登録日:2022年8月31日
~東京事務所長です~
先月、こちらの日記で津市芸濃町にある旧明村役場庁舎の開かずの金庫がテレビで開けられると書きましたが、テレビはご覧いただけましたでしょうか。
先日、帰省した時に(PCR検査済み)姪と旧明村役場庁舎へ行きました。
旧明村役場庁舎は、大正5年(1916年)に当時の明村役場として建設された洋館で、平成30年から一般公開されています。(詳しくは、令和4年7月29日のこの日記をご覧ください)
芸濃ふるさとガイド会の方に案内していただきながら見学したのですが、整備した時に見つかった2階の議場の畳敷きの段などが再現されていたり、昔の窓ガラスと今の窓ガラスの違いが分かるようになっていたり、バルコニーにも出られるようになっていたりと、見ごたえ十分です。
そして、テレビ番組の企画で約65年ぶりに開いた金庫も見せてもらいました。
皇室の菊の御紋と日本国政府の桐花紋が付いた立派な金庫。側面には「御大典記念 明尋常高等小学校 昭和3年」の文字。
姪が扉を開けさせてもらうと、まず雲に乗った日と月、両扉の裏には鳳凰が出てきます。内扉を開けると桐の扉があり、その中には昭和天皇と皇后の写真と教育勅語の額が入っていました。
テレビで開けた時には何も入っていなかったのですが、その金庫の造りや文字などから、昭和天皇即位を記念して作られたもので、明尋常高等小学校の校庭に設置された「奉安殿」に入っていたものとわかりました。それを再現しているのですね。
「奉安殿」は、戦前、全国の学校に「現人神」であった天皇・皇后両陛下の「御真影」と明治天皇の署名が入った「教育勅語」を収めたもので、教師、生徒ともその前を通る時には立ち止まって一礼していたというものです。
旧明村役場庁舎は、それほど大きくはない建物ですが、ガイド会さんのわかりやすい説明もあり、体験しながら回れますのでとても楽しめました。
毎週土・日曜日(年末年始を除く)午前9時から午後5時まで一般公開されています。
映画「豊宇兄弟」(2023年公開予定)のロケ地にもなったそうですので、公開が楽しみです。
津市にお越しの際には、ぜひお寄りください。