「広報津」第295号(音声読み上げ)表紙、特集 施政方針より まちづくりから暮らしづくりへ

登録日:2018年4月1日

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表紙

広報津 平成30年4月1日 第295号

お気に入りの桜、見つけよう

写真は左から三多気の桜、津偕楽公園、榊原温泉郷、家城ラインです。背景は津城跡です。

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特集 施政方針より まちづくりから暮らしづくりへ

3月1日、平成30年第1回津市議会定例会の開催に当たり、前葉泰幸市長が施政方針を述べました。今号では、その主な内容を掲載します。なお、施政方針の全文については、津市ホームページでご覧いただけます。
ホームページは、津市 施政方針で検索してください。

時代の一歩先行く市政

来年5月に、平成から新しい元号に変わります。国全体としては、新しい元号による新しい時代が幕を開ける。そういった意識が高まっていくものと思います。世において、この平成30年は、平成という時代と次に訪れる新しい時代をつなぐ年、平成を締めくくる年になるということです。

こういった時代の流れのなか、津市は、まさに平成20年代を計画期間とする合併後最初の総合計画を進め、新市まちづくり計画に掲げた将来ビジョンの具現化に向けた取り組みを積み重ねてきました。その総合計画も平成20年代という時代とほぼ時を同じくして、3月で終了し、4月からは新しい総合計画がスタートします。

津市にとっての平成30年。それは、新しい元号の時代に先駆け、まちづくりの新たな段階の第一歩を踏み出す年であるということです。そして、その第一歩は、新しい元号の時代を先取りした一歩でなければなりません。つまり世の中の動きを的確に捉え、一つ先を行く行動を常に意識していかなければならないということです。

次なる市政のテーマ

合併した当時に思い描かれた 新 津市のあるべき姿を目指したまちづくりが、一つの区切りを迎えた。産業・スポーツセンターのオープンは、まさにそのことを象徴し、津市の平成20年代の最後を飾りました。

合併した都市としてあるべき姿を整え、新たな市政を展開する時期を迎えた今、津市の次なる市政のテーマ。それは、まちづくりから暮らしづくりへです。

市民の日々の生活や心の豊かさを高める施策に重点を置く市政を力強く展開していくということです。これまでに経験したことが無い少子高齢化を伴う人口減少が急速に進むなか、これからの時代は、拡張するばかりの時代ではなく、育み築き上げてきたものをさらに良くし、市民が心から住みやすさを感じるまちにしていかなければならない時代です。これは、決して将来を縮小基調と見るものではありません。これまで進めてきたまちづくりの施策をやめるというものでもありません。津市に住み続けたい、津市に住んでみたいと多くの人に思っていただける都市となるために、津市の新しい時代を切り拓いていくということです。新しい総合計画に将来像として掲げた、笑顔があふれ幸せに暮らせる県都 津市の実現です。

積み重ねてきた3つの層の土台

津市の新しい時代を切り拓いていくための土台は、これまでの12年間で丁寧に築き上げ、3つの層が積み重なった強固なものとなりました。

以下の3つの層は、健全な財政を堅持してきたからこそ積み上げることができたものです。
合併によるメリットを最大限生かし、将来への影響を見極めながら各層における事業を実施してきました。

合併した津市が築いてきた新しい時代への土台の上に日々の生活と心の豊かさを高める暮らしづくりをすすめます。

第1の層 合併時の約束を一つ一つ実現したこと

  • 新斎場 いつくしみの杜、新最終処分場・リサイクルセンターの供用開始、産業・スポーツセンターのオープン
  • 道の駅津かわげの整備
  • 久居駅周辺地区整備の着実な取り組み

第2の層 状況の変化に応じてあるべき姿を追求したこと

JR名松線の全線復旧

生活に欠かせない交通手段を何としても守ろうという地域の熱い思いが全市域に広がり、全線を復旧

津波避難ビル・津波避難協力ビルの指定制度創設

東日本大震災による市民意識の変化に即座に対応し、制度を創設

動かない救急車への対応
  • 二次救急における土曜日の午後・夕方の時間帯の輪番体制や腹部救急のバックアップ体制を構築
  • 民間医療機関休診時に救急車を呼ぶほどではない比較的軽症の患者を受け入れる応急クリニックを開設
家庭医療クリニックの開設

安心して暮らせる地域づくりが求められてきたなか、無医地区を生み出さないために美杉町奥津へ開設

ビジネスサポートセンターの整備

地方創生の取り組みを深化させ、元気な地域経済を築くため、創業や企業等の新分野への進出などをワンストップで支援する体制を整備

みさとの丘学園の開校

学校教育法の一部改正と美里地域の小中学校の再編というタイミングを最大限に生かし、県内初の義務教育学校を開校

第3の層 新しい市政展開に先駆けて既に一歩踏み出したこと

中学校の普通教室へのエアコン設置

夏や冬の気温の変化による学習環境への影響を考え、子どもたちが授業に集中できるよう設置

新入学用品準備金の創設

これまで4月の入学後に支給していた新入学用品費は、入学に備えた支援という事業の趣旨に立ち返り、入学前の3月に支給する新しい仕組みを創設

高齢者の外出支援
  • コミュニティバスは、65歳以上の高齢者の運賃を無料化
  • 民間路線バスにおいては、全国で初めてマイナンバーカードを活用
空き家情報バンク制度の拡充

安全安心な居住環境を将来にわたり確保するため、市域全体での空き家対策の取り組みを始動

地方公営企業法の財務適用

財務状況の透明化を図り、経営基盤の強化や財政マネジメントの向上に向けて、モーターボート競走事業で適用開始

出張所の所長に再任用職員を充てた人事

地域住民の立場に立って仕事をする職員が組織内にどんどん増えるよう新たに実施

緊急告知ラジオの無償貸与開始

災害から何としても尊い命を守るため、防災情報の伝達手段を拡充

美里庁舎内への消防団詰所の整備

公共施設の有効活用という視点で横断的に検討した結果、第一号として整備

平成30年度に取り組む主な事業

未来を担い築く子どもたちのための施策

  • 9月診療分から未就学児の子ども医療費の窓口無料化を実施
  • 津みどりの森こども園、香良洲浜っ子幼児園、白山こども園の4月開園
  • (仮称)一志こども園、(仮称)芸濃こども園の整備推進
  • 校舎の大規模改造工事(新町小学校・藤水小学校・南郊中学校の工事継続、西が丘小学校・久居中学校の新規工事着手)
  • 小学校16校の普通教室へのエアコン設置
  • 小学校の英語教育の先行実施
  • 教員支援員の配置
  • 上野地区、新町地区、観音寺地区、一志東地区における放課後児童クラブ移転整備
  • 明地区、辰水地区への放課後子供教室設置

市民が健やかで穏やかな人生を送るための施策

  • 国民健康保険事業の広域化後における健全な運営の維持
  • 介護と医療の連携強化と真に機能する地域包括ケアシステムの確立
  • 9月診療分から精神障害者保健福祉手帳2級所持者の通院医療費の2分の1助成を開始
  • 要介護者や障がい者のみの世帯を対象とした大型家具等ごみ出し支援事業の開始

市民が安全で安心して暮らせるための施策

  • 要配慮者利用施設への避難確保計画作成支援
  • 災害時の飲料水確保に向けた、小学校43校の受水槽への蛇口設置等の実施
  • (仮称)津市津南防災コミュニティセンターの建築工事着手
  • 一時避難機能を備えた久居駅東口広場・久居駅周辺の避難路の整備推進
  • 久居消防署南分署の建て替え
  • 北消防署の整備に向けた実施設計
  • 白山郷土資料館、草生幼稚園、波瀬幼稚園を改修し、地域の消防団施設とするための実施設計
  • 本庁舎の長寿命化に向けた大規模改修
  • 防犯カメラ活用による防犯対策に向けた取り組み

市民の心豊かで快適な暮らしづくりのための施策

  • (仮称)津市久居ホールの工事着手
  • 既存文化ホール施設の改修
  • 津市民プール跡地へのテニスコート整備推進
  • 津球場公園内野球場の長寿命化
  • 三重とこわか国体・三重とこわか大会に向けた施設改修(芸濃総合文化センター内アリーナ・一志体育館)
  • 津シティマラソンの新コース設定
  • 津興橋の架け替え工事着手
  • 大谷踏切拡幅に向けた近鉄架道橋(高架部)の詳細設計とJR・伊勢鉄道の軌道内改良工事
  • 香良洲高台防災公園の実施設計・敷地造成
  • 岩田池公園のサブエントランス部分の用地取得・園路整備実施設計
  • 公共下水道への接続促進と公共下水道整備のさらなる推進
  • 一身田公民館の複合施設としての整備
  • 新町会館の移転整備に向けた実施設計
  • (仮称)たるみふれあい会館の整備

市民の暮らしを支える力強い地域経済を築くための施策

  • ビジネスサポートセンターのさらなる機能発揮
  • 白塚漁港(白塚地区・河芸地区)に関連する市道の整備
  • 市内産農畜産物の消費拡大・生産振興、安定した農業経営基盤の構築
  • 木材の利用拡大、間伐未利用材の利用促進、森林環境税の活用に向けた森林経営計画の策定支援
  • 産業・スポーツセンターへの大会、イベント、マイスの積極的な誘致・開催
  • 専修寺の御影堂と如来堂の国宝指定を契機とした創意工夫による観光施策の実践

国・県事業の促進

国への働きかけ
  • 海岸堤防の栗真町屋工区、阿漕浦・御殿場工区の早期整備完了、特に阿漕浦・御殿場工区の三重とこわか国体の競技に支障が生じない工事完了
  • 中勢バイパスの鈴鹿・津工区の整備促進、交差点の立体化や4車線化による渋滞対策
  • 雲出古川左岸の高潮堤防工事、雲出島貫町地内の河道掘削など雲出川河川整備計画に基づく早期整備と予算確保
  • 介護現場で働く職員や保育士の処遇改善への積極的な見直し
県への働きかけ
  • 岩田川、安濃川、三泗川、相川の河川改修事業の推進
  • 一志美杉線(室ノ口バイパス)や亀山安濃線(高野尾バイパス)などの道路整備、香良洲橋の架け替え、横断歩道等交通規制標示などの修繕および通学路における交通安全対策

健康で末永く暮らせるまち

国の動き
  • 一億総活躍社会の実現に向けた施策の展開
  • 働き方改革
  • 人生100年時代構想
  • 緩やかな回復が続く見通しの経済情勢
  • 東京オリンピック・パラリンピックに向けた国民全体の盛り上がり
県の動き
  • インターハイの開催
  • 三重とこわか国体・三重とこわか大会の開催

国・県の動きを踏まえ、津市においても、スポーツを身近に感じ、自然と健康づくりにつながるような施策を展開し、体と心の健康を一人でも多くの市民が享受できるように、人生100年時代に向けて、住み慣れた地域で、健康で末永く暮らせるまちの実現を目指していきます。

平成30年度予算

平成30年度は、新しい津市総合計画元年です。10年間を計画期間とする第2次基本計画が始まります。10年間という期間において、社会経済情勢が目まぐるしく変わるなかにあっては、市民の意識も当然変わっていくものと思います。市民の安心や安らぎ、幸せに向けた施策が、市民の感覚とずれていてはいけません。

この思いから、新しい総合計画には、10年間をいわば縛り付けるような具体的な事業は掲げず、毎年度の予算編成のなかで示していくこととしています。

平成30年度予算は、その考えのもと編成した最初の予算となり、未来を担う子どもたちのための子育てや教育、市民が日々の暮らしの中で感じる安全・安心、快適さや便利さなどへの実効性を備えた、暮らし応援予算とし、一般会計当初予算額は、前年度比2.3パーセント減となる1,102億円としました。

編成のポイント

歳入

市税は景気が緩やかな回復基調にあることなどにより、前年度比0.5パーセント増の401億円、地方交付税は市町村合併に伴う普通交付税の算定替における特例措置の縮減による影響はあるものの、基準財政需要額に算入される公債費が増加することなどから、前年度比1.7パーセント増の180億円、市債は、産業・スポーツセンター整備事業の終了などにより、前年度比25.1パーセント減の104億円を見込んでいます。

歳出

普通建設事業費は、前年度比23.4パーセント減の128億3,000万円とし、暮らしづくりを展開する事業として、子どもの保育や教育環境の充実に向けた、認定こども園の整備、小中学校施設の大規模改造、(仮称)津市久居ホールを核とする久居駅周辺地区の整備、(仮称)津市津南防災コミュニティセンターの整備、一身田公民館の整備などに係る経費を計上しました。

笑顔があふれ幸せに暮らせる県都 津市

この将来像は、市民の皆さまが自分らしい人生を送り、自分なりの幸せを見いだし、それを手に入れることができる暮らしの実現を市政がしっかりと支えていくことによってたどり着くことができるものと考えます。市民一人一人がそれぞれの幸せを実感することができるまちの姿を追い求め、市役所一丸となって新しい時代を切り拓く市政をしっかりと展開していきます。

問い合わせ

政策課 電話番号229-3101 ファクス229-3330


 

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