「広報津」第321号(音声読み上げ)表紙、新たに森林経営管理法がスタート

登録日:2019年5月1日

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表紙

広報津 令和元年5月1日 第321号

健全な森を作るウッジョブ!!

津市有地の山中で間伐材の伐出作業をする皆さん。適切に管理することで森林の多様な機能が維持されます。(3月13日 白山町川口)

新たに森林経営管理法がスタート

管理が行き届いていない森林について、市町村が所有者から長期の経営委託を受け、森林の経営管理を行うことができる森林経営管理法が今年度から施行されました。津市では、水源の保全や災害に強い森林づくりを目指し、森林環境譲与税を活用して森林整備を実施していきます。

適切な管理(間伐)によって森林の働きを維持

津市は60パーセントが森林です
森林面積は県下1位
41,560ヘクタール

間伐しないと

  • 1本1本が十分に日光を受けることができず、木は細長くなり弱くなります。
    また、林内にも光が入らないため、地表に下草や低木が育ちにくくなります。
  • 雨水が地表を直撃し、雨水の浸透量が少なく、地表流が多くなります。
  • 地表がむき出しのため下草などが育たず、表土が流出しやすくなります。

間伐して森林を整備

  • 間伐前 林内が暗くむき出しの地表も
  • 間伐後 林内が明るく下草が繁茂し健全な状態に

森林経営管理法の概要

自分で森林の経営管理が困難な所有者は、市町村へ経営管理の委託が可能になります。津市では順次、経営委託の意向調査を実施していきます。

移行調査の流れ

  1. 市町村は森林所有者へ意向を確認
  2. 森林所有者は市町村へ経営管理を委託
  3. 林業経営に適した森林は意欲と能力のある林業経営者に再委託
    林業経営に適さない森林は委託を受けて市町村が管理

森林所有者の責務が明確に

新たな法律では、森林所有者は伐採、造林、保育により経営管理を行うことが規定されています(森林経営管理法第3条)。

経営委託の対象にならない森林とは

  • 自分で経営管理を行っている森林
  • 森林経営計画の認定を受けている森林
  • 集約できない(一体で整備できない)森林
  • 天然林、みりゅうぼくち、竹林、じょち

森林環境税を活用して健全な森林づくり

経営委託を受けた山林は、針葉樹と広葉樹が混在した針広混交林として森林づくりを進めます。森林には、雨水を貯留・浄化などする水源かん養、木材利用、土砂流出防止、生物多様性、地球環境保全などの機能があります。2024年から国税として皆さんからいただく森林環境税(年額1,000円)を財源として、今年度から事業に取り組みます。

森林環境税とは

温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るため、森林整備などに必要な地方財源を安定的に確保することを目的として創設されました。

健全な森林のイメージ

植林

植える

下刈り、間伐、2度目の間伐

育てる

主伐

収穫する、適材適所で使う
加工し、家庭やオフィス、地域へ。

  • 公共建設物
  • 建設土木資材
  • 住宅・一般建築物
  • 木製品
  • 間伐材を使った紙製品
    印刷用紙、飲料容器
  • 木質バイオマス

森林は大切な国土です。適切な管理で美しく強い森に

問い合わせ

林業振興室 電話番号262-7025 ファクス264-1000


 

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