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津市の学校・園では、保幼小中が連携する人権教育の取り組みを大切にしてきました。特に、各中学校区では、小中学校の児童生徒が人権について語り合う「子ども人権フォーラム」や公開授業を通して教職員が学び合う「人権教育実践交流会」を実施してきました。
各学校では、児童生徒の発達段階に応じて、各教科・道徳・特別活動・総合的な学習の時間のそれぞれの特質を生かし、教育活動全体を通して人権の尊さに気付かせ、自分を大切にするとともに、他の人を認めることができる人権感覚を養い、実践的な行動が取れるよう、人権学習を推進しています。
現在は、多くの小中学校が連携はしているものの、それぞれ独自の人権教育カリキュラムで学習をおこなっています。さらに先進的な人権教育の取り組みをおこなっている中学校区では、既に小中9年間の人権教育カリキュラムを作成し、実践している学校もあります。その作成に当たっては、教職員だけでなく、保護者や地域の皆さん、学識経験者の意見も取り入れて作成されています。今後は「目指す子ども像」を各中学校区で設定し、全ての中学校区で、小中9年間を見通す一貫した人権学習を実践することを目指していきます。
11月16日、美里文化センターで市民人権講座が開催され、津市反差別青少年友の会(津友)のメンバーの話を聞くことができました。
津友は市内の各地域で、差別を許さない、差別を無くそうと活動している高校生や青年たちを結ぶネットワーク組織として誕生しました。それぞれの地域で抱えている課題を共有し、時には悩み、葛藤しながらも、みんなで解決に向けて取り組んできました。
仲間と強くつながりながら活動する津友ですが、高校を卒業すると、進学などのため地域を離れ、活動が続けられなくなってしまうメンバーもいます。そのため、高校卒業後も反差別の活動を続けていけるような場所を地域や職場の中でつくりたい、そして差別っておかしいよね、人権って大事だよね、と当たり前のように言える雰囲気を社会全体でつくっていきたいと話してもらいました。地域や家庭で「人権を大事にするのは当たり前やん!」とみんなが大きな声を出していけば、それに共感する人はきっとたくさんいるはずです。そして、私たち一人一人が、そんな思いでつながることで、人によってつくられた差別は、同じ人の力で無くせる、解決できると信じていると力強く話してもらいました。
こうした津友の高校生や青年たちの思いを、自分自身のこととして捉え、人権が尊重される明るく住みよいまちづくりのために、私たち一人一人が考え、学び、そして共に行動していくことが大切なのではないでしょうか。
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