登録日:2022年3月16日
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地方公共団体の会計は、全ての資産・負債情報なども把握できる発生主義の考え方が導入されています。津市でも国が示した基準に基づき、資産・負債などの状況や、行政サービスのコストがどのくらいかかっているかなどを示した4つの財務書類を作成し、毎年公表しています。
ここでは、一般会計と全ての特別会計・公営企業会計を合算した市全体の財政状況が分かる財務書類4表のうち、貸借対照表と行政コスト計算書の概要をお知らせします。
津市がどれほどの資産を所有し、債務を負っているかのバランスを明らかにしたもので、資産をどのような財源(負債や純資産)で築いてきたのかが分かります。表の左側に預金やこれまで取得してきた土地・建物などの資産を、右側にその資産を形成したことによる将来の負担である負債と、既に負担した純資産を表しています。
以下は令和3年3月31日時点の金額です。
なお各項目の金額は、百万円未満を四捨五入しているため内訳の計と合計が一致していません。
合計 32,096,000,000円
合計 764,196,000,000円
796,292,000,000円
合計 24,518,000,000円
合計 283,938,000,000円
308,456,000,000円
487,835,000,000円
796,292,000,000円
企業会計における損益計算書の自治体版で、利益の追求を目的とする企業とは違い、営利を目的としない行政サービスの提供にどれだけの費用(コスト)がかかったかを表しています。コストには、人にかかるコストや物にかかるコストなど性質別に集計したものと、教育や福祉といった行政サービスの目的別に集計したものがあります。
以下は令和2年4月1日から令和3年3月31日までの金額です。
なお各項目の金額は、百万円未満を四捨五入しているため内訳の計と合計が一致していません。
経常費用合計 266,146,000,000円
経常収益合計 77,132,000,000円
臨時損失合計 186,000,000円
臨時利益合計 396,000,000円
経常費用合計 引く 経常収益合計 足す 臨時損失合計 引く 臨時利益合計
188,803,000,000円
純行政コストの値を令和3年3月31日時点の津市の人口で割ると、約68万5,963円になります。
主な1人当たりコストは次のとおりです。
財務書類について詳しくは津市ホームページでご覧いただけます。
ホームページは、津市 財務書類、で検索してください。
財政課 電話番号229-3124 ファクス229-3330
安濃町みなみこやまから安濃川の支流・穴倉川に沿って美里町日南田へ向かう県道穴倉みなみこやま津線沿いの丘陵の南面に、焼畑地蔵と呼ばれる地蔵がお堂の中に安置されています。元は数十メートル離れた場所にありましたが、県道の拡幅により現在の位置に移されました。
地蔵菩薩は、奈良時代に全国各地で信仰が始まり、近世には民間信仰と結合し、あらゆる願いをかなえてくれる仏像として信仰されました。菩薩でありながら、頭を丸め身に袈裟をまとう親しみのある僧形の立像は、地蔵菩薩の中で最も多い形で、みなみこやまの焼畑地蔵もこの形をしています。
この地域に住む人々の安全祈願や魔除け地蔵として建てられたとみられるこの焼畑地蔵は、裏面の銘文から、文政4(1821)年に洞津の石工・池宮氏によって彫られたことや、現在の松阪市にある朝田寺の僧侶により開眼供養が行われたことが分かります。
花崗岩に彫られた高さ2.1メートル・像高1.6メートルのこの地蔵は、安濃地域で最も大きい石仏です。光背は船形をしていて、右手は手の平を前に向けた与願印(仏が民衆の願いを聞き届け成就させることを示した印相)で、左手には宝珠を持っています。頭部の後ろにある円光には、朱色で塗られた跡があり、制作時には彩色されていたのではないかと考えられます。
今でも焼畑地蔵の両側には花が供えられており、地域の人々の厚い信仰を集めていることがうかがえます。