東京事務所長日記　令和5.3.15（スーパー公務員）

～東京事務所長です～

私が昔からひそかに「スーパー公務員」と呼んでいる人がいます。

幕臣・勝海舟です。

この人、なかなか面白い人で、長崎海軍伝習所で学び、咸臨丸でアメリカに渡るという経験からか世の中を広く見ることができたようで、自分を斬りに来た坂本龍馬を虜にしたり、神戸海軍操練所を設立したものの、生徒は各地の脱藩浪士たち（尊王攘夷を唱える人たちです）が多く、「幕臣のくせに倒幕の芽を育てている」と言われたりしていましたが、戊辰戦争の時には、政府軍の西郷隆盛と会見し、江戸無血開城に成功、江戸を焼野原にするのを防ぐという幕臣としての大仕事をしてのけました。

明治になってからも旧幕臣の代表格として明治政府に呼ばれましたが、あまり乗り気ではなかったようです。

明治になってからの勝海舟はよく小説などでも「氷川のダンナ」といった風情で描かれているように、安政のころから赤坂・氷川に居を構えていました。

職場から案外近いのになかなか行く機会がなく過ごしていましたが、東京メトロの全駅スタンプラリーで「赤坂」駅がまだだったので、行ったついでに勝海舟のお宅へ伺ってきました（碑だけですが）。

彼のようなスーパー公務員にはなれませんし、どちらかといえば後ろ向きな私ですが、彼のような広い視野は持ちたいなと思います。