「広報津」第380号(音声読み上げ)下水道だより

登録日:2021年12月1日

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折り込み紙3

下水道だより

未来に引き継ぐ下水道 ボリューム13
令和3年12月1日発行
上下水道管理課 電話番号237-5811 ファクス237-5819

津市の下水道事業をもっと知っていただくために、下水道事業の現状・課題・経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は公共下水道事業会計の令和2年度の決算状況を見ていきます。

令和2年度決算を見てみよう

収益的収支と資本的収支のグラフ

  • 収益的収支とは、その年度の汚水処理などに必要な費用と収益(主に下水道使用料)のことです。
  • 資本的収支とは、下水道を将来にわたって継続するために必要な施設の整備や拡充などに係る支出と、それを行うための財源となる収入(補助金や借入金)のことです。
  • 金額はすべて税抜きです。
収益的収支
  • 収益的収入 104億1,727万9,683円
  • 収益的支出 91億8,670万1,491円
  • 純利益 12億3,057万8,192円
収益的収入の内訳
  • 一般会計からの繰入金 41億2,142万5,337円。そのうち収入不足分(基準外繰入金) 6億3,000万円
  • 下水道使用料 21億3,690万1,354円
  • 長期前受金戻入 37億5,518万5,640円
  • その他収益 4億376万7,352円
収益的支出の内訳
  • 人件費 3億1,852万1,361円
  • 維持管理費等 23億1,367万1,389円
  • 借入金(企業債)の支払利息 9億8,920万2,173円
  • 減価償却費等 55億6,530万6,568円
資本的収支
  • 資本的収入 52億8,215万5,033円
  • 資本的支出 77億2,679万8,736円
  • 収支差引 マイナス24億4,464万3,703円
資本的収入の内訳
  • 借入金(企業債) 33億9,840万円
  • 一般会計からの繰入金 8億2,784万2,663円
  • 補助金 8億7,843万円
  • 受益者負担金および分担金 1億7,748万2,370円
資本的支出の内訳
  • 借入金(企業債)の返済 49億5,387万5,182円
  • 流域下水道建設負担金等 8,477万1,825円
  • ポンプ場等整備にかかる費用 3億8,472万4,491円
  • 雨水管整備にかかる費用 3億6,427万8,102円
  • 汚水管整備にかかる費用 19億3,914万9,136円
不足額

24億4,464万3,703円

業務量の概要

令和3年3月31日時点

  • 行政区域内人口 27万5,238人
  • 処理区域内人口 14万1,307人
  • 水洗化人口 12万2,403人
  • 普及率(処理区域内人口 割る 行政区域内人口) 51.3パーセント
  • 年間有収水量 1,427万1,282立方メートル

解説

女の子のコメント。令和元年10月に下水道使用料の改定があったけど、令和2年度の決算にはその効果が出てるのかな。

先生のコメント。改定前の平成30年度の1年間の使用料収入と比べて約5.3億円増収となったけど、それでもまだ、つぎの説明図のとおり使用料単価は17円不足しているんだ。

ここから説明図。

汚水処理原価と使用料単価の比較(令和2年度決算値)

次のように、使用料単価が汚水処理原価を下回っているということは、使用料収入で処理費用が賄えていないことを表します。

  • 汚水処理原価とは、1立方メートルの汚水を処理するのに必要な費用のことです。
  • 使用料単価とは、1立方メートル当たりの使用料収入のことです。
汚水処理原価
  • 1立方メートル当たり 166円
  • 令和2年度決算値 23.7億円
使用料単価
  • 1立方メートル当たり 149円
  • 令和2年度決算値 21.3億円
不足額
  • 1立方メートル当たり 17円
  • 令和2年度決算値 2.4億円

説明図、終わり。

女の子のコメント。不足分はどうするのかな。

先生のコメント。一般会計からの基準外繰入金、つまり皆さんからの税金で補っているんだよ。

女の子のコメント。企業会計は、原則、事業に必要な費用を使用料収入で賄う必要があるんだよね。一般会計からの繰入金は毎年減らせているのかな。

先生のコメント。つぎのグラフで見ると、基準外繰入金は平成30年度から毎年減ってきてるね。でも依然として多額の繰入をしているから、まだ適切な使用料の設定とはいえないね。

ここからグラフ。

一般会計繰入金のグラフ
  • 基準内繰入金とは、雨水事業費などのことです。
  • 基準外繰入金とは、本来使用料収入で賄うべき額のことです。
平成18年度
  • 基準内繰入金 23.5億円
  • 基準外繰入金 32.5億円
  • 合計 56億円
平成19年度
  • 基準内繰入金 33.6億円
  • 基準外繰入金 15.2億円
  • 合計 48.8億円
平成20年度
  • 基準内繰入金 40.9億円
  • 基準外繰入金 6.9億円
  • 合計 47.8億円
平成21年度
  • 基準内繰入金 40.7億円
  • 基準外繰入金 5.9億円
  • 合計 46.6億円
平成22年度
  • 基準内繰入金 41.2億円
  • 基準外繰入金 10.2億円
  • 合計 51.4億円
平成23年度
  • 基準内繰入金 41.7億円
  • 基準外繰入金 5.3億円
  • 合計 47億円
平成24年度
  • 基準内繰入金 41.6億円
  • 基準外繰入金 7.0億円
  • 合計 48.6億円
平成25年度
  • 基準内繰入金 43.8億円
  • 基準外繰入金 9億円
  • 合計 52.8億円
平成26年度
  • 基準内繰入金 43.6億円
  • 基準外繰入金 10.9億円
  • 合計 54.5億円
平成27年度
  • 基準内繰入金 45.5億円
  • 基準外繰入金 15.2億円
  • 合計 60.7億円
平成28年度
  • 基準内繰入金 43.6億円
  • 基準外繰入金 14.1億円
  • 合計 57.7億円
平成29年度
  • 基準内繰入金 42.2億円
  • 基準外繰入金 16.4億円
  • 合計 58.6億円
平成30年度
  • 基準内繰入金 47.6億円
  • 基準外繰入金 11.4億円
  • 合計 59億円
令和1年度
  • 基準内繰入金 44.8億円
  • 基準外繰入金 8.3億円
  • 合計 53.1億円
令和2年度
  • 基準内繰入金 43.2億円
  • 基準外繰入金 6.3億円
  • 合計 49.5億円

グラフ、終わり。

女の子のコメント
令和2年度はどんな事業が進められたのかな。

先生のコメント
主な事業の実績を次の項目で解説するね。

令和2年度の主な事業実績(下水道事業会計)

女の子のコメント。汚水かんきょの整備はどこまで進んだのかな。

先生のコメント。資本的支出のグラフでは、汚水管整備にかかる費用として約19億4,000万円、雨水管整備やポンプ場などの整備にかかる費用として約7億5,000万円が支出されていたね。まずは、汚水処理に関する事業を見てみよう。

ここから説明図。

汚水処理に関する事業について

市内29.2ヘクタールに当たる区域の汚水かんきょ整備に約19億4,000万円。

平成30年4月の志登茂川浄化センター供用開始によって、公共下水道を利用できる区域が広がりました。現在、この区域の管渠整備を重点的に進めています。

志登茂川処理区
  • 令和2年度の整備面積 18.1ヘクタール
  • 令和2年度末時点の認可面積に対する整備率 34.4パーセント
雲出川左岸処理区
  • 令和2年度の整備面積 4.64ヘクタール
  • 令和2年度末時点の認可面積に対する整備率 81.5パーセント
松阪処理区
  • 令和2年度の整備面積 3.01ヘクタール
  • 令和2年度末時点の認可面積に対する整備率 83.0パーセント
椋本処理区
  • 令和2年度の整備面積 3.45ヘクタール
  • 令和2年度末時点の認可面積に対する整備率 74.7パーセント

説明図、終わり。

女の子のコメント。公共下水道の整備も着実に進んでいるんだね。そういえば、今年も全国各地で大雨による浸水の被害が出ているけど、雨水整備事業はどうなってるのかな。

先生のコメント。主に次のような整備を進めているよ。

雨水幹線築造工事などに約7億5,000万円。

主なものは、

  • 町屋第2雨水幹線築造工事に約1億9,000万円
  • 半田川田雨水幹線築造工事に約2億円
  • 天神ポンプ場ポンプ設備築造工事などに約2億7,000万円 など

女の子のコメント。毎年、浸水対策が進められているんだね。

先生のコメント。これからも安全で安心なまちづくりのため、津市雨水管理総合計画に沿って、引き続き浸水対策を進めていくよ。

令和2年度の主な事業実績(特別会計)

日本下水道協会マスコットキャラクター、スイスイのコメント。
公共下水道の計画区域外においても生活環境の保全や公衆衛生の向上、公共用水域の水質の保全を図るために生活排水対策を行っているよ。

農業集落排水事業特別会計

農業集落において、汚水処理施設の適切な保守点検や定期清掃、建設時の起債の償還を行いました。

  • 歳入 6億139万1,031円
  • 歳出 6億139万540円

市営浄化槽事業特別会計

公共下水道の計画区域外などにおいて、津市に移管した各戸の浄化槽の適切な保守点検や定期清掃、合併浄化槽の建設を行いました。

  • 歳入 4億4,099万1,305円
  • 歳出 4億4,099万1,162円

共同汚水処理施設事業特別会計

公共下水道計画区域外となった団地の共同汚水処理において、津市に移管した共同汚水処理施設の適切な保守点検や定期清掃を行いました。

  • 歳入 1億1,337万5,415円
  • 歳出 1億1,337万5,199円

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