考え方を理解し合い、もっと明るく住みよいまちにできるのでは」との思いから、地域住民が中心となって実行委員会を立ち上げ、外国人住民に協働を呼び掛けて地域の祭りとして行うことが企画されました。
 

各地域の集いに皆さんも、ぜひ一度、参加してみてください。 きっと、温かな人のつながりを感じられると思います。

南郊地区人権フェスティバル

『自分の想い』を語り合おう!

 南郊地区では、さまざまな施設が存在し、これまでも人権を大切にする取り組みが活発に行われてきました。この「南郊地区人権フェスティバル」もそうした取り組みの一つで、今年度で13年目を迎えます。
 昨年11月6日土曜日、高茶屋市民センターを会場に「『自分の想い』を語り合おう!-自分の気持ちを聞いてくれる仲間がいるっていいなあ-」をテーマに400人ほどの参加者でにぎわいました。
 1日かけて地区内の園や学校、団体が、ステージ発表やパネル展示で自分たちの取り組みを紹介します。例えば、ステージ発表では、歌あり、劇あり、踊りあり、映像を使っての発表ありと、各団体で工夫を凝らしたものになっています。
 この南郊地区人権フェスティバルは、企画・準備から当日運営まで、地域住民(団体)で実行委員会を組織し、地域主体の自分たちのフェスティバルを創り上げています。今年度も、実行委員会のメンバーが全員で人権劇をつくりました。これは、もう恒例になっており、今回は「地域に生きる-子どもたちに伝えたいこと」と題して、南郊地区にあるブラジル人学校「アポーヨミエ」のことや地域で生活している外国人の思いを劇にしました。みんなが集まって、シナリオ作りや劇の練習などをしていく中で、実行委員の思いがどんどん形になり、人の温かいつながりが広がっています。
 昨年8月8日日曜日、社会福祉協議会や自治会連合会、老人会、子ども会、青少年健全育成会、スポーツ少年団、民生児童委員、幼稚園、小学校、PTAなど、さまざまな団体が協力して開催されました。当日は、日常の困りごとなどの相談窓口としてイベント会場に通訳者を配置するなど、地域の住民同士が互いにコミュニケーションを図れるように工夫されていました。
 サンバ、モンゴル舞踊、よさこい踊り、ペルーやフィリピンの音楽、和太鼓など、熱のこもった踊りや演奏とともに、ブラジルのシュハスコ(肉串)やペルーの清涼飲料水、日本のみたらしだんごといった屋台が11店も出店されました。祭りの最後には、舞台の出演者と祭りの参加者が一緒にサンバを踊って楽しむ姿も見られました。
 千里ヶ丘地区では、このように音楽や踊り、食べ物などを通じて交流することをきっかけに、互いの国の文化や生活の違いを認め合い、一人一人がつながり合えるまちづくりをめざした取り組みが進められています。



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