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折り込み紙4
未来に引き継ぐ下水道 ボリューム23
令和6年10月16日発行
経営企画課 電話番号237-5801 ファクス237-5819
津市の下水道事業をもっと知っていただくために、下水道事業の現状や課題、経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は、下水道事業会計の令和5年度の決算状況について見ていきます。
純利益 約11億円
なお、約11億円の利益が生じていますが、これは現金収入のない長期前受金戻入(約37億円)によるものです。
不足額 約30億円
収入の不足分については、減価償却費などで積み立てた資金で補いました。
子どものコメント。令和5年度の決算が出たんだね。収益的収支はどんな状況だったのかな?
先生のコメント。経営分析を行うための指標の一つである経費回収率を使って説明するね。この指標は、その年の汚水処理に必要な費用がどれくらい下水道使用料で賄われたかを表しているんだ。
経費回収率の推移
子どものコメント。ここ数年は、約90パーセントくらいだね。
先生のコメント。経費回収率が100パーセントを下回っているということは、使用料よりも汚水を処理する費用の方が大きくて、基準外繰入金を加えて賄っているということなんだ。
子どものコメント。基準外繰入金って、なに?
先生のコメント。下水道事業は、汚れた水をきれいにする汚水処理事業と、浸水対策を行う雨水処理事業があるんだ。2つの事業のうち、汚水処理事業については、原則、使用料収入などで費用を賄うんだけど、不足分が出た場合はやむを得ず一般会計から繰入金をもらうんだ。これを基準外繰入金というんだよ。
子どものコメント。不足分は税金で賄われているんだね。
先生のコメント。経営状況は厳しいけれど、下水道事業は、汚水が滞留しないようにすることで公衆衛生を確保したり、雨水を排除することで浸水被害を防いだりしているよ。どちらも適切に処理して川や海の水質を保全するための重要な事業だから、費用がかかっても継続していく必要があるんだ。
子どものコメント。とても大切な事業なんだね。
先生のコメント。次に資本的収支について見てみると、主な事業としては汚水処理事業と雨水処理事業があるよ。詳しくは次で解説するよ。
など
子どものコメント。計画的に工事を進めて普及地域が広がっていることが分かるね。
先生のコメント。下水道処理人口普及率とは、総人口に対して下水道を利用できる人口の割合を示したものだよ。
など
など
先生のコメント。半田川田第1雨水幹線は、令和7年度に完成する予定だよ。
など
公共下水道などの計画区域外において、市が管理する各戸の合併浄化槽の保守点検・定期清掃や合併浄化槽の設置を行いました。
新設33基、転換41基、帰属72基
公共下水道計画区域外となった団地において、市に帰属された共同汚水処理施設の保守点検・定期清掃を行いました。
計画11団地のうち帰属完了は5団地
農業集落において、汚水処理施設の保守点検・定期清掃や建設時の借入金の返済を行いました。
農業集落排水施設25施設
簡易排水処理施設1施設