東京事務所長日記 30.8.13(阿漕平治の伝説)

 

 

登録日:2018年8月13日

~東京事務所長です~

今回は阿漕平治の伝説について紹介します。

市内阿漕町に、阿漕塚と刻まれた小振りの石碑があります。この塚にまつわるのが、阿漕平治の伝説です。

その昔、阿漕が浦に平治という親思いの漁夫がいました。ところが、その母が病にかかり、日に日に衰えてしまい、なんとかならないかと困り果てていると、阿漕が浦にいる「やがら」という魚を食べさせれば、回復するという事を耳にしました。

しかし、困ったことに阿漕が浦は禁漁の海でありました。平治は悩んだあげく、ついに海に網を入れ「やがら」を母親に食べさせると、元気になったようです。だが、ある嵐の夜、舟に忘れた笠が証拠になって捕らえられ、簀巻きにして海に沈められたと言われています。

この平治伝説は、「伊勢の海あこきか浦に引くあみもたひ重れはあらはれにける」という古歌に基づくのでありますが、平治の名はなく、また謡曲「阿漕」も殺生を 業とする漁夫の嘆きで孝子伝説ではありません。

浄瑠璃になって宝暦年間(1751~63)上演、文化14年(1817)改作「勢州阿漕浦鈴鹿合戦 平治住家の 段」で広く宣伝され、それをまた芝居に仕組んで「阿漕平治」を実在の人物のようにしたことから、孝子伝説に結び付くのです。

子どもの頃、「お盆には海で泳いではいけない。」ということを教えられたことがあります。人によっては「戦争で死んだ人(海に沈んだ人)が足を引っ張って溺れる」とか、「平治が足を引っ張る」とか・・・。その頃は阿漕平治の伝説を知らなかったので、前者を信じていましたが、大人になって考えてみると後者の方が当てはまると思います。

注:写真は阿漕塚記念館です。

 

  

 

 

 

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