おいしい空気と澄んだ水、布引山地に由来する養分の逃げにくい粘土質の土壌、夏場も気温が暑くなりすぎないお米の栽培に適した気候などの好条件に恵まれた美杉地域において、地域を流れる河川を農業で汚したくないという願いのもと、JA三重中央美杉清流米部会として2003年から化学肥料を一切使用しない特別栽培米の取組を開始しました。
現在、JAの合併を経て、JAみえなか美杉清流米部会として会員数23名で津市美杉町内の水田約23ヘクタールで生産しており、毎年徐々に生産者、作付面積が増加しています。
2019年11月には安心・安全で環境に優しい農業に取り組む証しとなる「JGAP」の団体認証を取得し、2020年には「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」GAP部門で持続可能な農業を目指した経営や技術改善が評価され、三重県初となる農林水産大臣賞を受賞しました。
雲出川の源流の水と寒暖差の強い環境で生育することで甘みと香りが強く、化学肥料を一切使わず減農薬で栽培される「美杉清流米」を生産する同部会は、2019年に「JGAP」の団体認証を取得した後も、個々の農場のリスクを部会全体で評価し、それらを共有することで安全管理の意識向上に努めるとともに、リスクの高い農薬使用等の管理をルール化やマニュアル化するなど、経営や圃場の継承等にも尽力されていることなどが高く評価されました。
2021年3月26日に、三重県知事、津市長、全農三重県本部長を訪問し受賞を報告し、同部会の岸野隆夫部会長は「今後もJAや行政、関係者などと協力して栽培に励み、高齢化がすすむ地域を活性化していきたい」と意気込みをお話しされました。
令和3年10月に放送された「ついいと、ツイート!美杉清流米」の番組映像をご覧いただけます。
美杉清流米とは?
・三重県津市美杉町で栽培されている。(品種はコシヒカリ)
・化学肥料を一切使っていない。
・減農薬栽培をしている。
注:ガイドライン表示に基づく特別栽培米
(化学肥料(窒素分):栽培期間不使用、節減対象農薬:当地比5割減)
◎美杉清流米に関するお問い合わせは、下記美杉清流米部会事務局までお願いします。
(JAみえなか農作業支援センター美杉 電話059-272-1122)
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