平成25年度「新規採用職員研修【1】」における市長講話

登録日:2016年4月3日

 平成25年4月1日付けで採用された新規採用職員を対象に、平成25年度の市政運営における私の3つの決意「対話する市政」、「前進する市政」、「決断する市政」について、職員一人一人が日々の業務の中で実践し、市民が望むことを当たり前のように迅速に形にしていく市政を実現していくため、直接、私が日頃の組織運営、行政運営に対する考えや思いを話し、「即答・即応し実現する市役所」の実現に向けた取組意識の徹底を図ることを目的に、講話を行いました。

日時

 平成25年4月3日(水曜日) 11時から11時30分まで

場所

 津市役所 本庁舎 8階 大会議室A

参加者

 平成25年4月1日付け採用の事務職、技術職、保育士、技能員(調理員)、消防職及び幼稚園教諭(合計59名)

市長講話の内容

 テーマ 「望まれる基礎自治体をめざして」

   市長が職員に話している写真 市長が職員に話している写真

  • はじめに

     今日から始まった新規採用職員研修【1】で、しっかりと公務員としての基本を身に付けてください。また、職員全員が同じ気持ち同じ方向で仕事をし、市役所の組織力を高め、市役所の総合力というのが津市全体の力であるから、皆さんが市役所ファミリーの一員として同じ職場の人たちと、あるいは他の部の人たちと力を合わせて市民のために仕事をする、その第一歩だと思って今日の話を聞いてください。

 

  • 市職員と市長(選挙と任免)

     市民が選挙で直接選ぶのが市長であり、地方自治法では、首長である市長には、この津市を統括し代表する権限(統括代表権)と、津市役所という事務をしっかりと管理し執行していく権限(事務の管理執行権)、そして、職員を指揮して監督する権限(職員の指揮監督権)があると規定されています。
     一方、職員は、市長が任免するということで、市長の補助機関であるとされているので、市役所という組織は市長を補助する機関であり、私は、職員の皆さんに補助されているということになります。

 

  • 市職員と市長(市職員の論理)

     民間会社の社長は取締役会で選ぶが、市長は直接市民が市民の中から選ぶことになるので、市長は選挙で選ばれた唯一の政治家で市民に最も近い存在であり、だから首長である市長は、市民の意向を踏まえた政策を実行し、それを実現するために改革を進めなければならない立場にあります。
     一方、職員は地方公務員としての身分が保障されており、その身分保障により「現状維持」「前例踏襲」「過剰防衛」という独特の流儀を持っています。

 

  • 市職員と市長(市長の過去の経験を市政の付加価値に)

     私は国にも勤務していたので市町村という基礎自治体とは違うものの見方や違いが分かり、また民間企業にもいたので税金でコストがカバーされている行政と民間の違いも分かるので、市職員と私は感じ方が違うところがあります。私のこういう皆さんとは違う経験を、津市という組織が有効に使えばいいと考えています。私は政治家であるから、市民が求め期待する施策を実現することが私にとって必要であり、市職員とは異なる付加価値を持っていることから、市役所の流儀の不都合を是正したい、それから、津市職員のトップとして経営資源である職員の力を最大限に発揮させたいということで、民意に合致した市役所づくりを一生懸命進めようとしています。

 

  • 従来型の予算編成から政策実現のための協働型予算編成へ

     市役所内の協働の実例として、平成24年度に作った予算は、それまでの事業課と財政課との向き合い型予算編成ではなく、特に政策的な判断を要する事業については、私と副市長、事業課、財政課で最初から一緒になって協議をするというやり方に変えました。このやり方のいいところは、早いうちに話し合いができて事業の方向性を確認することができ、また、これまでは実現できなかった独創的な政策も可能となることです。

 

  • 市民と市役所(市民との対話)

     津市役所は、みんなで力を合わせて市民のために何をすればいいのかということを考えていく、というのが私のめざしている津市役所です。市長は市民から直接選挙で選ばれているので、市長が市民に一番近いと言いましたが、普段、市民の皆さんと直接向き合っているのは、皆さん担当職員です。これはとても大事なことで、皆さんは最先端にいるわけで末端じゃなく最前線なんです。最も前にいるということは、一番に市民の声が分かるところにいるわけです。この最先端にいる皆さんが市民としっかり会話をして、そして市民の求めることをしっかりと実現していく、これが市民に一番近いところにいる皆さんの役割、役目です。そういうことをやることが市役所全体の力になり市役所の組織力になります。

 

  • 市民と市役所(即答・即応し実現する市役所づくり)

     津市民はものすごく自分たちの自治というものを大事にしており、自分たちでやらなければならないことを考えていく、そういう意識がとても高い人たちです。その人たちが市役所に期待しているのは、行政にはきちんと公平・公正に正しくやってもらうということです。この期待に応えるため、皆さんと一緒に力を合わせて市役所を経営するというのが私の仕事であるし、市民の思いを政治家として実現していく、形にしていくことが私の仕事だと思っています。したがって職員が同じ方向をみて、市民の思いにまずお答えし、そしてしっかり対応してそれを実現できる方法を探して、迅速かつ着実に実現していくのが皆さんの仕事です。我々はぶれない自己をもって、こういうことをきちんとやっていくことによって市民は満足されるわけです。

 

  • 最後に

     市民の生活に直接関わること、当たり前のことを当たり前にやっていくのが市役所の仕事です。当たり前のことを当たり前にやれるようにするには、常に市民の皆さんの話に耳を傾け、逃げることなくきちんと手順を踏んで実行していく。それが我々の仕事であり、それを組織力としてできるのが津市役所の力です。そういう市役所をめざしているので、一緒になってこういう市役所づくりを市役所の一員として、これから皆さんに力を貸してほしいと思っています。

 

研修資料

 研修資料は、下記リンクをご参照ください。

  研修資料「望まれる基礎自治体をめざして」 (PDF/1.0MB)

市長講話受講者の感想

  • 市長講話の受講者からは、次のような感想が聞かれました。
    「選挙で直接選ばれた市長と、直接市民に向き合っている私たちが補完し合い、市長の経験をいかに現場に生かしていくかが大事だと思いました。また、市の方針を私たちが理解して、市民の方に市はこういう事業をしていて、税金はこういうふうにかかっていて、こういう事業に使われていますというのをきちんと説明できて、他の事業に税金を使う場合も、うまく使えるように説明できることが必要だと感じました。」

     
  • 「市長の講話で私が一番心に残ったことは、当たり前のことを当たり前にするということで、この言葉をずっと心の中に留めておいて常に意識しながら、自分に与えられた職務を誠実にこなせるように、分からないことは先輩の指導員の方にしっかり聞いていきたいと思います。」

     
  • 「当たり前のことを当たり前にできるようにすることを私に当てはめると、私は給食センター勤務で、私の調理次第では子どもたちが食べたり食べなかったりして栄養状態に深く関わりますので、常に意識して常に最高のものを提供するのが自分にとって当たり前のことを当たり前にできることだと思いました。」

今年度より、私自らが組織経営セミナーや階層別研修等において、部長級をはじめ、部次長級、新任課長級、新任担当主幹級、新任担当副主幹、新任主査、6年目職員、2年目職員、新規採用職員を対象に、「望まれる基礎自治体をめざして」と題して、津市職員の「責務」・「姿勢」について講話を行っていきます。

 

市長の部屋

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