登録日:2021年7月30日
~東京事務所長です~
病気がちだったということもあり、幼い時から本やマンガを読んでいました。
見たこともない外国や遠い昔の話など、いろいろと知ることができました。
中でも、ずっと憧れていたのがその中に出てくる食べ物です。
「赤毛のアン」などの北米の小説によく出てくる「パイ(特にチェリー)」、原ちえこさんの「黒い瞳のシンデレラ」に出てきたパリの名物「クレープ」、そして、大和和紀さんの「はいからさんが通る」の木村屋の「あんぱん」。この3つは幼心にどうしても食べたかったものです。
チェリーパイは、大学の時、近くにあった「アンナミラーズ」で初めて食べることができました。もう一つ気になっていたレモンパイも食べられてとてもうれしかった思い出があります。
実は、この「アンナミラーズ」は、津市にある井村屋さん(あずきバーや肉まんあんまんの)が運営されています。
日本のクレープは、薄い生地に生クリームやフルーツをふんだんに入れたものですが、私が読んだクレープは、薄焼き生地に粉砂糖をかけただけのもの。
なので、初めてパリに行ったときに、物語の主人公と同じように、屋台で薄焼き生地に(日本のよりは厚いです)、バナナの輪切りとはちみつをかけただけのシンプルなクレープを食べたときは、長年の夢がかなった気がしました。
木村屋のあんぱんは、たぶん東京の祖父母の家に遊びに来たときが初めてだったと思います。「これが、かの『木村屋のあんぱん』か」と、姿勢を正し、一口食べてそのおいしさとともに、「はいからさんが通る」を思い出していました。
東京のあちこちにお店があるので、今もついつい買ってしまいます。
現在は、インターネットでどういう食べ物なのかすぐ検索できますし、ポチッと押せば、すぐに届けてもらえるようになりました。
でも、本やマンガを読んで、想像を巡らせて、ようやくその食べ物を食べられた時の感動は得難いものがあります。
どちらが幸せなのか、人それぞれだと思います。皆さんはどちらがいいですか?
ああ、「アルプスの少女ハイジ」の、とろとろのチーズがのったパンが食べたい!
木村屋のあんぱん。つぶあんが好きです。