「広報津」第333号(音声読み上げ)アルコールと健康

登録日:2019年11月1日

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折り込み紙2

アルコールと健康 適度な飲酒を心掛けましょう

令和元年11月1日発行
健康づくり課 電話番号229-3310 ファクス229-3346

お酒は、適量を上手に飲めばストレスや緊張を和らげるなどの効用がある反面、飲みすぎると健康を害する危険性もあります。節度ある適度な飲酒を心掛け、アルコールと上手に付き合いましょう。

1日の適正飲酒量とは

適量には個人差がありますが、厚生労働省は健康日本21で、節度ある適度な飲酒として、1日の飲酒量を純アルコールにして約20グラム程度としています。
健康日本21とは、21世紀における国民健康づくり運動の略称。厚生労働省が健康寿命延伸のため、国民の健康づくりを目的に実施している運動です。

1日の適正飲酒量(純アルコール約20グラムを含む量)

  • ビール(5パーセント) 中瓶1本(500ミリリットル)
  • 缶チューハイ(7パーセント) 1缶(350ミリリットル)
  • ワイン(12パーセント) 1.5杯(180ミリリットル)
  • 日本酒(15パーセント) 1合(180ミリリットル)

適量はいずれか1種類です。
飲酒習慣のない人に対して、この量の飲酒を推奨するものではありません。

アルコールの代謝が遅い女性・高齢者は半分量が目安
  • 女性は、男性に比べて肝臓が小さく、体重が軽い
  • 高齢者は、アルコールの分解機能が低下。体の水分量も減少

アルコールとの上手な付き合い方

適量で切り上げる

長い間飲み続けると多量飲酒につながり二日酔いになります

自分のペースで飲む

適量のお酒は緊張感を和らげたりストレスを解消させます

食べながら飲む

空腹状態での飲酒は胃の粘膜を荒らしてしまいます

週2回の休肝日をつくる

就寝中も肝臓は動いているので連続して働き過ぎると障害が出てきます

強いアルコールは薄める

強いアルコールは、のどや胃腸に強い刺激を与え胃炎などの原因になります

一気飲みはしない

血中アルコール濃度が急に上昇し、急性アルコール中毒になります

薬と一緒に飲まない

お酒と一緒に薬を飲むと、薬の作用がなくなったり、強く現れたりします

定期健診を受ける

多量の飲酒は肝臓に大きな負担を与えるので、定期的に健診を受けましょう

多量飲酒による体への影響

長期間にわたり多量飲酒(純アルコール60グラム以上)を続けていると、脂肪肝、アルコール性肝炎などの肝臓障害が起こります。また、内臓にさまざまな悪影響を及ぼし、糖尿病や膵炎などの膵臓障害のほか、胃炎などの消化管障害や、心臓の病気、高血圧などの生活習慣病やがん、虫歯や歯周病などの歯科疾患のリスクを高めます。多量飲酒者には脳の萎縮が高い割合で見られ、認知症になる人が多いといわれています。アルコール依存症とうつ病の合併は頻度が高く、アルコールと自殺も強い関係があります。

妊娠・授乳中はお酒を控えましょう

妊娠中や授乳中の飲酒は、胎児や乳児の脳や発育に悪影響を及ぼす危険性があります。妊娠中は胎盤を、授乳中は母乳を通じてアルコールが赤ちゃんの体内に入るからです。妊娠を希望してから、授乳が終わるまでは飲酒を控えましょう。

未成年の飲酒は法律で禁止

日本では未成年飲酒禁止法により、未成年(20歳未満)の飲酒が禁止されています。未成年に飲酒を勧めた場合も罰せられることになります。

未成年者飲酒の悪影響

脳の神経細胞を破壊する

学習能力や集中力、判断力、意欲の低下につながります

少量でも急性アルコール中毒になる

未成年はアルコールを分解する酵素の働きが未発達です

性ホルモンのバランスを崩し発育を妨げる

男性はインポテンツ、女性は生理不順・無月経になることがあります

アルコール依存症へのリスクが高まり生活に悪影響を及ぼす

未成年は心身が未発達なため、自己規制が効かず多量飲酒につながりやすくなります

アルコール依存症などの相談機関

アルコール依存症は早期に治療すると禁断症状も軽く、治療効果も高くなります。本人の相談が難しい場合は、家族や周囲の人が専門機関に相談することもできます。

相談機関

こころのケアガイドブック 平成30年11月版から抜粋しました。

相談
三重県こころの健康センター

内容 依存症専門電話相談
受付時間 水曜日13時から16時まで(祝日・休日、年末年始を除く)
電話番号 253-7826

津保健所

内容 こころの病気や悩み相談
受付時間 月曜日から金曜日8時30分から17時まで(祝日・休日、年末年始を除く)
電話番号 223-5057

津市健康づくり課

内容 健康に関すること、こころの健康に関することなど
受付時間 月曜日から金曜日8時30分から17時15分まで(祝日・休日、年末年始を除く)
電話番号 229-3310

NPO法人 アスク(アルコール薬物問題全国市民協会)

内容 治療相談先・自助グループなどの情報案内
受付時間 月曜日から金曜日10時から18時まで(祝日・休日、年末年始を除く)
電話番号 03-3249-2552

自助グループ
アルコホーリクス・アノニマス 中部北陸セントラルオフィス

アルコール依存症からの回復を目指す人たちのグループ
対象 当事者、家族
受付時間 月曜日・水曜日・金曜日12時から17時まで(祝日・休日、年末年始を除く)
電話番号 052-915-1602

アラノン家族グループ アラノンジャパンGSO

アルコール依存の問題を持つ人の家族と友人の自助グループ
対象 家族、友人
受付時間 月曜日・火曜日・木曜日・金曜日10時から16時まで(祝日・休日、年末年始を除く)
電話番号 045-642-8777

公益社団法人 三重断酒新生会事務局

本人と家族の会
対象 当事者、家族
電話番号 059-397-3572
時間帯によっては対応できないこともあります。

医療機関
三重県立こころの医療センター(城山一丁目)

外来診療日・時間 月曜日から金曜日8時30分から17時15分まで
初診受付時間 9時から13時まで
初診外来予約専用電話 電話番号 253-3120

国立病院機構 榊原病院(榊原町)

外来診療日・時間 月曜日から金曜日8時30から17時15分まで(祝日・休日、年末年始を除く)
外来予約受付時間 13時から16時まで 電話番号 252-0211

その他

ホームページは 三重県 こころのケアガイドブック で検索してください。


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政策財務部 広報課
電話番号:059-229-3111
ファクス:059-229-3339