登録日:2023年1月27日
~東京事務所長です~
昨日、1月26日は「文化財防火デー」でした。
これは、昭和24年1月26日に法隆寺金堂から出火し、国宝の十二面壁画の大半を焼失してしまったことを契機に定められたものです。
この日を中心に貴重な文化財を火災や震災、その他の災害から守るために、全国で文化財防火運動が行われています。
津市消防本部も26日、国宝、重要文化財などが数多くある高田本山専修寺の境内や国宝・御影堂周辺で防火・防災訓練を行いました。
専修寺自衛消防隊、地元消防団、津市教育委員会、北消防署、中消防署など90名を超える参加者、はしご車など9台の消防車が参加し、通報訓練、重要物品搬出訓練、初期消火訓練、火災防御訓練などを行いました。
何度か私も地元のテレビなどで見たことがあるのですが、訓練とは思えないぐらい真に迫ったもので、皆さん真剣に取り組んでいます。
消防本部から昨日の写真を送ってもらいました。
前日の雪がところどころ残る中での訓練だったようですが、御影堂前での一斉放水の写真では虹ができている様子がうかがえます。
また、この日に合わせて、学校法人高田学苑高田高等学校書道部の生徒たちが、「先人が残した文化財を火災から守ろう」をテーマに作成した書道パネルが、2月3日まで高田本山専修寺、JR一身田駅、津市役所本庁舎に掲示されています。
お見かけされたら、足を止めてぜひご覧ください。
時代劇や漫画などでも、焼け落ちる寺院から経典や仏像を懸命に持ち出すお坊さんたちの姿を見かけることがあります。
「そんなものよりも自分の命が大事じゃないか」と思われる方も多いと思います。
でも、そうやって命をかけて大切に次の世代、次の世代へと受け継がれて、文化財は今、私たちの目の前にあるのです。
大事に守って、次の世代に渡していきたいですね。