5種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチンの定期接種について

登録日:2024年3月27日

5種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチンが令和6年4月1日から定期接種の対象ワクチンとなりました。

5種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチンは、ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)、ヒブ感染症(Hib)の予防接種です。

これまで、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ感染症の予防のためのワクチン接種は、四種混合(DPT-IPV)ワクチンとHibワクチンをそれぞれ4回ずつ接種(合計8回で接種完了)していましたが、5種混合ワクチンで接種することで接種回数を4回で接種を完了させることができます。

かかりつけ医または協力医療機関の接種医と相談し、予防接種を受けましょう。

 

 

以下のタイトルをクリックすると各項目へジャンプします

■ 5種混合ワクチンで予防できる病気について

  ▶ ジフテリア(D) 

  ▶ 百日せき(P)

  ▶ 破傷風(T)

  ▶ ポリオ【急性灰白髄炎】(IPV)

  ▶ ヒブ感染症(Hib)
 

■ 定期接種対象者と接種方法

  ▶ 定期接種対象者

  ▶ 接種回数と接種方法
 

■ 予防接種時の持ち物

  ▶ 予診票について
 

■ 予防接種の接種場所

  ▶ 県外で定期の予防接種を受ける場合
 

■ 副反応と健康被害救済制度について

  ▶ 5種混合ワクチンの副反応

  ▶ 予防接種健康被害救済制度について

 

 

5種混合ワクチンで予防できる病気について

 

ジフテリア(D)

ジフテリア菌の飛沫感染で発生します。喉などに感染して毒素を放出し、この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。

ワクチン接種により、ジフテリアの罹患リスクを95%程度減らすことができると報告されています。

 

百日せき(P)

百日咳菌の飛沫感染で発生します。激しい咳をともなう病気で、1歳以下の乳児、特に生後6か月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。咳のために乳幼児では全身のチアノーゼやけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が致命的となることがあります。

ワクチン接種により、百日せきの罹患リスクを80~85%程度減らすことができると報告されています。

 

破傷風(T)

破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。

ワクチン接種により、100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。

 

ポリオ【急性灰白髄炎】(IPV)

ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する病気です。主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがあります。子ども(特に5歳以下)がかかることが多く、また永続的な後遺症を残すことがあります。

ワクチン接種により、99%の方が十分な抗体を獲得すると報告されています。

 

ヒブ感染症(Hib)

ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で注意が必要です。主に飛沫により感染を起こし、症状がないまま菌を保有して日常生活を送っている子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあります。

ワクチン接種により、重篤なヒブ感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。

 

 

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定期接種対象者と接種方法

定期接種対象者

生後2か月から90か月(7歳6か月)未満

 

接種回数と接種方法

合計4回を皮下又は筋肉内に接種します。

 

標準的な接種間隔

初回接種

生後2か月から7か月に至るまでに開始し、20日から56日までの間隔をおいて3回接種

 

追加接種

初回接種(3回目)終了後、6か月から18か月までの間隔をおいて1回接種

 

 

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予防接種時の持ち物

  

予診票について 

生年月日等により、予診票の交付方法が異なります。

 

 

令和6年1月以前に生まれたお子様

妊娠届出(母子健康手帳交付)時に、、「津市 定期の予防接種予診票」の冊子にて4種混合ワクチン、ヒブ感染症予防接種の予診票をお渡ししています。

既に4種混合ワクチン、Hibワクチンで接種を開始している人は、原則同一ワクチンで接種を完了することとなっています。
また、4種混合ワクチン、Hibワクチンの接種が完了(それぞれ4回ずつ接種)している場合には、5種混合ワクチンを接種することはできません。 


なお、以下の場合には、5種混合ワクチンの予診票交付申請をオンラインで受付しています。


  ● 4種混合ワクチン、Hibワクチンでの接種を1回もしていない令和6年1月以前に生まれたお子様(ただし、7歳6か月以上の方は対象外)

  ● 4種混合ワクチン、Hibワクチンの予診票を用いて5種混合ワクチンで接種を開始した方で、残りの回数分の5種混合ワクチンの予診票が必要な方
 


 オンライン申請フォーム(5種混合ワクチン予診票交付申請)

オンライン申請の場合、予診票の発送までに1~2週間程度 時間を要しますので、お急ぎの際は保健センター窓口にお越しください。

窓口でご申請いただく場合は、母子健康手帳、「4種混合ワクチン」及び「ヒブ感染症予防接種」の予診票をお持ちください。

 

 

令和6年2月以降に生まれたお子様

生後1~2か月未満の間に5種混合ワクチンの予診票を含むご案内を郵送します。
(例:令和6年2月1日から令和6年2月29日生まれのお子様については、令和6年3月下旬に発送します。)

万が一、お手元に届いていない等ありましたら、津市健康づくり課(TEL:059-229-3310)までご連絡ください。

 

なお、令和6年4月以降に津市にて母子健康手帳の交付を受けている場合は、「津市 定期の予防接種予診票」の冊子内に5種混合ワクチンの予診票が含まれているため、そちらをご使用ください。また、この場合は予診票の送付はありません。

 

 

転入されたお子様

保健センター窓口にて予診票を交付しています。

母子健康手帳をお持ちのうえ、最寄りの保健センター窓口にお越しください。

なお、転入後に保健センター窓口でお手続きされたことがあり、「4種混合ワクチン」及び「ヒブ感染症予防接種」の予診票をお持ちの方で5種混合ワクチンを接種される場合は、津市健康づくり課(TEL:059-229-3310)へお問い合わせください。

 

 

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予防接種の接種場所

 三重県内の協力医療機関で受けることができます。 

 津市内の協力医療機関については、「 定期接種協力医療機関名簿(PDF/1MB) 」をご確認ください。

 

 

 県外で定期の予防接種を受ける場合

里帰りなどで、県外でお子さんの定期予防接種を受ける場合は、接種する前に申請が必要です。

なお、事前申請をしていない予防接種の種類及び回数(期)を接種した場合には、任意接種の取り扱いとなります。この場合、費用助成の対象外となりますのでご注意ください。

詳しくは、「子どもの予防接種について( スマートフォン版ページ / PC版ページ )」 内の“県外で定期の予防接種を受ける場合”をご確認ください。 

 

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副反応と健康被害救済制度について 

5種混合ワクチンの副反応

 5種混合ワクチン(沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオへモフィルスb型混合ワクチン)の添付文書によると、注射部位の紅斑(赤くなる)、硬結(しこり)、腫脹(はれ)といった局所反応や、発熱、気分変化、発疹、食欲減退、嘔吐、下痢等の全身症状があらわれることがあります。また、頻度は不明ですが、ショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんといった副反応があらわれることがあります。

 予防接種後に、気になる症状があれば、医師の診察を受けましょう。予防接種後の副反応報告基準に該当する場合は、医師から独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ副反応報告が行われます。希望する場合は、保護者からの報告もできますので、健康づくり課までご相談ください。

 

 

予防接種健康被害救済制度について

 予防接種法に基づく予防接種を受けた人に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく給付を受けることができます。給付申請の手続きが必要となった場合は、健康づくり課へご相談ください。
 詳しくは、厚生労働省ホームページ/予防接種健康被害救済制度について(外部リンク) をご覧ください。

  

 

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このページに関するお問い合わせ先

健康福祉部 健康づくり課
電話番号:059-229-3310