登録日:2021年10月21日
~東京事務所長です~
衆議院議員選挙が公示されましたね。
街には選挙ポスターがあちこちに立てられています。
今回の選挙権を持っているのは平成15年11月1日以前に生まれた人(18歳以上)です。
歴史を紐解くと、日本で最初に選挙権を持っていたのは、25歳以上の男性で直接国税を15円(現在の約60万~70万円)以上納めている人だけでした(人口の約1%と言われています)。明治22年(1889年)のことです。
その後、徐々に直接国税の納税要件の基準が下がり、1925年(大正14年)にようやく25歳以上の男性全員に選挙権が与えられました。
そして1946年(昭和21年)に公職選挙法で20歳以上の男女と定められ、女性に初めて選挙権が与えられました。現在は、2015年(平成27年)の公職選挙法の改正により18歳以上の男女となっています。
こうやって説明をすると味気ないですが、選挙権については、特に納税要件が撤廃された1925年の時期に向けて、活発な普通選挙運動(全ての成人に選挙権を与える運動)が展開され、多くの人たちの努力の結果、納税要件が撤廃されましたが、女性が選挙権を得るまでは、更に長い道のりがありました。
ようやく獲得した選挙権です。
いろいろ主義主張があり、棄権される方もいらっしゃるとは思いますが、たかが1票、されど1票、自分の国のかじ取りをしてもらう人を選ぶ(選べる)大事な選挙です。
当日投票できない方には期日前投票もありますし、いろいろな理由で住民票を移していない方も不在者投票することもできます。
選挙権があり、投票できる方は、じっくりと考えて、ぜひ投票していただきたいと思います。