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広報津 平成28年6月1日 第251号
写真 お城公園のあじさいが、間もなく見頃を迎えます(昨年6月12日撮影)
全国的に空き家・空き地が増加しています。管理されないまま放置された空き家・空き地は荒廃し、近隣に多大な迷惑が掛かります。津市でも昨年度だけで600件を超える相談が寄せられました。問題のある空き家・空き地でお困りの人は市役所にご相談ください。市が所有者に連絡し改善を促します。
ゴーちゃん ねえねえ、シロモチくん。近所に壊れそうな古い空き家があって危ないの。困っているんだけど、どうしたらいい?
シロモチくん そんなときは、市の環境保全課か総合支所の地域振興課に相談したらいいよ。
ゴーちゃん 市に相談すれば、何かしてくれるの?
シロモチくん 法律では、空き家は持ち主がきちんと管理しなければいけない決まりなんだ。だから、市は現地を調査し、空き家の持ち主を調べて、修理しないと危ないですよとか、倒れそうな空き家だったら解体しないと危ないですよって連絡しているんだよ。
ゴーちゃん そういう相談はたくさんあるの?
シロモチくん 平成27年度には99件、過去3年間で合計183件の相談があったんだ。そのうち持ち主が修理や解体をした空き家は60件もあったんだ。
ゴーちゃん 持ち主が修理や解体をしない空き家はどうなるの?
シロモチくん 相談があった空き家は、連絡後も定期的に現地を確認して、修理や解体などの改善が進んでいないようなら、持ち主に繰り返し連絡をしているんだよ。
ゴーちゃん でも、道路へ倒れてきそうな空き家は、持ち主が早く対応しないと危ないわよね。
シロモチくん そういう空き家は、市が法律に基づいて「特定空家等」として認定し、「指導」「勧告」「命令」というように、持ち主に強く対応できる仕組みになっているんだ。
これまで市では34件を「特定空家等」に認定して、そのうち3件は持ち主が解体したんだ。残りの31件は調査中や持ち主に連絡中なんだけど、その中でもなかなか改善しないひどい空き家5件の持ち主に対しては、法律に沿って「指導」をしたんだよ。
ゴーちゃん 倒れそうな空き家なのに、なかなか解体しないのはどうしてなの?
シロモチくん いろいろな事情があるんだけど、お金が掛かることも原因の一つなんだ。だから、そんな持ち主のために、古い木造住宅を解体するときに、費用の一部を市が補助する仕組みもあるんだよ。
ゴーちゃん どこへ相談したらいいの?
シロモチくん 市の建築指導課だよ。
ゴーちゃん どんな内容なの?
シロモチくん 木造の住宅を解体するとき、その費用の3分の2(最高30万円)を市が補助する仕組みなんだ。平成27年度は、「特定空家等」の1件を含めて17件の空き家の持ち主が、この仕組みを使って空き家を解体しているんだよ。
ゴーちゃん 倒れそうな空き家がなくなると安心して暮らせるようになるわね。ところで、隣の空き地に雑草が生い茂っていて、持ち主がわからなくて困っているんだけど、空き地のことも市に相談すればいいのかな?
シロモチくん 空き家の相談窓口と同じ環境保全課か総合支所の地域振興課に相談したらいいんだよ。空き地も持ち主がきちんと管理しなければいけないから、相談があったら市は空き地の持ち主に、雑草を刈り取るよう連絡しているんだ。
ゴーちゃん 空き地の持ち主は、きちんと雑草を刈り取ってくれるの?
シロモチくん 平成27年度は、市に空き家の敷地を含む512件の相談があって、約70パーセントに当たる367件の持ち主が雑草を刈り取っているよ。
ゴーちゃん へえ~、70パーセントの人は雑草をきちんと刈り取っているのね。でも、なかなか雑草を刈り取らないときはどうするの?
シロモチくん 現地を繰り返し見に行って、雑草が刈り取られていないときは、何度も連絡したり直接訪問したりして、持ち主に草刈りをお願いしているんだ。
ゴーちゃん 草刈りがきちんとされず雑草が生い茂ったままだと、害虫が大量発生したり、ごみが捨てられて悪臭が発生したり、周りの人に迷惑が掛かるわよね。
シロモチくん そんなときは持ち主に「勧告」や「命令」を出して、雑草の刈り取りや捨てられたごみの処分をするよう、強く対応できる仕組みになっているんだよ。
ゴーちゃん 勧告をしたことはあるの?
シロモチくん これまで19件勧告をして、うち9件は持ち主が雑草を刈り取ったんだ。
ゴーちゃん 市の窓口に相談すると、空き家や空き地の持ち主にきちんと対応するよう働き掛けてくれるんだね。危険な空き家や空き地がどんどん減って、もっと住みよいまちになるといいわね。
環境保全課 電話番号229-3398 ファクス229-3354
空き家・空き地は所有者が責任をもって管理しなければなりませんが、放置された空き家の家屋の損壊や雑草の繁茂、火災発生の恐れがある場合など、多岐にわたるご相談を環境保全課および各総合支所地域振興課で受け付けています。所有者に関する情報や、受け付けた相談内容、対応状況などについては、空家等管理台帳システムで管理し、相談受付窓口と対応所管課が連携し、改善に向けて速やかに対応しています。
「津市空家等管理台帳システム」は、所有者情報等や、市民の皆さんからの空き家・空き地に関する相談内容などを記録しています。
津市では、空家等管理台帳に登録されている3,924戸の空き家のうち34戸を「特定空家等」と認定し、空き家・空き地問題の改善のため、所有者への指導などを行っています。
内訳
内訳
シロモチくんのコメント そのまま放置すると倒壊する恐れがあるなど、特に危険性の高い空き家のことだよ。
内訳
対応内訳
空き家・空き地に関する相談の中で多いのが家屋の損壊、雑草の繁茂です。家屋の損壊については「空家等対策の推進に関する特別措置法」、空き地の雑草の繁茂については「津市廃棄物の減量及び処理等に関する条例」に基づいて、所有者などに改善を繰り返し依頼しますが、改善に応じてもらえないときは、勧告や命令などの措置を行う場合もあります。
相談者 近所の空き家が壊れそうで不安
市職員 詳しく調べてみます
所有者に改善を依頼します。
相談者のコメント あら、解体作業をしているわ。これで安心ね。
相談者 近くの空き地が雑草でいっぱい
市職員 所有者に連絡を取ってみます
空家等管理台帳で、空き地の情報も管理します。
相談者のコメント 所有者が草を刈ってくれたんだ。スッキリしたなぁ。
環境保全課 電話番号229-3398 ファクス229-3354
または各総合支所地域振興課へ
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