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海岸堤防の整備計画 津波・台風から津市を守る
南北約20キロメートルに及ぶ津市域の海岸線。その沿岸地域には住宅や工場、公共施設などが立ち並び、多くの人が生活しています。しかし、ほとんどの海岸堤防は築堤後50年以上が経過し、ひび割れなどの老朽化が進むだけでなく、液状化の可能性も懸念されています。また南海トラフ巨大地震の発生による津波の影響も危惧されていることから、国・県・市による整備計画が進められています。
ここでは、これまでの海岸堤防の整備状況と今後の計画についてお伝えします。
津市域の海岸堤防
津北部地域海岸
北部地域の堤防整備がいよいよ始動します
北部地域の問題点として、
がありました。
平成23年度から、県管理の海岸堤防について、津波などの震災に対応した整備を県に要望しました。
その結果、平成30年度に上野地区海岸の工事に着手することが決定しました。
津北部地域海岸の海岸堤防の概要
北から南の順に掲載しています。
千里地区海岸
- 事業の種類 県の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 1,153メートル
上野地区海岸
- 事業の種類 県の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 1,773メートル
河芸漁港海岸
- 事業の種類 市の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 1,000メートル
白塚地区海岸
- 事業の種類 県の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 823メートル
白塚漁港海岸
- 事業の種類 市の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 1,000メートル
栗真地区海岸
- 事業の種類 県の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 1,165メートル
津松阪港海岸
整備完了&進行中です。堤防の背後地域が活性しています
平成4年度から23年度まで、香良洲地区、津地区(贄崎工区)の堤防整備を国が実施しました。
平成23年度から、津地区(栗真町屋、阿漕浦・御殿場工区)の整備がスタートしました。
その結果、
- 堤防整備により浸水リスクが低減
- 堤防背後の宅地開発が進み、世帯数が約3割増加
- 企業・病院の設備投資や公共施設の新設が相次ぐ
という効果が出ています。
津松阪港海岸の海岸堤防の概要
北から南の順に掲載しています。
津地区(栗真町屋工区)
- 事業の種類 国の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 2,062メートル
- 事業費 135億円 阿漕浦・御殿場工区を含みます
津地区(贄崎工区)
- 事業の種類 国の事業
- 状態 完成
- 長さ 2,194メートル
- 事業費 42.1億円
津地区(阿漕浦・御殿場工区)
- 事業の種類 国の事業
- 状態 計画または整備進行中
- 長さ 3,485メートル
- 事業費 135億円 栗真町屋工区を含みます
香良洲漁港海岸
- 事業の種類 市の事業
- 状態 完成
- 長さ 350メートル
- 事業費 4.4億円
香良洲地区
- 事業の種類 国の事業
- 状態 完成
- 長さ 2,350メートル
- 事業費 71.4億円
これまでとこれからの整備スケジュール
国の事業
香良洲地区
- 事業期間 平成4年から21年まで
- 着手 平成5年
- 完成 平成21年
津地区(贄崎工区)
- 事業期間 平成14年から23年まで
- 着手 平成15年
- 完成 平成23年
津地区(栗真町屋工区)
- 事業期間 平成23年から31年まで
- 基本設計 平成23年から1年間
- 詳細設計 平成24年から1年間弱
- 着手 平成24年
- 完成(予定) 平成31年
津地区(阿漕浦・御殿場工区)
- 事業期間 平成23年から35年まで
- 基本設計 平成24年から1年間
- 詳細設計 平成25年から1年間
- 着手 平成26年
県の事業
千里地区海岸
- 事業期間 平成25年から
- 地質調査・液状化判定 平成25年から1年間
- 基本設計 平成28年から1年間
- 着手 未定
上野地区海岸
- 事業期間 平成26年から
- 地質調査・液状化判定 平成26年から1年間
- 基本設計 平成28年から1年間
- 詳細設計 平成29年から1年間
- 着手 平成30年(予定)
白塚地区海岸
- 事業期間 平成27年から
- 地質調査・液状化判定 平成27年から1年間
- 基本設計 平成28年から1年間
- 着手 未定
栗真地区海岸
整備を要望中
市の事業
香良洲漁港海岸
- 事業期間 平成13年から18年まで
- 着手 平成13年
- 完成 平成18年
河芸漁港海岸
- 事業期間 平成27年から
- 地質調査・液状化判定 平成27年から2年間
- 基本計画 平成28年から1年間
- 着手 未定
白塚漁港海岸
- 事業期間 平成27年から
- 地質調査・液状化判定 平成27年から2年間
- 基本計画 平成28年から1年間
- 着手 未定
津北部地域海岸堤防と道路の整備に取り掛かります
1 上野地区海岸堤防の事業化決定
三重県は、今年度、上野地区海岸堤防の詳細設計に取り掛かりました。平成30年度、工事着手が予定されています。
2 白塚漁港と河芸漁港の堤防整備を要望中
平成30年度からの海岸保全施設整備事業の採択に向けて、国に要望しています。
3 堤防と一体となった道路整備も計画
上野地区堤防の天端幅を広げ、道路として活用できるよう、市道の整備を計画します。
聞いてみました!海岸堤防の魅力
毎日30分堤防を歩いている 高橋さん(白塚町在住)のコメント
江戸橋の堤防(栗真町屋工区)が見違えるほどきれいで広くなり、日課のウオーキングやドライブがいっそう楽しくなりました。
何より、台風シーズンも安心して過ごせることがうれしいです。
ヨットハーバーに遊びに来ていた 坂さんファミリー(雲出本郷町在住)のコメント
地震による津波が心配な地域の皆さんにとって、堤防が整備されることはとても安心だと思います。
私も健康のために、海を見ながら堤防を歩いたり自転車で走ったりしたいですね!
問い合わせ
事業調整室 電話番号229-3134 ファクス229-3345
水産振興室 電話番号229-3175 ファクス229-3168
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