津市文化功労賞 長年にわたり市の文化振興に尽力し、その業績が顕著であると認められる個人及び団体に対して贈る賞
津市文化奨励賞 市の文化振興に寄与し、その業績が顕著で今後の一層の活躍が期待される個人及び団体に対して贈る賞

吉村 武司(よしむら たけし)
教職を退職後、一志町文化財保護委員に委嘱され、一志町の歴史的文化的遺産の調査・保護に努められました。
三重県が策定した「みえ歴史街道構想津安芸久居一志地域推進協議会」の委員として参加し、平成 16 年に「一志町歴史語り部の会」を設立し、平成 25 年まで初代会長として、歴史的文化遺産や歴史街道をガイドする組織を確立しました。その間、平成 16 年に当時の JA 三重中央の「一志郷土資料館」の開館に協力し、平成 22 年には初瀬街道田尻宿の「道標」を復元しました。
その他、津市観光ボランティアガイドネットワーク協議会やおもてなし三重観光ボランティア連絡協議会の要職を歴任するなど、地域観光の発展に尽力するとともに、歴史的文化遺産の普及、歴史街道の調査・保護を通じて、長きにわたり津市の文化振興に多大な貢献をされました。

川邊 秀子(かわべ ひでこ)
津市在住のアマチュア写真家。全国公募 300 人展にて三重県知事賞を受賞し、これを機にアマチュア写真家として歩み出されました。
日本光画会に26年間作品を出展し続け、令和7年に会員となられました。風景や祭りを撮り続け、ライフワークとして、日の出の撮影に力を入れてみえます。「第1回お日の出フェスタ写真コンテスト」金賞、二科展入選、第 42 回日本光画会写真展「光展」高知県知事賞など、公募展や各種コンテストにおいて多くの受賞実績を残されています。
NHKギャラリーをはじめ、現在も久居アルスプラザギャラリーにおいて 88 歳、90 歳の記念展など数多くの個展を開催するなど、精力的な活動を継続し、津市の文化の振興に寄与しており、今後一層の活躍が期待されます。

長谷 茂(はせ しげる)
津市在住の写真家。二科展入選、全日本写真展銅賞、同展入選 3 回。社団法人日本写真文化協会主催プライドオブジャパン展 12 点入選など多数の受賞歴を誇ります。
また、フジフォトサロンや津リージョンプラザ、三重県庁県民ホール、NHKギャラリーなどにおいて多くの個展を開催しているほか、ライフワークとして、名松線の撮影に力を入れてみえます。
市内中学校への出前授業の実施や三重県立白山高等学校での指導、公民館講座や自主サークルの講師を務めるなど、後進の育成にも尽力し、津市の文化の振興に寄与しており、今後一層の活躍が期待されます。

畑 章文(はた あきふみ)
ろうコミュニティで発展してきた日本語と異なる文法体系をもつ独自の言語である日本手話を教授できる三重県内では数少ないろう講師。ろう者として、日本手話の普及にとどまらず、ろう者の歴史、文化の伝承、ろう・難聴児者との交流活動により聴覚障害者理解を越えた多文化共生の意義ある実践を積み上げてみえました。主宰する手話講座であるJドリームは、日本手話によって運営される三重県内で最初の手話講座であり、今年設立 25 年を迎えました。
現在まで県内外で数多くの講師を務めるほか、多数の手話通訳者・士を輩出し、ろう者の社会参加の促進に尽力するなど、日本手話の普及・啓発を通じて、津市の文化の振興に寄与しており、今後一層の活躍が期待されます。