「広報津」平成28年3月1日／第245号（音声読み上げ）　市長コラム・市長活動日記から

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市長コラム・市長活動日記から

こども園をつくります

津市長 前葉泰幸[まえばやすゆき]

　保育所の待機児童問題が各地で年々深刻化するなか、津市はこれまで年度初めの待機児童数ゼロを維持してきました。しかしながら、これは年度途中に発生した待機児童を翌年4月から受け入れるため、定員の拡大に向けて私立保育所にご協力をいただくことではじめて達成される数字です。その意味では津市も綱渡りを続けてきているのです。
　全国の自治体の努力は限界に近づいており、ついに国は本腰を入れて待機児童解消への取り組みを加速します。教育・保育を量と質の両面で向上させるため、消費税増税分の貴重な財源を活用した「子ども・子育て支援新制度」を今年度から始めました。
　この新制度を活用し、津市ではまず民間から子育て世代のニーズに対応した動きが生まれています。
　待機児童の多い0から2歳児を対象とする保育を増やすために新設された地域型保育事業の1つに事業所内保育があります。「つ まちなか保育園」が津センターパレスにオープンし、従業員の0から2歳児のほか、地域の子どもにも保育を提供しています。
　新制度では、教育・保育の場を増やすため、幼稚園と保育所の機能と特徴を併せ持つ「認定こども園」の普及も目指しています。その第1号「藤認定こども園」が豊が丘 に開設され、幼稚園が保育所機能を新設した幼保連携型施設に生まれ変わりました。
　しかし、私立の保育所や幼稚園だけが保育の拡充を「未来への投資」として引き受け、行政が財政面で支援するだけではいずれ行き詰まることが目に見えています。少子化の進行に伴う園児数の減少というリスクにも備える必要があるからです。そこで、津市立の保育所や幼稚園でも新たな取り組みを始める方針を固めました。
　従来、同じ敷地内で保育所・幼稚園として別々に運営してきた「香良洲浜っ子幼児園」、「白山乳幼児教育センター」、いちしの「高野保育園・高岡幼稚園」をそれぞれこども園に一体化し、保護者のニーズに合わせて保育時間を選択でき、かつ質の高い幼児教育を提供する施設にします。芸濃地域でも、隣接する「芸濃保育園」と「むくもと幼稚園」を、「安西・うじい幼稚園」とともにこども園として0から5歳児までの保育と教育を提供する一体的施設とします。
　津地域では、（仮称）「津こども園」を新設します。「かんべ幼稚園」の園舎を増改築し、「かんべ」・「新町」・「修成」の各幼稚園と「新町保育園」を一つにして、津市が築き上げてきた保育と幼児教育の技能と伝統を注ぎ込みます。園舎の跡地の一部は、コミュニティー施設や公民館として地域住民が活用していただけるようにします。
　これらのこども園整備方針について、地域の皆さま、保護者、関係団体等に広く説明し、ご意見をいただきながら、早期に取り掛かることができるよう努めてまいります。

「TV版市長コラム」では、前葉市長がこのテーマを語ります
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市長活動日記から

■平成28年津市消防出初式（香良洲グラウンド）…1月10日

　昭和9年に家城村で発生した大火では近隣12村が協力して消火に当たりました。人力での大変な消火活動を白山・いちしの両方面団が当時と同型の腕用ポンプを使用して再現。合併後も続く地域の絆を確かめ合いました。

■新津市誕生10周年記念式典（津リージョンプラザ）…1月16日

　平成28年1月1日、津市は市町村合併から10年を迎えました。誇り高きご決断をされた元市町村長10人全員がおそろいになり、5人の元議長、多くのご来賓、市民の皆さまとともにお祝いできたことを心から感謝します。

■第11回津シティマラソン大会（安濃中央総合公園周辺）…1月31日

　今年は過去最多の2,723人が健脚を競いました。10・5・2km、ジョギングの4種目のランの後は豚汁や抽選会などがあり年齢を問わず楽しめる大会です。私も「走る市長」として10kmを57分33秒で完走しました。

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