「広報津」第247号(音声読み上げ) 市長コラム

登録日:2016年4月1日

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市長コラム ありがとう、白銀。お世話になります、下之川。

津市長 前葉 泰幸

 「津市白銀環境清掃センター」の埋立処分場が、本年3月末をもってその役割を終えました。昭和48年の開設以来、43年間の長きにわたって、津・安芸と久居・一志の11市町村のゴミ307万立米を14.9ヘクタールに埋め立てたことになります。環境問題への関心が高まりゴミの減量やリサイクルの推進などで処分場の延命化を図る時代が到来したとはいえ、ここまで長期間の受け入れを可能にしたのは、何より地域の方々が2度の埋め立て期間の延長にご同意くださったおかげにほかなりません。片田田中町自治会、野田第1自治会、野田第2自治会をはじめ片田地域の住民の皆さまのご理解とご協力に心より感謝申し上げます。

白銀に代わる新しい最終処分場の建設に向けた検討が開始されたのは、白銀第1期処分場の埋め立てが完了し、第2期の供用が始まったころのことでした。次期処分場は久居・一志地域において確保するという合意が11の市町村長の間で結ばれたのは平成6年11月、今から20年以上も前になります。しかしながら、その10年後嬉野町が松阪市との合併のために離脱し、残る10市町村が新・津市となった平成18年になってもまだ候補地の選定作業は難航していました。市民にとってなくてはならない施設であっても、新規に最終処分場を設置することは近年ますます困難になってきているのです。

それでも、白銀第2期埋立処分場の切迫状況や新処分場の整備に要する期間を考えると、一刻の猶予もなりません。事情をご説明して白銀の地元自治会に埋め立て期間の延長にご同意いただき、平成19年秋、新たに公募による候補地の選定を開始しました。ゴミの減容による施設面積の縮小化と技術の進歩による最新鋭設備の導入も一助となって、ありがたいことに美杉町下之川の皆さまが施設の受け入れにご理解を示してくださいました。こうして平成20年の暮れ、下之川自治会連合会との合意のもと建設地がようやく決定したのです。

新しい最終処分場は周辺環境に最大限配慮した、これからの時代にふさわしいものとなっています。埋立槽を屋根で覆うクローズドシステムを採用し、ゴミの飛散やガスの拡散などを防ぎます。内面は二重の遮水シートと漏水検知器で安全性を確保します。

埋め立て処分するのは、リサイクルセンターで選別破砕された後の不燃残さ(陶磁器、ガラス、鏡、化粧品や消毒用のびん等)に限られます。埋め立て前に付着した有機物等を洗い流し、埋め立て後も散水をしてガスや臭気を抑えながらゴミの早期安定化を図ります。使用した水や埋め立てゴミからの浸出水は全て浄化処理されて再び洗浄水や散水となる循環利用方式です。施設外への放流は一切ありません。このシステムを採用するのは、自治体が作る一般廃棄物最終処分場の中では全国初となります。

新処分場の正式名称は「津市一般廃棄物最終処分場」。平成28年4月1日、本日より稼働開始です。

市長の活動日記から

津市中学生「ケータイ安全利用宣言」報告会 2月2日

津市立中学校の代表者たちが参加するリーダー研修会で、携帯電話の使用ルールを作成。県内初となる8項目の「安全利用宣言」を発表しました。

農林水産省「鳥獣被害対策優良活動表彰」受賞者 来訪 2月24日

上ノ村自治会獣害対策協議会が、農村振興局長賞を受賞されました。同賞の受賞は、片田地区獣害対策協議会に次ぎ、津市で2例目です。

テロ対策(伊勢志摩サミット関連) 訓練(津なぎさまち) 2月25日

津なぎさまちで化学薬品テロを想定した合同訓練を実施しました。サミットを見据え、今後も警察・消防と市対策本部との連携強化に努めます。


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