広い視野と鋭敏な感性―進出検討中の企業の関心事項は移ろいやすい。2011年3月11日の東日本大震災以降、防災施策を的確に推進していることが大きな関心事項となっている。このことは、広い視野を持ち住民のニーズを鋭敏な感性で受け止める市長が、企業誘致担当職員よりも的確にとらえることができた。海岸沿いに津波避難ビル(Tsunami Evacuation Buildings)を36か所、福祉避難所(Places of Refuge for Disabled)を53か所指定するとともに、海岸堤防の整備にいち早く取り組んできた結果、企業からは、津市は災害への備えがしっかりした安全な都市という評価をいただいている。