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津興橋の架け替えを進めています
岩田川に架かる津興橋は、1日1万6,000台の交通量を支える重要な橋です。鉄道橋として昭和5年に架橋されて以来、85年を超える老朽橋であり、点検の結果、上部工の損傷が著しいことが分かりました。
既設の橋梁を活用した補修や補強には多くの費用がかかるだけでなく、現在の基準に合った機能まで回復させることは困難なことから、経済性などを総合的に踏まえ、事業費約36億円をかけて架け替えることになりました。令和7年度の完成を目指して工事を進め、12月下旬から仮橋の通行に切り替わります。
津興橋の架け替えの経緯
- 平成21年 15メートル以上の橋梁を点検。点検基準の法定化前の評価は、修繕が必要との結果。
- 平成24年 笹子トンネル天井板落下事故
- 平成25年1月 橋梁・道路・下水道施設の維持修繕事業の強化
- 平成25年3月 15メートル以上の橋梁を対象に、津市橋梁長寿命化修繕計画を策定
- 平成25年から平成26年 高度成長期に建設された道路施設などが一斉に老朽化するという課題に取り組むため、道路法の改正による点検基準の法定化など、道路管理者の義務が明確化
- 平成26年 新基準による橋梁定期点検。点検基準の法定化後の評価は、修繕が必要との結果。
- 平成27年 架け替えの方針を決定。
- 平成27年 現有耐力調査を実施。迅速な車両規制は要しない。毎年の定期点検で安全性確保。
- 平成28年 大規模修繕・更新事業として着手
- 平成30年3月 全橋梁を対象に、津市橋梁長寿命化修繕計画を策定
- 平成30年 仮橋架設工事に着手
橋梁長寿命化修繕計画とは
これまでの、傷んでから補修する、から、損傷が大きくなる前に補修する、という計画の転換を基本に、維持管理費用の縮減や平準化、安全性の確保を目的とした橋梁の修繕計画。津市では平成29年度に全橋梁を対象に策定しました。
橋の修繕や架け替えを支援する国庫補助金制度を活用
橋梁の修繕や架け替えの財源は国・県・市によって違いがあり、県や市は国からの交付金または補助金を基に事業を行っています。
津市では、橋の修繕は以前は市費で行っていましたが、平成26年度から修繕計画策定により交付が可能となる、防災・安全交付金を活用しています。
平成27年度に架け替え方針を決定した津興橋は、同年度に創設された大規模修繕・更新補助制度で事業化しました。同補助制度は、交付金制度とは違い、個別事業ごとに採択されるため課題箇所に予算を充当でき、また複数年度に渡って支援される有利な制度です。
津市における橋梁の修繕と架け替え費用の推移
点検等の調査費を除いた金額です。
- 平成18年度 700万円(市費)
- 平成19年度 4,000万円(市費)
- 平成20年度 1,000万円(市費)
- 平成21年度 5,100万円(市費)
- 平成22年度 1億2,100万円(市費、社会資本整備総合交付金)
- 平成23年度 700万円(市費)
- 平成24年度 4,400万円(市費、過疎債)
防災・安全交付金の創設
- 平成25年度 7,800万円(市費、過疎債)
- 平成26年度 2,700万円(市費、防災・安全交付金)
大規模修繕・更新補助制度の創設
- 平成27年度 3,400万円(市費、防災・安全交付金)
大規模更新事業として津興橋が事業採択
- 平成28年度 7,500万円(市費、防災・安全交付金、大規模修繕・更新補助金)
- 平成29年度 5,200万円(市費、大規模修繕・更新補助金)
- 平成30年度 2億8,100万円(市費、防災・安全交付金、大規模修繕・更新補助金)
- 令和元年度(予算) 5億1,500万円(市費、防災・安全交付金、大規模修繕・更新補助金)
平成28年度以降、費用が大幅にアップしています。
市道の橋梁の修繕・架け替えの財源
平成24年度まで
橋の修繕
橋の架け替え
- 市費 45パーセント
- 社会資本整備総合交付金 55パーセント
市に交付される社会資本整備総合交付金には限りがあり、平成22年度のかめかんむり橋に充てられたのみでした。
平成25年度以降
防災・安全交付金の創設以降、修繕にも交付金が使えるようになりました。
橋の修繕・架け替え
- 市費 45パーセント
- 防災・安全交付金 55パーセント
橋梁長寿命化修繕計画に掲載された事業には、新たに創設された防災・安全交付金が充てられることになり、修繕事業が進みました。
平成27年度以降
大規模修繕・更新補助制度の創設以降、さらに補助金も併用できるようになりました。
橋の修繕・架け替え
- 市費 45パーセント
- 防災・安全交付金 55パーセント
これに加えて、
- 市費 45パーセント
- 大規模修繕・更新補助金 55パーセント
大規模な修繕・更新(事業費3億円以上)に限り対象となる大規模修繕・更新補助金が創設され、津興橋が東海初の更新対象事業に採択されました。
写真で見る津興橋の過去・今・未来
- 昭和5年、伊勢電気鉄道の鉄道橋として築造
- 昭和36年、廃線(鉄道橋から道路橋へ)
- 通称 近鉄道路と呼ばれ、重要な幹線として利用
- 平成30年6月、仮橋の架設に着手
- 12月下旬(予定) 仮橋の通行に切り替わります。架け替え工事の進捗により、令和元年12月から仮橋(迂回路)へ通行方法を変更します。
- 令和7年度完成予定
問い合わせ
建設整備課 電話番号229-3195 ファクス229-3345
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