登録日:2021年6月4日
~東京事務所長です~
ギリシャ神話に出てくるイカロスは、鳥の羽を蝋で固めて翼を作り、空を飛べるようになりました。しかし、うれしくなったイカロスは、父・ダイダロスの忠告を聞かずに太陽に向かって羽ばたきましたが、途中で蝋が溶けて羽がバラバラになり、海に墜落して亡くなってしまいました。
NHK「みんなのうた」の「勇気一つを友にして」にも歌われていたので、そちらで知った方も多いかと思います。
遠い国のむかし話と思っていましたが、先日地元の新聞に空を飛ぼうとした久居藩士がいたという記事が出ていると、教えてもらいました。
記事によると、郷土史家の梅原三千さんが久居藩の歴史をまとめた「伊勢久居藩史」で紹介されているそうです。
それは、天狗のような顔をしていた藩士の国友さんが、天狗のように飛んでみたいとカモの羽を使って大きな羽を作り、現在も久居二ノ町にある妙華寺の屋根から飛んでみましたが、失敗して池に落ちてしまいました、というもの。
まさしく、津のイカロス。
大空を飛んでみたいという願いは、洋の東西を問わず、いつの時代も人類の夢だったのですね。