登録日:2021年9月22日
~東京事務所長です~
最近、インターネットの誹謗中傷についていろいろと取りざたされています。
私も個人的にSNSをしていますが、一部の限られた近しい人たちだけなので、そのようなことはないのですが、先日、それらを目にすることがありました。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長がインスタライブをされていたので拝見していたのですが、中には目を覆いたくなるような投稿が見受けられました。
尾身会長がどういう立場なのかをよく知らずに罵詈雑言を浴びせたり、ひたすら「ワクチン反対」と書き込んだり、補助金の仕組みを知らずに批判している内容が多いように感じました。
こちらまで心が痛むので途中で投稿は読まずに尾身会長の顔を見てお話を聞いていました。
人それぞれですから、意見の相違もありますし、批判もあると思います。議論することはとても大切なことです。
しかし、自分の意見を押し付けるだけでなく、一呼吸おいて、相手がどういう考えでそういう意見なのかをわかったうえで、批判したり、反対意見を述べることが、建設的な議論に必要なのだと思います。
でも、わが身を振り返って、最近きちんと考えているかと言われると自信がありません。
以前、この日記でも書きましたが、ネットでニュースを読むと頭に入らないという実験結果もあります。
私だけでなく、最近日本人(もしかしたら世界的)は、ものを考えることを疎かにしているのかもしれません。
きちんと物事を考えれば、インターネットは非常に便利で優秀なツールになるのではないかと思います。
「Let's think.(考えよう)」。
この言葉は、数年前に放映された「3年A組‐今から皆さんは、人質です」の主人公がよく使っていた言葉です。
他人の言葉をうのみにして振り回された挙句に他人を傷つけるのではなく、自分の頭でしっかりと考えろ、というメッセージが込められていました。
コロナ禍の今こそ、感情的になってしまいそうな時に
「Let's think!(考えよう!)」
といったん立ち止まることが大切なのかもしれませんね。