登録日:2016年2月25日
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千里ヶ丘地区は、昭和40年代に開発された団地が中心で、団地の高齢化率は約38パーセントと高く、少子高齢化が進んでいます。今回は、コミュニティ喫茶(千里きっさ「わらい」、西千里なごやかサロン「フレンズ」、千里キッサ「つどい」)などをつくり、地域ぐるみで人と人との縁づくりが行われている様子を伝えたいと思います。
笑顔 あふれる場
ボランティアで参加している中学生を見て、「子どもは、ええな。元気やわ」とにっこり。笑顔で過ごす人がたくさんおられました。その中の一人の高齢の人が、「自分も他人も心が明るくなる。笑顔があるから」と、伝えてくれました。
気持ちと気持ちがつながる場
年4回の開催ということで、訪れる人に季節を感じてもらえるメニュー作りを心掛けているそうです。活動に参加している小学生が、「おじいちゃん、おばあちゃんにありがとうって言われるとこっちが元気になる。うれしくってまた来たいという気持ちになる」と語ってくれました。
心 温まる場
千里きっさ「わらい」では、もてなされる側にいたのが、千里キッサ「つどい」では、もてなす側のスタッフとなっています。「皆さんの心の癒やしになればと頑張っています」と、生き生きとした表情でスタッフの一人が語ってくれました。
安全・安心に暮らせるまち
地域住民の趣味や特技の作品が展示され、街の小さな美術館という雰囲気です。訪れる人にとって、長い時間ゆったりと話せる地域の情報交換の場にもなっており、皆さんが安心して集える拠点となっています。
世代を超えた出会い、ふれあいの場
千里ヶ丘小学校のクラブ活動の一つである「えがおクラブ」では、高齢者のお宅を訪問し、昔の遊びなどを教えてもらったり、地域で行われる夏祭りの飾りを一緒に作ったりと、共に楽しい時間を過ごしています。
問い合わせ 河芸町千里ヶ丘地区社会福祉協議会 電話番号245-8888
柏葉 博[かしば ひろし]さん
千里ヶ丘地区自治会
連合会会長
今回は、河芸町千里ヶ丘地区で、コミュニティ喫茶を開設し、住民・各種団体などと連携しながら「子どもからお年寄りまで安全・安心・誰もが笑顔で暮らせるまち」の実現に向けて取り組みを進めている柏葉さんにお話を伺いました。
平成18年に千里ヶ丘団地の集合住宅で、高齢者の孤独・孤立死が2件発生しました。「何とかせなあかん」「ほっておけやん」と強い危機感を感じました。「住民には何ができるのか?」を地域住民の間で話し合い、顔と顔を合わせて話し合える場、住民が活躍できる場をつくろうとなりました。千里きっさ「わらい」の開設をきっかけにその後、西千里なごやかサロン「フレンズ」、千里キッサ「つどい」と地域に広がっていきました。
自分たちができることをまず、一つやってみるということを大切に活動しています。「何かしてくれる」「何かしてあげる」ではなく、「自分はこれができる」というちっちゃなことを持ち寄って活動しています。
大工仕事が得意な人はテーブルを作ったり、庭の花を持ってきてテーブルに飾ったりと自分ができることを一つ行動に移しています。「『辛』に『一』を加えて『幸』に」を、合言葉にして活動しています。
「ここに来ると、誰かが居る。ここに来ると、趣味が共有できる。ここに来ると、仲間ができみんなが笑顔になれる」そんな場所にしていきたいです。この千里ヶ丘地区で人と人とのつながり・絆を深めていくことで、子どもからお年寄りまで安全・安心・誰もが笑顔で暮らせるまちづくりへと進んでいくと考えています。
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