「広報津」第463号(音声読み上げ)1 今月の表紙、津市長のメッセージ、南海トラフ地震に備えて 命の道を切り開く! 等

登録日:2025年7月1日


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表紙から5ページ目まで

今月の表紙

レッツ ユナイト。つなぐ つながる つしがすき

広報津 2025年7月 第463号

災害時に被災地支援に当たる自衛隊員・警察官・消防士・津市職員が集い、スタジオ撮影に挑戦!1人ずつポーズを変えて撮影した後、全員で円陣を組み真下からもワンショット。表紙は「ヒーロー集結」をテーマに、津の街を背景にシネマ風に仕上げました。特集ページのヒーローたちもチェックしてね

その他

撮影の様子を津市行政チャンネル「まるっと津ガイド」のコーナー「ワンシーン」で紹介しています。

ケーブルテレビ123チャンネルまたはユーチューブでご覧ください。

人口と世帯数

2025年5月1日現在

市政へのご意見・ご要望

地域連携課

郵便番号514-8611 津市西丸之内23-1 電話番号229-3105 ファクス229-3366 Eメールinfo@city.tsu.lg.jp

津市の情報はこちらから

広報つの紙面に、次のページにリンクする二次元コードを掲載しています。

津市長のメッセージ

市民の命を守る受援計画と道路啓開計画

津市長 前葉 泰幸

大規模な災害が発生した際には、自衛隊や消防等の応援部隊の派遣、生活物資の配送などが、国や県、他の地方自治体等から行われる仕組みが整っています。しかし、その仕組みが機能するためには、被災した地方自治体が、迅速に支援の受け入れ体制を整えることが鍵となります。

津市は、平成30年に「津市災害時受援計画」を策定しましたが、市長が直接指揮する救援物資等の対応が中心で、自衛隊や警察などについては、それぞれの指揮命令系統に委ねる形でした。しかし、能登半島地震などの大規模災害に職員を派遣する中で、災害発生時における応援部隊の受け入れ体制の確立と、部隊活動のための的確な情報提供等が最も重要であると実感し、令和6年度に受援計画を抜本的に見直すことにしました。

また、受援を支える道路に関しては、倒壊家屋など道路上の障害物を取り除き、緊急車両を通す「道路啓開」を迅速に行う必要があります。そのため、津市独自の優先啓開ルートを位置付けた「津市道路啓開計画」を新たに策定しました。

これら二つの計画は、昨年度の津市総合防災訓練で実効性の検証を行い、訓練を視察された消防庁幹部からも全国的に例のない先進的な取り組みであると評価を受けました。

災害対策に終わりはありません。今後もあらゆる事態を想定し、各計画のブラッシュアップを積み重ね、市民の命を守る体制を強化してまいります。

補足

この後に掲載している「南海トラフ地震に備えて 命の道を切り開く! 災害時の受援・救急ルートを確保」の項をチェック!

その他

動画でも配信中!「津市長に聞く!津市の今」(二次元コードを紙面に掲載しています)

南海トラフ地震に備えて 命の道を切り開く! 災害時の受援・救急ルートを確保

大規模災害時は、甚大な被害への対応から被災自治体単独での災害対応が困難となることが想定されるため、「受援」と「道路啓開」が非常に重要な役割を果たします。

受援とは、災害が発生した際に、被災自治体が県外の自衛隊や警察、消防のほか、他の自治体やNPO、ボランティア等の各種団体から、人的・物的資源などの支援を受け入れることを指します。令和6年能登半島地震では、実際に津市消防本部が緊急消防援助隊として石川県輪島市に派遣され、救急救助活動に従事しました。このように、もし津市で大規模災害が発生し、甚大な被害に見舞われた場合には、県外からの応援部隊を受け入れることとなり、地元救助機関と連携した救助活動が行える体制を整えておく必要があります。

また、「道路啓開」とは、沿道建物の倒壊やがれきの堆積、道路・橋の損傷等により道路が寸断された場合に、道路上の障害物の除去や応急的な段差解消などを行い、寸断された道路を復旧し、迅速に緊急車両の通行ルートを確保することをいいます。

県外から駆け付ける自衛隊などの救助機関は、災害発生直後から体制を整え、おおよそ24時間以内をめどに被災地へと入るため、それまでの間に緊急車両の通行ルートを確保することが求められます。このため、津市では、南海トラフ地震の発生に備え、令和6年度に「津市災害時受援計画」を全面的に見直すとともに、新たに「津市道路啓開計画」を策定しました。

今後も、市民の生命・安全を守るため、津市の災害対応力の強化に取り組みます。

自衛隊員・消防士・警察官のコメント

大規模災害時には自衛隊・警察・消防が広域応援部隊として救助活動を行います!

道路啓開の鍵「くしの歯作戦」

東日本大震災では、地震と津波の影響で陸路が寸断され、多くの地域が孤立しました。被災者を救助し、物資を届ける「命の道」を確保するため、内陸部を南北に貫く東北自動車道と国道4号を基軸に、沿岸部へ延びる何本もの国道が早期に復旧されました。切り開かれた道が櫛のように見えたことから、この作戦は「くしの歯作戦」と呼ばれました。津市でも発災時には、国や県と協力し、伊勢自動車道と国道23号中勢バイパスを基軸とした「くしの歯ルート」を確保します。

1、広域応援部隊の受援体制を強化

津市災害時受援計画(令和7年2月改定)

人命救助の目安となる発災から72時間までの間に、広域応援部隊をいかにスムーズに受け入れ、どのように活用すれば効果的な支援が行えるか、必要な行動について見直しました。

ポイント

津市道路啓開計画(令和7年2月策定)

国土交通省が中心となり策定した「中部版くしの歯作戦」や「三重県緊急輸送道路ネットワーク」などの対策と連携し、迅速かつ効率的な道路啓開の対応を定めました。

ポイント

津市消防本部 特別救助隊 隊員のコメント

広域応援部隊は安濃サービスエリアなどの進出拠点に集結し、各救助活動拠点に向かいます!

津市の受援体制

くしの歯ルートと三重県緊急輸送道路ネットワークをもとに津市が作成した地図が紙面に掲載されています。

くしの歯ルート

伊勢自動車道、国道23号中勢バイパスから、沿岸部に伸びる県道や市道と沿岸沿いの国道23号などを、受援・救急ルートの確保に向けて切り開くルート。

三重県緊急輸送道路

伊勢自動車道、国道23号・165号、中勢バイパスなどの一般国道と、これらを連絡する県道などの幹線道路等と地方公共団体の庁舎等とをつなぐ道路。

進出拠点(三重県広域受援計画)

県外からの自衛隊、警察、消防等の広域応援部隊が、活動のために進出する拠点

進出拠点(津市広域消防受援計画)

県内の消防機関が、活動のために進出する拠点

救助活動拠点(三重県広域受援計画)

広域応援部隊等が部隊の指揮、宿営、資機材集積、燃料補給などを行う拠点

2、優先啓開ルートを選定

災害発生時には、くしの歯ルート・三重県緊急輸送道路と、主要な防災拠点等を結ぶ道路や孤立集落を解消する道路等を「優先啓開ルート」として選定し、国・県・市と地元建設業者が連携し、順次啓開していきます。

津市では、広域応援部隊の受け入れを行うまでの間に啓開する2つの優先啓開ルートとして、「受援想定ルート」と「救急想定ルート」を定めました。

受援想定ルート

自衛隊・警察・消防の広域応援部隊が支援地域へ入る際の進出拠点から救助活動の拠点となる各救助活動拠点(候補地)までのルートを事前に定めたもの。

広域応援部隊は、救助活動拠点を中心に、周辺地域の救助活動等を行うことになります。

救急想定ルート

市内の各消防署から、被害想定をもとに甚大な被害が予想される区域として定めた8つの「救出救助重点地域(補足参照)」までのルートと、自衛隊・警察・消防・医療機関の周辺道路を事前に定めたもの。

発災直後から救急想定ルートの通行確保を速やかに行うことにより、地元救助機関による円滑かつ迅速な負傷者の救命救急活動や消防活動が可能となります。

補足

救出救助重点地域は次の通りです。

河芸地域、津地域(一身田・大里地区、橋北・西郊(北部)地区、西橋内・敬和地区、橋南・西郊(南部)地区、南郊地区)、香良洲地域、久居地域

津市消防本部 救急救命士のコメント

災害発生時は緊急車両の通行確保にご協力ください

移動式のトイレ車両を整備

大規模災害が発生した際に、避難所で衛生的なトイレ環境を維持するため、令和7年度に移動式トイレ車両を整備します(予算 3662万9000円)。

トイレは男性用・女性用・多目的用の3室あり、各室に洋式水洗便座と手洗い洗面台を備えています。また、多目的トイレにはおむつ交換台や車椅子用の電動昇降機も付いています。

補足

新しい地方経済・生活環境創生交付金(地域防災緊急整備型)を活用します。

津市防災室 職員のコメント

同様の車両を所有する自治体と相互に支援を行います!


 

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