登録日:2022年12月27日
~東京事務所長です~
「濃茶の尼」はご存知ですか?
名前はご存知なくても、「八つ墓村の祟りじゃ~」というセリフはご存知の方が多いのではないでしょうか。
横溝正史の代表作の一つ「八つ墓村」に登場するちょっと過激な尼さんです。
私はなぜかクリスマスに映画を見ていることが多く、今年は1977年の映画「八つ墓村」を観ました。
「八つ墓村」はドラマ、映画をいくつも観ていますが、「祟りじゃ~」が流行語にもなったこの映画版は幼い時に見ただけで、しっかり観たことはありませんでした。
双子のおばあさんの一人・小竹さんのセリフが「まんが日本昔ばなし」に聞こえてしまうとか(市原悦子さんでした)、金田一耕助の出番が少ないとか、ラストが覚えている話と違うとかいろいろある中で、最も意外だったのが、濃茶の尼がそんなにおどろおどろしくなかったことです。
久しぶりに八つ墓村に帰ってきた主人公に「お前が帰ってくると血が流れる。八つ墓明神の祟りじゃ」と食って掛かるのですが、流行語になったことと、その後のドラマや映画影響でおどろおどろしいイメージでしたが、少し気難しいおばあさんが難癖つけるくらいのものでした。
よくよく考えると、「獄門島」、「悪霊島」、「悪魔の手毬歌」は原作を読んでいるのですが、「八つ墓村」は原作を読んでいないことに気づきました。
ネットなどで調べると、原作はかなり人物関係が入り組んでいて、忠実に映像化されたものはないようです。
この休みには、原点に戻って原作を読んでみようかなと思います。
ところで、ネットで調べていたら濃茶の尼は50すぎのようです。
もし、私が役者ならぜひ演じてみたいです。
八つ墓村は尼子の落ち武者がやってきたことから始まります