「広報津」第271号(音声読み上げ)市長コラム 市長の活動日記から

登録日:2017年4月1日

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市長コラム 津市の未来のためにもっとできること 上手なやりくりで可能にします

津市長 前葉 泰幸

10月1日のオープンまであと半年となったサオリーナ。既にインターハイや国体・全国障害者スポーツ大会をはじめ全国規模の大会の開催が数多く予定されています。地元のスポーツ振興への期待が高まるなか、新・津市誕生最後のビッグプロジェクト、産業・スポーツセンター整備事業は総仕上げの時を迎えようとしています。

一方、津市の将来を見据えた新たな取り組みとして公約に掲げた、もっとできることも着実に形となって稼働を始めています。

昨年度は、中学生までの医療費無料化を実現し、育休退園の廃止に踏み切りました。市内37の全ての地区において半年に1度ずつ開催する地域懇談会の開催は108回を数えます。獣害対策も小規模農地を新たに補助対象に加えるなど強化しました。

今年度は、4月から津市ビジネスサポートセンターが津市の産業振興のために動き始めます。夏の本格的な暑さが到来するまでに中学校教室にエアコンを設置します。公民館の老朽化対策については、まず、一身田公民館の建て替えから着手します。新設する3つのこども園は来春の開園予定です。

仕組みづくりが難しく検討に時間を要した懸案にも、今年度中に何とか道筋をつけることができそうです。防災無線が聞こえにくいことへの対策として、自動でスイッチが入る緊急告知ラジオを避難行動要支援者に配付します。高齢者の外出支援のため、今秋を目途に、バス運賃として使えるポイントを付けたICカードを交付し、同時に高齢者のコミュニティバス運賃を無料化します。

こうした施策は、合併による行財政の効率化により生まれた財源と地方債を活用することで実現できます。特に、小学校・中学校の大規模改造や消防署の建て替え、久居駅周辺整備などといった投資的な事業には、あと4年の間、合併特例事業債を財源とすることが可能なため、期限いっぱいまで活用を続けます。この地方債は元利償還金の7割が地方交付税で津市に戻ってくる、いわゆる有利な借金です。一般廃棄物最終処分場や中央学校給食センターの建設などにも充て、平成27年度末までの累計は334億円にのぼります。

とはいえ、どれほど有利な条件であっても地方債が借金であることに変わりはありません。欲を出し、適正限度を超えて起債を続けると、後年は間違いなく償還が大変になってきます。そのため、津市は、こうした新しい借り入れをする一方で合併前の借金を983億円から244億円に739億円減らしてきました。返済にあたって、国から支援のない過去の借金を国による補てんがある新しい借金に置き換えることにより、資金を調達する余地を作り出してきたのです。

だからと言って安心は禁物です。合併に伴う財政上の優遇措置がなくなった途端、津市は完全に自立した自治体として自力で時代のすうせいに向き合わなければなりません。後年まで返済に耐える持続可能な財務体質であるためには、今から細心の注意を払い、ありとあらゆる手段を尽くして歳入と歳出をバランスよくコントロールしていくことが必要です。やりくり上手と評される都市となるよう、今後も質の高い財政運営を続けてまいります。

市長の活動日記から

大規模災害時における小型無人機による情報収集に関する協定調印式 2月15日

県内自治体初となる災害時応援協定を三重県ドローン協会と締結。災害時、小型無人機ドローンを活用した情報収集を行い、迅速な災害対策を図ります。

次期津市総合計画策定に向けたオープンディスカッション 中央公民館 2月19日

総合計画は、津市の将来像を示す最上位の計画です。平成29年度の策定に向け、市民の皆様とともにまちづくりのグランドデザインを描きます。

G1第62回東海地区選手権競走優勝者表彰式 ボートレース津 2月23日

4年ぶりに津市開催となる東海地区選手権で、今回も三重支部の井口佳典選手が優勝。1万5千人にご来場いただき、約33億円を売り上げました。


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