8月17日発表 新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージ(18)津市内で新たなクラスターが発生

登録日:2020年8月17日

  

 

 津市内の医療機関において県内3事例目のクラスターが発生しました。これまでに公表された情報によりますと、8月5日に陽性が確認された県内184例目の感染者が、津市半田の「あらき内科クリニック」の医療事務員の方で、ここに端を発し、11日までにクリニック内で看護師と医療事務員、合計5名の陽性が確認されました。三重県津保健所では、クリニックスタッフの接触者、クリニックの受診者で接触した方、というカテゴリーに分けて調査を行っています。

 陽性が確認されたクリニックスタッフの家族等接触者は19名が特定され、全員の検査が終了し、10代男性、高校生の陽性が確認されました。10日に発表された248例目の方です。

 クリニックの受診者で接触した方については、スタッフからの感染可能期間であった8月3日から5日に、このクリニックで診療を受けた方121名の検査が症状のある方から順次行われています。80代女性の患者さんの陽性が確認され、15日に280例目として発表されました。

 さらに翌16日、この患者さんの同居家族の方、50代女性、会社員の感染も284例目として発表されました。

 3日から5日に受診された患者さんの中で、まだ電話連絡がついていない方が26名いらっしゃるとのことです。お心当たりの方は三重県津保健所へのご連絡をお願いいたします。

 

 三重大学のクラスターは、収束を迎えつつあります。

 8月13日までに県内の接触者全員の検査が終了し、残るは県外保健所が管轄する2名の検査のみとなりました。感染者の回復や健康観察にしばらく時間がかかりますが、これ以上の感染拡大は防ぐことができたようです。

 8月2日に最初の感染者が発表されてから約10日間で、217名の検査が実施され、24名の陽性と193名の陰性が確認されました。

 三重県津保健所に迅速な調査と徹底的な追跡をお願いしてまいりましたが、この三重大学クラスターに関しては、ようやく市民の安全・安心が確保できるようになり、これまでのご尽力に感謝を申し上げます。

 

 前回のメッセージでは、日ごろから感染予防に取り組んでいても、どなたでも「陽性患者の接触者」になり得る状況となってしまっているとお話ししました。

 今回、市内の医療機関で発生した新たなクラスターは、 「いつでも・どこにでも感染リスクが潜んでいる」という現実を、私たちに突きつけています。そして、感染元を第1段階とすると、第2段階のクリニックで受診した患者さんから、第3段階のそのご家族へと広がっています。

 市民の皆さん、感染症予防の基本に立ち返り「ソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用、手洗い」を徹底し、「うつらない、うつさない」ことを心がけ行動してください。発熱など体調に不安があるときは、かかりつけ医や保健所が設置する帰国者・接触者相談センターにご相談ください。

 

津市長 前葉 泰幸

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