東京事務所長日記 令和7.12.25(伊勢木綿)

登録日:2025年12月25日


~東京事務所長です~

 

 

「伊勢木綿」は、現在では津市一身田の「臼井織布」ただ一軒だけで織られているとても貴重な伝統工芸品です。

 

「単糸」という、繊維によりをかけた糸で織られており、とても切れやすく現代のスピードの速い織機では織ることができません。

明治時代から動く力織り機から一日に織り上がるのはおよそ一反、約13メートルほどと言われています。

効率だけを求めれば決して選ばれないであろう手間のかかる製法を、あえて守り続けているところに、この布の「贅沢さ」と「誇り」が詰まっています。

 

そんな「伊勢木綿」は、一般的な木綿織物に比べると糸の状態が綿に近いため、ふんわりと柔らかい肌触りで、しわになっても元に戻りやすいことも特徴のひとつです。

洗うほどに柔らかくなり、味が出てくるのです。

 

伝統的な縞模様をベースにしながら、現代の暮らしにも映える色柄を次々と生み出しています。

着物はもちろん、シャツやバッグ、ポシェット、小物など、暮らしの中にさりげなく取り入れられるアイテムも増え、若い世代にもファンが広がっています。

 

私も「伊勢木綿」のトートバッグを愛用しています。

 

ぜひ津市の伝統工芸品「伊勢木綿」を手にとってみてください。

津市の伝統がぐっと身近な存在になるはずです。

 

 

 

 

   


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