水に濁りや色がある場合
赤い水
給水栓水が黄褐色に着色したり、赤褐色に濁ったりするもので、これは鉄サビが流れ出したものです。
- ご近所一帯で赤い水が出たとき
水道管の工事や消防活動等で、一時的に水道管内の鉄サビが流れ出したためです。この場合には、しばらく水を流しておけばきれいになりますが、濁り等がひどい場合にはご連絡ください。
- 水を使い始めた時だけ赤い水が出てくるときは、お宅の給水管に原因があると考えられます。
白い水
- 気泡によるもの
気泡の場合には透明な容器に入れ数分間放置すると、底から次第に透明になってきます。
この原因として考えられるのは配水管等の工事をしたときに、配水管の中に残った空気が出てきたもの、また、水道水を勢いよく出した際に、泡が出たり白く濁ったりする場合がありますが、水圧の変化で水道水中に溶け込んだ空気が気泡となって出てくるためです。
- 瞬間湯沸器等を使用すると白く濁る
冬季において、瞬間湯沸かし器等で沸かした湯が白濁する場合があります。水道水中は酸素等が溶け込んでいるため、溶け込んでいた酸素等の気体成分が溶けきれなくなって出てくるためで、ご使用には差し支えありません。
青い水
風呂の水を張ると青っぽく、または青緑色に見えることがあります。これは、ガス給湯器や灯油ボイラーの給湯設備から溶出した銅とせっけんに含まれている脂肪酸が反応して銅せっけんをつくり、この銅石鹸がタイルとか湯船に付着し、湯が青く着色しているように見えるためです。
水に異臭味がある場合
- 配水管、給水管の金気臭
給水管に使用されている鋼管や鉄管等からの溶出によるもので、この場合には使い始めの水を流して使用していただきますようお願いします。
- 給水管等の接着剤、ライニング剤などの薬品臭
新築をした場合や、給水管を新しくしたときに発生します。原因としては、給水管の洗浄が十分でなかった場合が考えられます。
- 長期間にわたり入居がなかった家の停滞水の臭い
金気臭がほとんどと思われますが、蛇口から放水するか、水を使用していただいている間に、新鮮な水が常時通ることにより解消していきます。
- カルキ臭
衛生上の観点から6月頃より若干残留塩素の濃度を上げます。
水道法では塩素剤で滅菌しなくてはなりません。残留塩素が存在することで衛生的に安全である証明ですので、ご理解ください。
お湯の残留塩素が気になる場合には、沸騰後数分ふたを開けさらに沸騰させてください。残留塩素が抜けます。
異物が発生したり、出てきたりした場合
- 水周りにピンクの着色がある。
浴室のタイルやドアとか台所のシンク周りの場所で、水がよく付着するところに発生し、浴室は程良い温度と湿度、風通しが悪いため発生しやすいようです。これは、空気中の雑菌が繁殖したもので、熱いお湯か漂白剤で洗い流がせば取り除けます。
合併浄化槽等を設置しているご家庭では、漂白剤を使用しないでください。浄化に必要な細菌が死んでしまいます。
- 氷が溶けた後の浮遊物
水中のケイ酸物質、ミネラル分が出てきたもので、害はありません。
- 固形物の付着
やかんのふたの部分によく付着している白い物で、水に含まれているミネラル分、ケイ酸物質が付着したもので害はありません。
- 浄水器のフィルターが変色する
水道水中に含まれていた鉄等がフィルターに付着し茶褐色に変色したもので、もともと水道水に含まれていたものですので有毒なものではありません。
このようなことが発生した場合には、水質管理担当へ相談してください。