「広報津」第256号(音声読み上げ)歴史散歩 津市(このまち)で輝く

登録日:2016年8月16日

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歩いて発見。津の魅力 歴史散歩 第123回

椋本宿のにんのうきょう塔

伊勢別街道は、東海道の関宿東追分(現在の亀山市関町木崎)から、芸濃町楠原や椋本、高野尾町、大里窪田町、一身田町を通り、志登茂川に掛かる江戸橋の西詰(上浜町三丁目)で伊勢街道(参宮街道)と合流するまでの全長約18キロメートルの街道です。江戸時代に わきおうかん の一つとして整備され、京都方面からの参宮客が盛んに往来していました。

このうち芸濃町椋本は、宿場町として栄え、街道沿いには問屋場、旅籠、茶店などが数多く並んでいました。東西の端には「にんのうはんにゃはらみつきょう」の略称である「にんのうきょう」と彫られた自然石の碑が1基ずつ建てられ、現在も残されています。文字が深く彫り込まれている西端の碑は「上の塔」と呼ばれ、四角い輪郭の中に文字が浅く刻まれている東端の碑は「下の塔」と呼ばれていて、それぞれの碑の下には経文の文字を一字ずつ写した大量の小石が埋められていると言われています。

碑の裏面にある銘文から、文化2年(1805年)に建立されたことが分かり、銘文には村内安全、五穀成就などに続いて疫病の流行が永く治除するようにと刻まれていることから、東西の出入口に建つ2つの碑は、町への疫病の流入を防ぐことが目的だったと考えられています。

この他、国登録有形文化財の角屋旅館や、道標・里程標など当時の雰囲気がよく残っていますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

津市(このまち)で輝く

津ぶっこ生産者を追いかける ボリューム5 なし

丹精込めた梨にハズレ なし シャキシャキ完熟味わって!

JA三重中央久居果樹振興協議会
鈴木克昌さん 工藤正明さん 垣野祐一さん 深谷豊さん

早朝、朝日が昇り梨の色が確認できるようになるころから収穫作業は始まる。朝一番で作業するのは、夕方から夜にかけて木の養分をたっぷりため込んだ梨の実を収穫するためだ。みずみずしく、さっぱりした甘さが特徴の幸水は8月中旬に、少し涼しくなってきたころに好まれる濃い味と、程よい酸味のある豊水は9月初旬にそれぞれ旬を迎える。赤土、くろぼく、砂地と多様な土質に育まれるひさい梨に共通するのは、その温暖な気候にある。1年を通して太陽光に恵まれ、甘さが出やすい環境にあるという。鈴木さんは「農園直売所で販売しており、食べ頃の新鮮なものを店頭に並べている。完熟梨を食卓に届けたい」と目尻を下げた。津南部で栽培される良質な梨を一度ご賞味あれ。

津ぶっことは

津市の農林水産業をもっと元気にするため、ブランド品目として推進している13品目の産品

次回は 杉


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