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一人一人が大切にされ、あたたかいつながりの中でいきいきと暮らせるまち・美里
美里中学校区では、これまでも各学校で地域の人との出会いや人権ネットワークの研修会など、地域との連携に取り組んできました。今年度は、さらに家庭・地域・各種団体と連携を進め、子どもの育ちを中心に据えたネットワークを構築していこうと、次のように考えました。
ネットワークを構築し、地域の豊かな人材を活用することで、子どもたちは地域の人が自分を見てくれている、認めてくれているという安心感を持ち、自尊感情を高めることにつなげる
地域住民や保護者が、子どもたちの自尊感情を高めること、子育てについて学ぶことを目的に、みさと幼稚園・長野小学校・高宮小学校・辰水小学校で、三浦伸也さん(ほがらか絵本畑理事長)を講師に迎え、子どもと大人の関わりについて話していただきました。また、美里中学校では、韓久さん(韓国民団三重県地方本部事務局長)を講師に迎え、差別の理不尽さや、多文化を理解し認め合うことの大切さを話していただきました。
子どもたちと地域の皆さんがふれあい、つながりを深めるために、美里地域在住の辻井理さんを講師に迎え、地域の美しい星空観測を行いました。辻井さんから星座について話していただいた後、子どもたちからの質問に対して分かりやすく答えていただきました。満天の星空の下、子どもも大人も望遠鏡をのぞきながら、楽しく話をする時間になりました。
地域在住の写真家、松原豊さんを講師に迎え、子どもたちがふるさとを見直し、誇りが持てるように、フォト撮影会を開催しました。松原さんからは、美里地域の風景写真を基に、住んでいる地域の良さについて伝えていくことの大切さを話していただきました。その後、参加者は美里地域を歩きながら、思い思いに、心に感じるものがあった風景にシャッターを切っていました。子どもと保護者、地域住民が一緒に地域の写真を撮影し、交流する姿が見られました。
美里地域の小・中学生を対象に「美里子ども劇団」を結成し、美里地域で劇場を主宰している演出家の鳴海康平さんに演技指導を、美里地域在住の音楽講師である神保麗子さんに音楽指導を、また劇団「津演」から浅井美代さん、片田俊二さんにご協力いただき、約3カ月間練習してきました。美里人権フェスティバルでの上演に向け練習する中で、学年や学校を超えて子どもたちはつながっていきました。最初は不安そうな子どもたちでしたが、鳴海さんをはじめとするネットワーク委員のメンバーからの励ましなどにより、少しずつ自信をもって表現できるようになっていきました。
12月7日に美里人権フェスティバルが行われました。フェスティバルでは美里子ども劇団による人権劇「桃次郎」が上演され、美里中学校区PTAコーラスや人権講演会が行われました。また、ふるさとフォト作品展やこれまでの美里子ども支援ネットワーク活動の紹介展示も行われ、地域のつながりを感じた人権フェスティバルとなりました。
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