「広報津」第387号(音声読み上げ)令和2年度 津市の財務書類を公表します、歴史散歩 第187回 みなみこやまの焼畑地蔵

登録日:2022年3月16日

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令和2年度 津市の財務書類を公表します

地方公共団体の会計は、全ての資産・負債情報なども把握できる発生主義の考え方が導入されています。津市でも国が示した基準に基づき、資産・負債などの状況や、行政サービスのコストがどのくらいかかっているかなどを示した4つの財務書類を作成し、毎年公表しています。

ここでは、一般会計と全ての特別会計・公営企業会計を合算した市全体の財政状況が分かる財務書類4表のうち、貸借対照表と行政コスト計算書の概要をお知らせします。

貸借対照表

津市がどれほどの資産を所有し、債務を負っているかのバランスを明らかにしたもので、資産をどのような財源(負債や純資産)で築いてきたのかが分かります。表の左側に預金やこれまで取得してきた土地・建物などの資産を、右側にその資産を形成したことによる将来の負担である負債と、既に負担した純資産を表しています。

以下は令和3年3月31日時点の金額です。

なお各項目の金額は、百万円未満を四捨五入しているため内訳の計と合計が一致していません。

貸借対照表左側

資産の部
流動資産
  • 現金預金 19,330,000,000円
  • 基金(財政調整基金、減債基金) 9,652,000,000円
  • その他 3,114,000,000円

合計 32,096,000,000円

固定資産
  • 有形固定資産(土地、建物など) 736,493,000,000円
  • 無形固定資産(ソフトウエアなど) 12,978,000,000円
  • その他(投資など) 14,725,000,000円

合計 764,196,000,000円

資産合計

796,292,000,000円

貸借対照表右側

負債の部
流動負債
  • 1年以内償還予定地方債など 17,243,000,000円
  • その他 7,275,000,000円

合計 24,518,000,000円

固定負債
  • 地方債(1年以内償還予定地方債を除く)など 175,168,000,000円
  • 退職給付引当金 22,354,000,000円
  • その他 86,416,000,000円

合計 283,938,000,000円

負債合計

308,456,000,000円

純資産の部
純資産

487,835,000,000円

負債・純資産合計

796,292,000,000円

家計に例えてみよう

  • 流動資産は、現金、普通預金など
  • 固定資産は、家、家具、車など
  • 負債は、ローン残高、将来かかる子どもの進学費用など

行政コスト計算書

企業会計における損益計算書の自治体版で、利益の追求を目的とする企業とは違い、営利を目的としない行政サービスの提供にどれだけの費用(コスト)がかかったかを表しています。コストには、人にかかるコストや物にかかるコストなど性質別に集計したものと、教育や福祉といった行政サービスの目的別に集計したものがあります。

以下は令和2年4月1日から令和3年3月31日までの金額です。

なお各項目の金額は、百万円未満を四捨五入しているため内訳の計と合計が一致していません。

行政コスト計算書の区分と金額

経常費用
  • 人にかかるコスト(人件費など) 24,788,000,000円
  • 物にかかるコスト(消耗品費、減価償却費など) 62,700,000,000円
  • その他業務にかかるコスト(公債費の利子など) 52,990,000,000円
  • 移転支出的なコスト(補助金、社会保障費など) 125,668,000,000円

経常費用合計 266,146,000,000円

経常収益
  •  使用料、手数料など 77,132,000,000円

経常収益合計 77,132,000,000円

臨時損失
  • 災害復旧事業費など 186,000,000円

臨時損失合計 186,000,000円

臨時利益
  • 資産売却益など 396,000,000円

臨時利益合計 396,000,000円

純行政コスト

経常費用合計 引く 経常収益合計 足す 臨時損失合計 引く 臨時利益合計

188,803,000,000円

令和2年度 市民1人当たりに使ったお金

純行政コストの値を令和3年3月31日時点の津市の人口で割ると、約68万5,963円になります。

主な1人当たりコストは次のとおりです。

  • 人にかかったコスト 9万60円
  • 物にかかったコスト 22万7,803円
  • 業務にかかったコスト 19万2,524円
  • 移転支出的なコスト 45万6,579円

家計に例えてみよう

  • 人にかかるコストは、食費など
  • 物にかかるコストは、水道光熱費、日用品費、旅費など
  • その他業務にかかるコストは、借金の金利など
  • 移転支出的なコストは、祝儀、見舞金、子どもや親への仕送りなど

その他

財務書類について詳しくは津市ホームページでご覧いただけます。

ホームページは、津市 財務書類、で検索してください。

問い合わせ

財政課 電話番号229-3124 ファクス229-3330

歴史散歩 第187回 みなみこやまの焼畑地蔵

安濃町みなみこやまから安濃川の支流・穴倉川に沿って美里町日南田へ向かう県道穴倉みなみこやま津線沿いの丘陵の南面に、焼畑地蔵と呼ばれる地蔵がお堂の中に安置されています。元は数十メートル離れた場所にありましたが、県道の拡幅により現在の位置に移されました。

地蔵菩薩は、奈良時代に全国各地で信仰が始まり、近世には民間信仰と結合し、あらゆる願いをかなえてくれる仏像として信仰されました。菩薩でありながら、頭を丸め身に袈裟をまとう親しみのある僧形の立像は、地蔵菩薩の中で最も多い形で、みなみこやまの焼畑地蔵もこの形をしています。

この地域に住む人々の安全祈願や魔除け地蔵として建てられたとみられるこの焼畑地蔵は、裏面の銘文から、文政4(1821)年に洞津の石工・池宮氏によって彫られたことや、現在の松阪市にある朝田寺の僧侶により開眼供養が行われたことが分かります。

花崗岩に彫られた高さ2.1メートル・像高1.6メートルのこの地蔵は、安濃地域で最も大きい石仏です。光背は船形をしていて、右手は手の平を前に向けた与願印(仏が民衆の願いを聞き届け成就させることを示した印相)で、左手には宝珠を持っています。頭部の後ろにある円光には、朱色で塗られた跡があり、制作時には彩色されていたのではないかと考えられます。

今でも焼畑地蔵の両側には花が供えられており、地域の人々の厚い信仰を集めていることがうかがえます。


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