「広報津」第309号(音声読み上げ)水道局だより 平成30年第4号

登録日:2018年11月1日

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折り込み紙1

水道局だより 平成30年第4号

わたしたちの暮らしの中の水道 ボリューム2
平成30年11月1日発行
水道局 電話番号237-5811 ファクス237-5819

身近にある水道について知っていただくために、水道事業の現状・課題・経営状況をシリーズでお伝えしています。広報津8月16日号折り込み紙の第1回目では、水の大切さや水道水が私たちの家に届くまでの流れ、いつでも安心して水が飲める仕組みについてお伝えしました。
今回は、水道施設の地震対策について耐震化の現状や課題、決算の状況などを見ていきます。

耐震化は、このままで大丈夫かな

男の子のコメント
全国各地で発生している地震被害や風水害を受けたとき、最も困ることの一つとして水道が使えないことがあると思うけど、津市の水道って地震に強くできているのかな。

先生のコメント
平成29年度末時点、津市の水道施設の耐震化率は、次のとおりだよ。

  • 基幹管路 20.1パーセント(平成28年度末の全国平均 約39パーセント)
  • 浄水場 28.4パーセント(平成28年度末の全国平均 約28パーセント)
  • 配水池 28パーセント(平成28年度末の全国平均 約53パーセント)

女の子のコメント
まだこれだけしか耐震化されてないんだ。このままで大丈夫なのかなあ。

先生のコメント
県内の市の中でもこれまで比較的安い水道料金でやりくりして、その中で耐震化を進めてきたから、耐震化率が低いんだ。

男の子のコメント
でも、このままじゃ大きな地震が起こったら心配だね。

先生のコメント
そうだね。だから、今まで以上に耐震化を進める計画を立てたんだよ。でも、耐震化にはたくさんのお金や時間がかかるから、その分経営がますます厳しくなるんだ。

市内の主な基幹管路の状況

耐震化済みの箇所

  • 大里受水場から西へ向かう基幹管路の一部
  • 河辺配水池の北東にある基幹管路の一部
  • 水道局の東にある基幹管路の一部
  • 水道局と片田浄水場の間の基幹管路の一部
  • 中勢受水場と伊勢自動車道の間の基幹管路の一部
  • 久居森配水池から東へ向かう基幹管路の一部
  • 半田配水池から北へ向かう基幹管路の一部
  • 高茶屋浄水場の南側の基幹管路の一部

基幹管路は重要

基幹管路は人間の体に例えると太い血管の役割を果たし、基幹管路が壊れると、その先の広い範囲が断水してしまう重要な管路です。

平成29年度決算を見てみよう

収益的収支と資本的収支のグラフ

  • 収益的収支とは、その年度の水道水の提供に必要な費用と、収入(主に水道料金)のことです。
  • 資本的収支とは、水道を将来にわたって維持するために必要な施設の整備や拡充などに係る費用と、それを行うための財源となる収入(補助金や借入金)のことです。

金額はすべて税抜きです。

収益的収支
  • 収益的収入 74億3,775万8,184円
  • 収益的支出 69億262万7,733円
  • 純利益 5億3,513万451円
収益的収入の内訳
  • 給水収益 56億8,408万2,568円
  • 長期前受金戻入 8億5,794万180円
  • その他収益 8億9,573万5,436円
収益的支出の内訳
  • 企業債の支払利息 3億1,127万1,849円
  • 減価償却費 19億888万7,999円
  • 人件費 6億1,697万7,276円
  • 受水費 23億594万5,558円
  • 維持管理費等 17億5,954万5,051円
資本的収支
  • 資本的収入 16億1,122万2,468円
  • 資本的支出 33億3,383万7,563円
  • 収支差引 マイナス17億2,261万5,095円
資本的収入の内訳
  • 他事業からの負担金など 6,031万468円
  • 補助金 4億6,171万2,000円
  • 企業債(借入金) 10億1,640万円
  • 出資金 7,280万円
  • 不足額 17億2,261万5,095円(損益勘定留保資金で補てんしました)
資本的支出の内訳
  • 企業債の元金償還金 11億4,730万1,606円
  • 投資 1億1,550円
  • 建設改良費 20億8,653万4,407円

給水人口と配水量

平成30年3月31日現在

  • 給水人口 27万8,359人
  • 給水戸数 13万4,072戸
  • 年間総配水量 4,018万358立方メートル
  • 1日平均配水量 11万83立方メートル
  • 1日最大配水量 12万839立方メートル

グラフの説明

男の子のコメント
グラフから、津市の水道事業ではたくさんのお金が使われていることが分かるね。
でも、さっき経営が厳しくなると言っていたけど、収益的収支では利益が出ているよ。

先生のコメント
平成29年度は、5億円の利益が出ているけど、過去にもらった補助金などを毎年少しずつ収益化している、実際の現金収入でない長期前受金戻入の8.5億円が含まれているから、利益が出ている訳ではないんだよ。

女の子のコメント
そうなんだね。それじゃあ、資本的収支は17億円も不足しているけど、これは何から支払われているのかなあ。

先生のコメント
将来、施設を新しくするために備えた貯金の損益勘定留保資金が60億円あって、そこから支払ったんだよ。でも、今年は収益的収支の減価償却費や長期前受金戻入などの会計上の処理を行って、10億円は戻すことができたんだよ。次の計算式を見てみて。

計算式 水道局の貯金の動き
これまでの貯金(損益勘定留保資金)60億円 引く 平成29年度の不足17億円 足す 平成29年度の貯金10億円 イコール 貯金残高53億円
平成29年度に減った貯金7億円

女の子のコメント
平成29年度は7億円貯金が減ったんだね。

先生のコメント
そうだね。丈夫な水道を保ち続けるために、水道管や浄水場などの耐震化は、今まで以上に力を入れていくことが重要だけど、その分貯金は減っていくことになるんだ。
次回は、これから先も安定して水道水を届け続けるためにどんなことをしておかないといけないか考えてみよう。

水道事業の運営費用は、皆さんからの水道料金で賄っています。
今の水道を維持することはもちろん、50年先、100年先の世代まで安定して水道水を届け続けるのは、今を生きる私たちの責任です。


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