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今年の夏、ある多文化交流フェスティバルに参加しました。うだるような暑さの中、外国につながる数十人の子どもたちが、伝統的な?装に身を包み、収穫祭のダンスを踊っていました。周りには保護者や日本人の皆さんの応援する声。強い日差しの中、いつの間にか楽しい雰囲気に引き込まれました。
さて、津市では、300人を超える外国につながる子どもたちが、公立の小学校・中学校に通っています。本来、どこの国にいても、誰もが自分の幸せを追求する権利があるはずですが、多くの子どもたちは日本へ来た途端、言語・習慣・生活・進路など、さまざまな課題を背負わされてしまいます。特に、日本語が全く分からない状態で、日本語で行われる授業を毎日受け続け、休憩時間も母語で話す相手のいない子どもたちは、どのような思いでいるのか、想像に難くありません。外国につながる子どもたちへのサポートは必要不可欠で、それが不十分なままであることは、本人にとっても社会にとっても大きな問題です。
津市では、以前から、該当の幼稚園や小学校・中学校にさまざまな人的サポートをおこなってきました。さらに今年度より、みえ大学と連携して、外国につながる子どもたちの日本語力を測る基準づくりや、その基準に合わせた学習教材づくりを始めています。そして、どの国から津市内のどの学校に子どもたちが入ってきても、日本語力を測定し、それに基づいた初期適応指導ができるように、システムづくりを進めています。外国につながる子どもたちは、学習を深めることで、将来への展望を持つことができます。また、日本の子どもたちとコミュニケーションを重ねることで、お互いの理解を深めることもできます。
日本の子どもたちにとっても、学びあい、多様な価値観を認め合う機会は非常に有意義で、ともに生きる多文化共生社会の実現につながります。
ぜひ、外国につながる子どもたちの現状・サポートなどについて知ってください。誰もが自分らしく輝ける社会づくりについて考えていきましょう。
外国につながる子どもたちとは
外国籍の子どもたちのほかに、日本国籍をもつ子どもたちであっても、その背景やルーツが外国につながる子どもたちのこと
人権課では、市民の皆さんに人権について考えていただくため、津市人権問題講演会を開催しています。今年も市内4会場で行い、そのうち美杉総合開発センターでの講演会は9月25日に開催されました。残る3会場での講演は、右記のとおりですので、ぜひご来場ください。
問い合わせ 人権課 電話番号229-3165 ファクス229-3366
とき | ところ | 講師 | テーマ |
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10月29日土曜日 | 久居総合福祉会館 レクリエーションホール |
女優・エッセイスト 星野知子さん |
世界を旅して -あたりまえの幸せを- |
11月26日土曜日 | サンヒルズ安濃 ハーモニーホール |
アナウンサー・エッセイスト 広瀬久美子さん |
やさしさの時代 |
来年1月28日土曜日 | 津リージョンプラザ お城ホール |
ジャーナリスト 江川紹子さん |
混迷の時代を生きる “命の重さ” -私の取材ノートから- |
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