「広報津」第338号(音声読み上げ)歴史散歩 第164回 藤方と鷹森藤太夫の碑、まちの情報ひろば、津市(このまち)で輝く

登録日:2020年1月16日

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歴史散歩 第164回 藤方と たかもりとうだゆうの碑

津市街地から国道23号を南に進み、垂水南交差点で旧伊勢街道を横切ると、右手に藤水小学校が見えてきます。

藤水小学校のある藤方は、かつて藤潟と記されていたことからも分かるように、一部分が海であったようです。平安時代に藤方を通った貴族が書いた春記という日記には、その景色は大変優美で言葉で言い尽くせるものではないと記されています。また、中世には安濃津と呼ばれる湊であったとも、干潟が広がっていたともいわれています。

その後付近は次第に水田に変わっていきます。特に江戸時代には新田開発によって、水田が増えて米の収穫量も増加しました。その開発の功労者として知られている たかもりとうだゆうの石碑が藤水小学校の敷地内にあります。

石碑は高さ40センチメートルほどの自然石で少し前に傾いています。石碑に刻まれた文字は細く摩滅していて今はほとんど読めませんが、以前の調査で正面に たかもりとうだゆう碑、向かって右側に文字を書いた人の名前と思われる杲(堂)、左側に昭和二十八年と刻まれていたことが分かっています。

津藩の役人であった とうだゆうは、代官役や南勢奉行を務め、のちに郡奉行となった人物です。雲出川北岸や相川の河口一帯の干拓を三代目藩主藤堂高久に進言した とうだゆうは元禄5年(1692年)にその大工事に取り掛かりました。

翌年に工事が完了すると、雲出本郷や長常集落の北側に約114町歩(約113万平方メートル)もの新たな水田が造られ、長浜新田と名付けられました。その後、相川の北岸に米津堤防を築き、藤方にも約20町歩(約20万平方メートル)の新田を完成させたといわれています。

昭和28年に藤水小学校の児童が行った郷土研究の結果をまとめた開けゆく郷土では、雲出川流域のみならず安濃川流域の南河路の堤防見守り役なども務めた とうだゆうを、津市の治水の恩人として紹介しています。また、当時の児童会で とうだゆうの顕彰活動を行う機運が盛り上がっていたことも記されています。

石碑はその機運の盛り上がりの中で設置されたものでしょう。小さな石碑は、今も校庭の片隅から東の堤防の方を向いてひっそりと佇んでいます。

  • 見学する場合は藤水小学校職員室に声を掛けてください。

まちの情報ひろば

悲しい数字11月分

累計は2019年の数です。

  • 火災件数 8件 累計110件 
  • 火災件数のうち住宅火災件数 2件 累計25件 
  • 救急出動数 1,263件 累計14,518件 
  • 交通事故数 760件 累計8,340件 
  • 交通事故死亡者数 1人 累計9人 
  • 交通事故負傷者数 83人 累計801人 

市民の動き

12月1日現在

  • 世帯数 126,688世帯 前月比52世帯減 
  • 人口 278,281人 前月比220人減 
  • 男性 135,385人 
  • 女性 142,896人 

お知らせ

日本政策金融公庫 国の教育ローン

高校、大学などにかかる費用が対象の公的な融資制度です。子ども1人につき350万円以内を固定金利(年1.66パーセント、令和元年12月2日時点)で利用でき、在学期間中は利息のみの返済とすることができます。

問い合わせ

教育ローンコールセンター 電話番号0570-008656
ホームページは、国の教育ローン で検索してください。

イベント

三重県警察年頭視閲式

とき 

1月23日木曜日10時30分から11時30分まで 荒天中止

ところ

メッセウイング・みえ駐車場

内容

警察本部長の部隊視閲、警察官や警察車両の分列行進、パトカー等の展示など

問い合わせ

同警察本部警務課 電話番号222-0110

ハローワーク津 企業説明会&就職準備セミナー

ジョブホームタウン 2020 地域と津なぐ企業説明会
とき 

2月7日金曜日13時30分から15時30分まで

ところ

津リージョンプラザ3階生活文化情報センター(展示室)

内容

市内企業の合同企業説明会

対象

おおむね55歳未満の人

2020 ジョブストリーム 若者と社会を繋ぐ架け橋
とき

2月13日木曜日13時から16時30分まで

ところ

ハローワーク津2階会議室(島崎町)

内容

ビジネスマナー、電話対応、報告・連絡・相談についてのセミナー

対象

35歳未満の求職者、新規卒業予定者(内定者を含む)

問い合わせ

ハローワーク津 電話番号228-9161

津市民文化祭参加事業 文化講演会 三重大学シリーズ はてな発見塾

とき

1月25日土曜日13時30分から15時まで

ところ

津リージョンプラザ2階視聴覚室

内容

三重大学医学部附属病院漢方外来助教の村光幸さんによる講演。タイトルは、漢方・東洋医学の知恵を、上手に生かした健康ライフ です。

問い合わせ 

津文化協会担当 電話番号090-1236-1144

津観音・鬼押え節分会

とき

2月3日月曜日13時から、14時30分から、16時から

ところ

津観音寺境内(大門)

問い合わせ 

津観音寺 電話番号225-4013

第46回みえけん人形劇フェスティバル 津会場

とき

2月9日日曜日

  • 午前の部 10時15分から(10時開場)
  • 午後の部 13時30分から(13時15分開場)
ところ

津リージョンプラザ3階生活文化情報センター(展示室)

対象

3歳以上

費用

午前・午後の部通して500円

問い合わせ 

三重県人形劇協会担当 電話番号090-7864-8736

毎月18日開催 大門てづくり市

とき

2月18日火曜日 10時から14時まで

ところ

大門大通り商店街

問い合わせ

同商店街振興組合 電話番号223-0090
出店者随時募集中

毎月18日開催 津観音縁日マルシェ

とき

2月18日火曜日 10時から15時まで

ところ

津観音寺境内(大門)

問い合わせ

同マルシェ実行委員会担当 電話番号090-6617-1881
出店者随時募集中

第2回 食と緑 つ くるマーケット ウィズ クラフト&雑貨マルシェ

とき

2月22日土曜日から24日月曜日・休日10時から16時まで 雨天決行

ところ

メッセウイング・みえ

内容

飲食、クラフト、雑貨、観光PRブースなど

問い合わせ 

クラフト&雑貨マルシェ実行委員会事務局 電話番号271-6666

つぅの会 不登校・ひきこもり親の会

とき 
  • 1月23日木曜日19時から21時まで
  • 1月26日日曜日14時から16時30分まで
ところ

アスト津3階

内容

不登校で悩んでいる保護者を中心とした集まり 誰でも参加できます

費用

200円

問い合わせ

同会担当 電話番号090-4185-1514

募集

スポレクチャレンジ

とき

2月23日日曜日・祝日9時から12時30分まで 受け付けは8時30分から

ところ

安濃中央総合公園内体育館

内容

ミニバレーボール大会やカローリング、ミニビリヤードなどの体験

費用

200円

申し込み

2月14日金曜日までに所定の申込用紙に必要事項を記入し、直接窓口または電話で、あのうスポーツクラブ 安濃中央総合公園内体育館内 電話番号268-0101

子育てママのホッとひろば

子育て中の母親がゆっくりとお茶を飲みながら日頃思っていることをなんでも話せる集まりです。臨床心理士がサポートします。

とき

2月18日火曜日10時から12時まで

ところ

高田短期大学(一身田豊野)

対象

子育て中の母親(1人目の子どもが未就学児であること)

定員

先着10人

費用

500円(軽食代を含む)
託児あり(無料)

申し込み

1月23日木曜日から同短期大学総務課へ 電話番号232-2310
土曜日・日曜日、祝日を除く

サオリーナオープニング体操 フォース 発表参加者

4月19日日曜日に久居体育館で開催する津市健康体操大会2020で一緒に発表しませんか。
小学4年生以下は保護者同伴

練習会の日程
  • 3月28日土曜日13時から15時まで 
  • 3月29日日曜日10時から12時まで
  • 4月4日土曜日18時から20時まで
  • 4月18日土曜日10時から10時30分まで
ところ

久居体育館

費用

2,000円(練習会で支払い)

申し込み

2月22日土曜日までにファクスで、住所、氏名、年齢、性別、電話番号、津市健康体操大会への参加歴の有無を津市健康体操連絡協議会へ ファクス232-4886

問い合わせ

同協議会担当 電話番号070-4405-5821

春のお弁当講習会

とき

2月7日金曜日10時から12時30分まで

ところ

津友の家(半田)

内容

鶏ハム、豆・魚料理ほか 

定員

先着16人

費用

1,800円(材料費を含む)
託児あり(子ども1人200円)

申し込み

1月22日水曜日から2月6日木曜日までに電話またはEメールで津友の会担当へ 電話番号080-1562-2304 Eメールtsutomonokai@gmail.com

津市シルバー人材センター 入会説明会

ときと ところ
  1. 2月12日 同センター作業室 三重町津興
  2. 2月19日 同センター久居事務所 久居新町

いずれも水曜日13時から15時まで

対象

市内に在住の60歳以上で臨時・短期・簡易な仕事を探している人

申し込み

同センターへ 電話番号224-4123

健康

認知症予防教室

とき

2月14日金曜日10時から11時30分まで

ところ

津センターパレス3階津市社会福祉協議会会議室1

内容

小物作りで認知症予防

対象

市内に在住の65歳以上

定員

先着30人

申し込み

1月31日金曜日9時から同協議会津支部へ 電話番号213-7111

三重県医師会健康教育講演会

とき

2月20日木曜日14時から16時まで

ところ

三重県医師会館(桜橋二丁目)

内容

医師による高齢者と体重についての講演、健康体操など

申し込み

同医師会事務局へ 電話番号228-3822

第258回住民健康講座

とき

2月13日木曜日14時から15時まで

ところ

久居公民館

内容

つつじの里施設長の莊司邦夫さんによる講演。タイトルは、おとなの難聴、耳鳴、めまい です。

問い合わせ

久居一志地区医師会へ 電話番号255-3155

無料相談

弁護士による法律相談(面談)

とき

1月27日月曜日10時から12時まで 13時から15時まで

ところ

市 本庁舎3階相談室

対象

市内に在住の人(新規優先)

定員

抽選8人(1人30分以内)

申し込み

1月22日水曜日17時までに男女共同参画室へ 電話番号229-3103

税理士による2020税制相談会

とき

2月8日土曜日13時から17時まで

ところ

サン・ワーク津

内容

税金や確定申告についての相談

申し込み

2月6日木曜日までに暮らしほっとステーション津へ 
予約優先、当日受け付けも可(16時30分まで)

津市一日合同相談

とき

1月30日木曜日10時から12時 13時から16時まで
受け付けは9時45分から15時30分まで

ところ

市 本庁舎8階大会議室A

内容

弁護士、税理士、司法書士、行政書士、土地家屋調査士、社会保険労務士、行政相談委員(市政相談員)、消費生活相談員などによる相談
弁護士による相談(1人30分以内、定員先着20人)は予約が必要

申し込み

1月22日水曜日8時30分から地域連携課へ 電話番号229-3105

2月の行政相談

内容

行政相談委員(市政相談委員)が、国や市などの行政に関する意見等を受け付けます。

2月のスケジュール
  • 4日火曜日 13時30分から15時30分まで アスト津4階 会議室3
  • 10日月曜日 13時30分から16時まで 久居総合福祉会館北館2階 会議室
  • 17日月曜日 13時30分から15時30分まで 久居総合福祉会館北館2階 会議室
問い合わせ

三重行政監視行政相談センター 電話番号227-6661

人権擁護委員による人権相談(無料・秘密厳守)

内容

いじめ、虐待、プライバシー侵害、近隣関係など

特設人権相談所
2月のスケジュール
  • 5日水曜日 9時30分から11時30分まで 河芸ほほえみセンター2階 福祉団体活動支援室
  • 6日木曜日 9時30分から11時30分まで 白山市民会館1階 教養娯楽室
  • 10日月曜日 9時30分から11時30分まで 久居総合福祉会館南館2階 談話室1
  • 20日木曜日 13時から16時まで 受け付けは15時まで 津センターパレス3階 津市社会福祉協議会相談室
問い合わせ

津人権擁護委員協議会津地区委員会 電話番号228-4193

常設人権相談所

とき

毎週月曜日から金曜日8時30分から17時15分まで(祝日・休日、年末年始を除く)

ところ

津地方法務局人権擁護課(丸之内) 

電話相談
  • 電話番号0570-003-110
  • 子ども相談 フリーダイヤル0120-007-110
  • 女性相談 電話番号0570-070-810
問い合わせ

同課 電話番号228-4193

カウンセラー相談(面談・電話)専用電話229-3120

面談・電話相談(予約優先)
とき
  • 毎月 第1火曜日から第4火曜日 13時から18時まで
  • 毎月 第3火曜日 10時から12時まで

祝日・休日、年末年始を除く

内容

夫婦・親子の関係、生き方の問題など

対象

市内に在住の人

問い合わせ

上記以外の時間は男女共同参画室 電話番号229-3103

津市(このまち)で輝く

ボリューム45 伝統は続けるのではなく形を変えて続くもの
茄子団扇職人 かく たかし 62歳 かく ともこ 58歳

プロフィール

県指定伝統工芸品茄子団扇の技巧を現代に受け継いだのは、創業明治24年・賀来商店の4代目隆さんと、県外から嫁いだ智子さん。家も職場も同じで、なんだかんだ24時間一緒に過ごしているというおしどり夫婦。

  • たかしさんのコメント 結婚して以来、喧嘩したことはありません
  • ともこさんのコメント まさか伝統工芸の継承者になるなんて(笑い)
     

よみがえった伝統工芸品 津の名産品・茄子団扇

江戸時代後期、津藩士が考案した茄子団扇。みやこうちわの風情と、はりうちわの丈夫さを兼ね備え、柄を茄子のヘタに見立てたその名から、成すに通じる縁起物として将軍家へも献上されていた。しかし昭和40年代、その製作技法は後継者と共に途絶えた。

昭和50年代になり、茄子団扇を再び津の名産品にという声に応えたのが、市内で商店を営んでいた賀来信一さんと、その次男・隆さんだった。店に残っていた団扇を分解し、一から製造行程と道具の設計図を描いた。希少な材料を求め各地を訪れ、10年かけてついに再興を遂げた。信一さんの他界後は、隆さんの妻・智子さんが、病床の義父から受けた手ほどきと、隆さんの長年培った研究の成果を頼りに、日本唯一の技巧を継承した。

伝統に縛られず、思うままに作っていますと話す智子さんは、歳月の中で、茄子団扇に伊勢和紙を貼り、柄には伊賀くみひもをあしらった。まさにさんじゅうの美しさが施された独創的な団扇は、かつてのものよりも細身で、女性の作り手ならではの優美さが表れている。伝統だからと続けるのではなく、改良を重ねて続くことに、意義があると思いますと、隆さん。復活を遂げた津の伝統工芸品は、形を変えながら未来へと続いていく。


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