~東京事務所長です~
「レール輸送車」ってご存じですか。
この日記でも時々登場する通勤路にある常磐線貨物専用線沿いの踏切を渡ろうとしていたところ、普段はなかなか見かけない珍しい車両に出会いました。
黄色い車体と独特な形状の「キヤE195系」レール輸送気動車が通過していったのです。
この「キヤE195系」はJR東日本が2017年に導入した新型のレール輸送車両で、従来の機関車と貨車を使ったレール運搬体系を効率化するために生まれました。
気動車方式を採用しているため、電化・非電化を問わず走行可能で、機関車の牽引が不要な点が特徴です。
また、編成の両端に運転台があることで、現場での取回しもスムーズにできるそうです。
この車両は、鉄道のインフラ整備で欠かせないレールの輸送に使われており、まさに縁の下の力持ち。
機関車の老朽化もあり、こうした新型車両の導入は鉄道の安全性と効率化に大きく貢献しています。
今回は偶然にも貴重なものを目にすることができました。
常磐線沿いにはかつての貨物線の踏切や線路跡といった鉄道遺構が多く残っています。
津市のJR名松線の伊勢奥津駅にも、国の登録有形文化財建造物に登録された「旧国鉄伊勢奥津駅給水塔」があります。
こちらへも名松線に揺られ、ぜひお越しください。