アルコールと健康 平成27年9月1日発行(音声読み上げ)

登録日:2016年2月25日

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アルコールと健康

アルコールが体に与える影響

 お酒は、ストレスや緊張を和らげるなど上手に飲めば効用がある半面、飲みすぎると健康を害する危険性もあります。体の中に取り込まれたアルコールは、ほとんどが肝臓で分解・処理されますが、大量に飲酒すると、それだけ肝臓に負担がかかることになります。また、アルコールには脳の働きを抑える作用があります。飲酒すると陽気になったり気分が良くなったりするのは、血液中のアルコールが脳に届き、脳をまひさせているからです。大量飲酒を続けると血液中のアルコールの濃度が高くなり、脳の一部からやがて脳全体に作用が広がり、最悪の場合、呼吸困難等に陥ることもあります。適正飲酒量を守り、楽しくお酒と付き合いましょう。
 

節度ある適正飲酒量

 「お酒はほどほどに」という言葉をよく耳にしますが、ほどほどの飲酒量とはどのくらいの量でしょうか。厚生労働省は「健康日本21」という健康指針の中で「節度ある適度な飲酒量」(下表参照)と表現しています。

  • 未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
  • 妊娠中の人は飲酒するべきではありません。

1日の目安量
ビール(5パーセント)中瓶1本(500ミリリットル)
日本酒(15パーセント)1合(180ミリリットル)
ワイン(12パーセント)1.5杯(180ミリリットル)
缶チューハイ(7パーセント)1缶(350ミリリットル)

  • 1日の飲酒量は純アルコール20グラム程度まで
  • 適量はいずれか1種類
  • 女性・高齢者は半分量が目安
     

お酒と上手に付き合うために

楽しみながら飲む

ゆったりした気分で楽しく飲めば、心も体もリラックスしてストレス解消に
 

自分のペースでゆっくりと

アルコールの分解速度には個人差があります
 

食べながら飲む

主食・主菜・副菜をバランスよく食べながら飲みましょう
 

強いお酒は水割りやお湯割りで

アルコール度数の高いお酒は、薄めて飲むと、体への負担を軽減できます
 

週に2日は飲まない日を

肝臓への負担を軽減するために、休肝日を作りましょう
 

終わりの時間を決めておく

1日の適正飲酒量のアルコール分解には6から9時間かかります
 

一度に多くの種類を飲まない

薬といっしょには飲まない

肝臓の検査を受ける

肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、症状が現れにくいので、定期的に検査を受けましょう
 

もっと知りたいお酒のこと

「悪酔い」の原因はアセトアルデヒド!

 アルコールの分解時に生じるアセトアルデヒドは、毒性が強いため、体内にたまると顔が赤くなる、心拍数が増大する、頭痛や吐き気をもよおすなど、不快な症状となって表れます。これがいわゆる「悪酔い」の原因です。アセトアルデヒドを無害な酢酸に分解するのがアルデヒド脱水素酵素(ALDH)ですが、その働きには個人差があります。
 

いつのまにか多量飲酒者に?

 繰り返し飲酒していると、脳や体がアルコールやアセトアルデヒドに対して鈍感になってしまいます。これを「耐性の獲得」といいます。今までと同じ量では酔えなくなることから、酔おうとして知らず知らずにお酒の量が増えてしまいます。週に1から2日、お酒を飲まずに肝臓を休ませる「休肝日」は、肝臓に良いだけではなく、耐性を作りにくくし、依存症の予防にもつながります。
 

アルコール依存症とは・・・

 長期間にわたり飲酒を続けることで、アルコールへの精神的・身体的依存が形成され、どうしても飲まずにはいられなくなってしまった状態です。治療の基本は断酒(お酒をやめること)ですが、依存症の力は薬物に劣らないほど強烈で、身体の健康を害する以外にもさまざまな問題を起こしてしまったり、お酒をやめるのに大変な労力がかかったりします。

不適切な飲酒で起こりうる問題
うつ病
救急受診
DV・虐待
職場の問題
事故・事件
家族の危機
飲酒運転
外傷・がん
関連疾患

津市の現状と課題
40歳以上の男性の40パーセントは毎日飲酒している
注意しましょう!
 

早めに専門機関へ相談を

 アルコールによる問題は早期発見・早期治療する方が禁断症状も軽く、治療効果も高くなります。断酒、減酒には本人の意思と行動が必要ですが、自分で相談することが難しい場合は、まず家族や周囲の人が専門機関に相談し、きっかけづくりをしましょう。
 

相談機関

相談機関案内
  機関 内容など 受付時間・電話番号など
相談 三重県こころの健康センター 依存症専門電話相談 水曜日13時から16時(祝・休日、年末年始を除く)
電話番号253-7826
相談 津保健所 こころの病気や悩み相談 月曜から金曜日8時30分から17時15分(祝・休日、年末年始を除く)
電話番号223-5057
相談 市健康づくり課 健康に関すること、こころの健康に関することなど 月曜から金曜日8時30分から17時15分(祝・休日、年末年始を除く)
電話番号229-3310
相談 ASK(アルコール薬物問題全国市民協会) 治療相談先・自助グループなどの情報案内 月曜から金曜日10時から16時(祝・休日、年末年始を除く)
電話番号03-3249-2552
自助グループ AA中部北陸セントラルオフィス AA(アルコホーリクス・アノニマス)〈対象:当事者〉 月曜から金曜日11時から17時(祝・休日を除く)
電話番号052-915-1602
自助グループ アラノンジャパンGSO Al-Anon アラノン家族グループ〈対象:家族・友人〉 月から土曜日10時から17時(祝・休日を除く)
電話番号03-5483-3313
自助グループ 三重断酒新生会 本部および断酒の家〈対象:当事者・家族〉 電話番号234-4840
アルコール依存症の対応可能な医療機関 県立こころの医療センター(城山一丁目) 相談は平日8時30分から17時15分(診療予約は別)
電話番号235-2125
アルコール依存症の対応可能な医療機関 おおごし心身クリニック(久居明神町) 火・木・金曜日13時30分から15時
電話番号255-7432(診療は事前に予約が必要)
アルコール依存症の対応可能な医療機関 榊原病院(榊原町) 月・水から金曜日8時30分から17時(祝・休日、年末年始を除く)
電話番号252-0211


9月1日から30日は健康増進普及月間

保健センターでは、健康相談・栄養相談を実施しています。お気軽にご相談ください。


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電話番号:059-229-3111
ファクス:059-229-3339