オーバードーズ(医薬品の過剰摂取)

登録日:2024年12月25日

医薬品の過剰摂取とは、薬を使うときの一回あたりの用量(dose)が過剰である(over)こと、または薬物の過剰摂取に及ぶ行為のことをさしています。
過剰接種することは、一般的に「オーバードーズ(略称:OD)と呼ばれています。

市販薬のオーバードーズで救急搬送される10~20歳代(特に女性)が急増しており、深刻な社会問題となっています。

 

市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)とは?

薬局やドラッグストアで購入できる風邪薬や咳止め、鎮痛剤などを、大量・頻回に服用することです。市販薬の過量摂取により、眠気や疲労感がなくなったり、ふわふわした気分になったりすることがありますが、これらの効果は一時的です。市販薬でも過剰に服薬すれば、重篤な意識障害や肝臓・腎臓の障害が起こったり、最悪の場合は死の危険もあります。
また、服用を繰り返すうちに耐性ができ、それまでの量では効かなくなり、オーバードーズにつながるおそれがあります。さらに服用を続け、薬に依存してしまうと、自力ではやめられない状態(薬物依存)になってしまう場合もあります。

 

オーバードーズの現状

「オーバードーズ」は、10代の若年者を中心に広がっており、2021年に実施した高校生を対象としたある調査では、過去1年以内に市販薬を乱用した経験のある人の割合が、約60人に1人という結果が得られました。

背景には、若者の抱える「生きづらさ」があると考えられます。
いじめや虐待、親との関係の悪化、学校での孤立など、家庭や学校等で感じている「孤独感や強いストレス」があり、気分を変えるための手段として、「オーバードーズ」を選択する傾向があるようです。

 オーバードーズ

 

一人で抱え込まずご相談ください

市販薬の過量摂取(オーバードーズ)がやめられない方や、こころの不調に悩んでいる方は、一人で抱え込まずご相談ください。

 

薬剤師や登録販売者

薬局やドラッグストアでは、市販薬を販売する際に、薬剤師や登録販売者が症状などを確認するとともに、薬の注意事項についての情報提供を行っています。

薬剤師や登録販売者の説明をよく聞き、また添付文書をよく読んで、正しく医薬品を使いましょう。

 

PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

薬の効能効果、飲みあわせ、飲み方・使い方、薬に関する心配ごとなどの相談に、専任の相談員が答えています。(ただし、診断や治療などの質問等は回答できない場合があります。)
くすり相談窓口(PMDA)(外部リンク)

 

公的な相談機関

●三重県
 薬物乱用に関する相談を受け付けています。
 薬物乱用に関する相談(外部リンク)

●津市
 こころの健康相談窓口を設置しています。
 さまざまな悩みを抱えている方は、一人で悩まずにご相談ください。

●厚生労働省
 つらい、消えたい、死んでしまいたい、と思ったら
 まもろうよ こころ(外部リンク)
 悩みを抱えている方々をサポートするためのさまざまな相談窓口があります。電話だけではなく、SNSで相談することも可能です。

 あのたのミカタ(外部リンク)
 困難な問題を抱える女性ののための支援サイト
 

孤独・孤立対策ウェブサイト「あなたはひとりじゃない(外部リンク)
孤独、孤立に悩んでいる方々に
 
 

 資料

厚生労働省「一般医薬品の乱用(オーバードーズ)について(外部リンク)

 

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健康福祉部 健康づくり課
電話番号:059-229-3310